e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃    やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓    経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃    2009.5.20 Wed. vol.441
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◆今月(5月)のホームページ◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 □吉岡憲章のコラム 
  『世界経済の見通し―GDP前年比わが国は△6.2%』『自分の会社は自分で守る』
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 □経営者のための健康情報
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◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 01:【経営発展のヒント】        どのように売っているのか     
 02:【銀行員を貸す気にさせるテクニック】メインは地元の信金がベスト                       
  03:【公認会計士の一口講座】      平成21年度税制改正の概要   
  04:【経営相談Q&A】         職場の安全について                   
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┃01┃経営発展のヒント      『どのように売っているのか』
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「君は来月いくらの売り上げをあげる計画なの?」との私の問いに営業部長であ
る彼は「来月は25百万円を営業部の目標としています」と答えた。
「それではその目標金額をどのようにして達成させるのかな?」との再度の質問
に対して「営業部の4人の営業マンの目標をそれぞれ決めて必ず達成させるよう
にします」とここまではソツのない対応だ。

「その4人の営業マンにどのような売り方をさせるのかね?」
「それはそれぞれの営業マンに任せておりますのでそれぞれですね」少しシドロ
モドロしてきた。

「それぞれっていうことはないだろ。君は4人の部下がどのような売り方をして
いるのか知っているの?」
「えヽ、A営業マンはなかなか口が立ちますから心配はいりません。B君は少し年
配ですが昔から当社にいますから大丈夫だと思います。C君は新人ですがなかな
か熱心ですので・・・・」

「いやいや、私が聞いているのはそのような一般的なことではなくてね、もっと
具体的な内容なんだよ。来月のキャンペーンに対して彼らがどのような販促ツー
ルを使って、どのように紹介しているのか、それが見込み客のランクアップにつ
ながっているのか、というようにね」
「・・・」

「ところで、部長は部下たちが実際に販売をしているところを見ているの?」
「いえ、これまで見たことはありません」
「バカたれ!君はそれで営業部長かね。私の信念は現場主義だ、実際に売ってい
る現場を見ないで一般論の絵空事を偉そうに言うな!1週間の時間をやるから彼
らがどのように販売しているのか同行して自分の目で確かめて来い。その上で問
題があれば対策ロープレをやりなさい」

 実はこれは未来グループ内のある会社における営業部長と私とのやり取りであ
る。お膝元のことでまったく恥ずかしいことだが、どこの会社でもありそうなこ
となので恥を忍んで紹介をさせていただいた。

                  【経営プロデューサー  吉岡 憲章】

★★★★皆様のご意見をお待ちしております→mailto:hanjou-1@mirai-j.co.jp

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 私はこの執筆をするに当たって「価値観」「経営理念」「将来設計」そして
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員たちのこころにも、思いをめぐらせて欲しい。

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┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック 『メインは地元の信金がベスト』
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建設業者から相談があった。取引銀行に運転資金の借入を申し込んだが、これ以
上の融資は難しい、今後、融資を行なう場合は、追加担保か有力な保証人が必要
と言われたとのこと。決算書と最近の資金繰り、金融機関融資残高一覧を確認。
この企業、見事な債務超過、なおかつ3ヶ月返済延滞中。今回は、工事を受注し
ており、事業を継続していくうえには、どうしても必要な資金だ。

この企業のメインは、信用金庫で職員の多くは地元出身で地元に根付いており、
メガバンクのようなドラスティックな対応はできないのだ。地元企業には、好意
的であり協力的であるはずだ。多くの信用金庫の融資担当者は、一人で融資の申
込を受け、稟議書を書き、決済を受け実行手続きとすべてを担当する。担当先企
業が延滞した場合なども、自ら回収する。信用金庫担当者は、他の金融機関担当
者に比べて担当企業の実態をより深く把握することが出来るのだ。

今回の融資申込資金の使途は下請け業者への経費支払い。受注工事を行なうため
の運転資金だ。返済は、工事代金回収によるもので返済財源は明確だ。回収代金
は、信用金庫口座に振込指定、とこの様な事項を融資申請書に記載し信用金庫に
渡すように経営者にアドバイスした。数回のヒヤリングがあった後に、融資認可
となったとのことだ。

その理由は、メインが地元に密着した信用金庫であったこと。返済財源が明確で
あったこと。企業存続のために、どうしても必要な資金であることを信用金庫が
認めてくれたということではなかろうか。

現在のような不況下において、中小企業の資金繰りは毎日が綱渡り。経営者は、
眠れない日が続いている。こんなとき、やはり頼るのは金融機関だ。

   融資をとめられたら、明日がなくなってしまう。
        中小企業が行なわなくてはならないことは、
               メインバンクをきちんと決めることだ。

経営者は、取引銀行の融資担当者に煩く言われるのが嫌なために、広く金融機関
取引をしているが、何事も相談出来る金融機関を決めメインバンクとすることが
急務。出来れば、信用金庫がベスト。そして、メインバンクには全てを説明して
おくことだ。例えば、決算調整をしていたとすれば、事情を打ち明けておく等信
頼関係を構築することが必要だ。融資担当者にうるさく言われているうちが花で
言われなくなったら、明日はないと思った方が良い。

                  【エグゼクティブ・コンサルタント  奥山 孝司】

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┃03┃公認会計士の一口講座   『平成21年度税制改正の概要』
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きたる衆議院選挙もにらみながら、また未曾有の不況対策を盛り込んだところの
税制改正が決定したようです。企業経営上大きな影響を与えるであろう改正内容
を中心にその内容を概説していきましょう。

【法人税関係】
1)軽減税率の引下げ
  中小法人等の平成21年4月1日から平成23年3月31日までの間に終了する各
  事業年度の所得のうち年800万円以下の金額に対する法人税率が、22%から
  18%に引き下げられました。

2)欠損金の繰戻し還付の復活
  平成4年4月1日から平成22年3月31日までの間に終了する事業年度においては
  欠損金の繰戻し還付を適用することが出来ませんでしたが、中小法人等に限
  り適用できるようになりました。
  *「欠損金の繰戻し還付」とは、青色申告法人の申告事業年度に欠損金(赤
   字)が生じた場合、その欠損金を前期に繰戻して既に納付済みであった前
   期の法人税を還付させる(取り戻す)制度です。

3)企業再生税制
  内容としては、「中小規模再生特例」「第二会社方式」の創設です。
  「中小規模再生特例」は、有利子負債10億円未満の企業に対して企業再生税
  制の使い勝手を良くするため

1、評価損益の計上対象となる「資産の評価差額」の最低限度を1000万円から
  100万円に引き下げ 
2、再生計画の専門家の関与要件を最低3名から2名に緩和 
3、評価損計上対象資産に金銭債権を追加 
4、直接の債権放棄には応じにくい金融機関の理解を得られやすくするため、債
  務免除にDES(債務の株式化)を追加 
という内容になっています。

「第二会社方式」は、将来性のある事業部門を別法人に切り出して継続を図る一
方、負債・赤字部門を残した旧会社は清算する仕組みです。第二会社においては、
旧会社の不良債権リスクを負わないことから、金融機関やその受け皿となるスポ
ンサーの協力が得られやすく、迅速かつ抜本的な事業再生につながるスキームと
考えられています。第二会社方式で企業再生を図る計画は、産業活力再生特別措
置法の改正法に「中小企業承継事業再生計画」として規定され、計画の認定を受
けた受け皿会社である第二会社は
1、許認可承継の特例
2、登録免許税等の軽減
3、金融支援の恩典    が受けられることとなっています。

その他の税目についても駆け足で見ていきましょう。

【相続税関係】
以前解説しました「事業承継税制(非上場会社株式等に係る相続税および贈与税
の納税猶予制度)」が確定しました。

【譲渡所得税関係】
平成21年および平成22年に取得した土地等の長期譲渡所得の1000万円特別控除
 が創設されました。凍りついた土地需要を掘り起こすための制度でしょう。
 
                【未来事業 公認会計士 西山 太郎】

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┃04┃経営相談Q&A    『職場の安全について』
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A社長:現場に放置されていた材料につまずいて社員がころび怪我をしてしまい
    ました。幸い、軽い怪我ですんだのですが、大きな災害が発生しないよ
    うにしたいのですが、良い方法はありますか。

M先生:ハインリッヒの原則と言う有名な原則は聞いたことがありますよね。
    これは、ハインリッヒが55万件以上の災害を調査し、事故を重傷(1
    日以上の休業災害、)、微傷(不休災害)、無傷災害(災害のともなわ
    ない事故)の3つに分類した結果、重傷:微傷:無傷事故=1:29:
    300の割合で発生していることを示したものです。これは、1件の
    重傷のバックには300件の顕在化していない無傷事故が存在して
    おり、これらの発生防止が重要です。

災害発生について因果関係で考えると、以下のようになります。

災害は事故の結果⇒事故は作業者の不安全行動か機械等の不安全状態により発生
⇒不安全な行動や不安全な状態は管理上の欠陥により発生

次に、不安全行動の原因をまとめると以下のようになります。
  1、知らない(安全の知識が無い)
  2、できない(安全活動の方法を知らない)
  3、やらない(やる気がない)

災害を防止する活動ですが、上記の分析をもとに以下の活動が有効です。

  1、「ヒヤリ・ハット集」の作成
   社員の皆さんが日常業務のなかで「ヒヤリ」としたことや「ハット」とし
   たことを集めて、「ヒヤリ・ハット集」を作り、日常の安全活動の一環と
   して社員に理解してもらい、不安全行動を取らないよう安全教育する。
       
  2、危険予知訓練
   問題発生の恐れがある作業に対しみんなで危険予知を行う方法で、次のス
   テップでおこなう。

・危険要因の発見
・重要と思われる危険の把握
・重要危険解決のための具体的対策の立案
・重点的に実施する対策を選定し、チームの行動目標作成

         【未来事業 マネジメントコンサルタント 眞田 孝雄】

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