e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃    やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓    経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃    2010.02.03  Wed. Vol.475
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◆今月(2月)のホームページ◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 □吉岡憲章のコラム 
 『不況の中でも、キラキラ輝く経営者がいる』『ご相談は未来事業へ!』
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 『節分には豆まき』『大豆は畑のお肉とよばれるほど良質なたんぱく質源』
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◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 01:【経営発展のヒント】         新幹線が止まった   
 02:【銀行員を貸す気にさせるテクニック】 メガバンク1行取引は危険!
  03:【コンサルの視点】           若くして逝った画家・村山槐多
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┃01┃経営発展のヒント     『新幹線が止まった』
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 「よし、ここをこうすりゃこの会社は絶対によくなるぞ!」これから訪問する
クライアントの再生方法を経営分析資料のなかでシュミレーションしながら、思
わず“ひとりガッツ”をした。

 とたん、新幹線が急ブレーキをかけたように止まった。先週の金曜日1月29
日午後13時50分のことだ。わが社の静岡オフィスでのクライアントへの経営
指導が終わり、午後の東京の訪問先に向かっている途中のことだった。

「品川と新横浜の間の信号の不具合があって停止をいたしました。しばらくお待
ちください」と車内放送。
「チッ、まあ、約束の時間の15時には間に合うだろう」と再び資料に目を通す。

「停止の原因が分かりました。新横浜近くの線路付近で火災が発生しており、現
在消火活動を行っております。新しい情報が入り次第お知らせします」とまた車
内放送が流れる。

「おいおい、これじゃあもしかしたら打ち合わせの時間に遅れるかもしれんな。
よし、とりあえずこの状況を連絡しておこう」と待ち合せをしているウチの奥山
専務に携帯メールを発信。
早速、彼から「15時20分までは大丈夫です」と返信があり少し“ホッ”。

 また、車内放送が「長時間の停車に備えまして、車内の予備電源を落とします。
トイレも使用できなくなります」と案内。
 車内に2本の天井灯を残して自動販売機もトイレの水洗もストップ。女性の乗
客にはお気の毒なことだ。
 訪問予定先の責任者に遅れるか、もしかしたら行けなくなる旨のお詫びの電話
をする。本当に申し訳ない限りだ。

 携帯ラジオのニュースで「ただいま、東海道新幹線が付近の火災のために品川
と小田原の間で5台が立ち往生しています。火災の原因は新幹線の架線が切れて
火花が散り、付近の枯れ草に燃え移ったことによるためと思われます」と言って
いる。頭上をヘリコプターが回っている音がする。

「復旧の見込がついておりません。すべての電源を落とします」と放送。夕日も
落ちて車内が真っ暗になった。それまで目を通していた資料も読めなくなる。
「復旧の見込が立たないのでよろしくお願いします。申し訳ない」と専務にメー
ルする。{了解しました。任せてください}と彼から返信。さすが専務だ、頼れ
る。

 ヒーターが効かないため車内の温度が落ちてくる。この調子だと夜中まで覚悟
しないといけないかな。“まあこの先は、こんな珍しい体験を楽しむとしよう
か・・・”なんて悟り始める。

 そして突然、モーターの回転音とともに車内灯がパッと点灯、「復旧いたしま
したのでこれから新横浜に向かいます。申し訳ありませんでした」車内放送の声
も明るくなった。このとき17時50分、丁度4時間止まっていたことになる。

 この間、乗客たちは誰もパニック状態になる人もなく、驚くほど静かで冷静だ
った。デッキで携帯電話で連絡をする声以外はほとんど静寂の世界だった。
 どうしてかな?と我が胸に問いかけてみた。
 
まず、車内放送が15分ごとに流され状況が逐一説明されたこと。もちろん「前
回と同じ内容で申し訳ありませんが」と言いながらの放送もあったがそれも情報
のうちだ。次に携帯電話によって必要に応じて外部と情報交換ができたこと。送
信先から励ましの返信までいただけるなんて心強い限りだ。
情報時代というが、まさに“情報”の大切さを改めて認識した次第だ。

 それにしても、こんな時にも落ち着いた行動が取れる日本人ってやっぱり素晴
らしいなとも思った。

 帰宅してから見たテレビのトップニュースで“品川―小田原で5台の新幹線が
立ち往生。3100人の乗客がその中に閉じ込められた”と報道された。
 そのために、私が迷惑をかけたお取引先とウチの奥山専務には申し訳ないが
“おう、自分もその中の一人だぜ”と貴重な(?)体験をさせてもらったかな、
と内心ちょっと得したような複雑な思いがした。

                 【経営プロデューサー  吉岡 憲章】

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┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック 『メガバンク1行取引は危険!』
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中小企業経営者から、銀行取引についての相談。現在、メガバンク1行取引。最
近、経営が厳しくなり、赤字を計上、資金繰り資金が不足。唯一、融資取引があ
るメガバンクに融資の申し込みをする。融資担当者からは「当行は赤字資金の融
資はできない」との冷たい回答。しかし、この経営者、必死に取引経緯と一行取
引であることを説明し何とか、今回限りとの約束で短期融資を受けたとのこと。

今後、このメガバンクとの取引をどうしたら良いだろうかとの相談。現在、2・
3ヶ月先の資金繰りが立たない。融資を受けないと苦しいとのことだ。

この企業はいわゆる鉄鋼メーカーで、販売先は上場企業が売上の80%。販売先の
関係で、メガバンクと取引を開始。メガバンクからみればこの中小企業は取引を
しやすい対象先だ。メガバンクのことだから、上場企業から紹介状を得て、この
中小企業を訪問し、上場企業の手形割引から取引を開始、多分、ビジネスローン
などを勧めて様子を見ていくはずだ。相談に来た中小企業経営者から取引経緯、
現在の融資取引についての詳細の聞き取りを行った。

やはり、割引とビジネスローン、それと賞与資金を6ヶ月ごと借入れ。当時、賞
与資金は必要がないがメガバンクからの要請で付き合いで借入れしていたとのこ
とだ。販売先からの売掛金回収については、全先、このメガバンクの口座を指定。

付き合いと言え、賞与資金の借入れの実績があるので、今回融資申し込みについ
ては支援してくれると思い、メガバンクを訪問したということだ。なぜ、他行と
の取引をしないのかと問いただすと、その担当者から、「困ったときには必ず面
倒を見るから他の銀行と取引をしてはいけない」と言われた。他行は、融資取引
をして欲しいと来ていたが、メガバンクを信じて他行とは取引をしていなかった
とのことだ。

        中小企業は、2行以上との取引を行っておくことが必要。
                       1行は地元の銀行と、取引をしておくべきだ。

今回の場合は、経営が厳しくなってからの新規融資申し込み。そのためハイそう
ですかと、言う訳には行かないが直ぐに行動にうつすことが必要だ。1行取引は、
銀行の思い通りになってしまい金利などの融資条件において、不利になってしま
う。また、融資審査は、銀行ごとの判断なので比較的ドライに業績により融資先
選択を行うメガバンクとの取引に固執するより、地元中小企業との取引を重視し、
地元銀行との取引を加えることを冷静に考えてみることが必要なのだ。

                  【エグゼクティブ・コンサルタント  奥山 孝司】

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┃03┃コンサルの視点 『若くして逝った画家・村山槐多の作品に想う』
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 「村山槐多 ガランスの悦楽 没後90年」と題する絵画展を渋谷区立松濤美術
館で見た。区立でありながら松涛美術館はいわゆるバブル期の凝った建物で、展
示室にはソファが置かれ、スイーツ付きの喫茶も楽しめる。なのに、60歳以上は
入場無料。何か公共財に関するバランスがおかしいと思いつつ、ゆったりと絵を
鑑賞してきた。

 村山槐多、明治29年横浜市生まれ、大正8年に22歳の若さで鬼籍に入った。
「高村光太郎に「火だるま槐多」と呼ばれ、みなぎる生命力をもてあましながら
も死に向かうデカダンスをまとった槐多は、貧困と宿痾のうちに烈しく短い生涯
を駆け抜けました。(中略)日本近代美術の青春期とも言えるこの時期、その存在
は象徴的でさえあります。」        (松濤美術館パンフレットより)

 私と槐多の出会いは古い。30歳の時、出向先北海道函館の本屋で草野心平著
『村山槐多』を立ち読みしたのが最初と記憶している。表紙は代表作である「湖
水と女」、裏表紙には「自画像」が載っていた。槐多の詩作と生涯をテーマにし
た著作であったが、絵画も30数ページの口絵で、主要な作品の殆どを見ることが
出来た。本物を観たのはその1年位後、夭折の画家展という企画展だったと思う。
観たいみたいと思っていたこともあり、その活力、漲る力に圧倒され、自分自身
の若さと力をなかなか社会の中で発揮できない苛立ちが槐多の作品と共鳴したよ
うな気がして、心が震えたと記憶している。

 その後数回、槐多の作品を見ているが、彼の絵の魅力は、圧倒的な質感とちょ
っと間違えれば下品になってしまう独特の配色、そして若さの特権である無邪気
さと潔さだ。若いからと言って決して稚拙な絵ではない。デッサンはしっかりし
ているし、技巧的にもすぐれていると思う。裸体画などはキュビスムに入る前の
ピカソの作品を彷彿させると私は思う。

 時間をかけて絵を鑑賞したあと、ソファでコーヒーを飲みながら、なぜか今回
は、これまで感じたことのないもどかしさのようなものを感じた。それは槐多が
もっと長生きしていれば、どれほどの画家になっていただろうかということ。そ
れに比較し、自分自身は随分長生きしたが、若さの中にあったほとばしる情熱と
力をどこに置いてきてしまったのだろうというもどかしさだったのか。

 読者の皆さんはあふれ出る気力や情熱を発揮することを決して先延ばしするこ
となく、毎日毎日思いきり、会社経営や自分の仕事にぶっつけて頂きたい。そう
すればこの沈鬱な地域経済状況を自ずと打破できるのではなかろうか。

          【未来事業 マネジメントコンサルタント 山田 喬】

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