e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃    やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓    経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃    2008.3.19 Wed. vol.381
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◆今月(3月)のホームページ◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 □吉岡憲章のコラム 
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◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 01:【経営発展のヒント】       「明日への遺言」が教えるもの  
 02:【銀行を貸す気にさせるテクニック】あきれた大手銀行のずさんな融資
  03:【コンサルの視点】          職人技(暗黙知)を視えるかたちに  
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┃01┃経営発展のヒント   『「明日への遺言」が教えるもの』
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 小泉尭史監督、藤田まこと主演の「明日への遺言」という映画を見た。軟弱な
映画やテレビドラマが多いなか、これ以上ないほどの地味な画面展開ではあるが、
久しぶりに心からの感動を覚えた。

 終戦後、主人公の岡田資中将はB級戦犯として戦勝国である米国軍によって横
浜地方裁判所で裁かれていた。米空軍B29による名古屋空襲時における一般民
衆への無差別爆撃を実行した米軍搭乗員処刑の罪に問われたのだ。無差別爆撃そ
のものは国際条約に対する大変な違反行為であった。

 岡田中将は、自己の信念を曲げることなく、すべての責任は指令を下した自分
にあると主張。法廷闘争を法における戦い「法戦」と名づけ、あくまで戦い抜こ
うと誓った。

 「司令官は、その部下が行ったすべてにおいて、唯一の責任者である」と部下
を守り全責任を負う姿勢を見せる潔い姿は、次第に敵国の検事や裁判官をはじめ
法廷にいる全ての人を魅了し心を動かしていく。そのために裁判官も検事も罪を
軽減するための発言を誘導したが、岡田中将は罪を逃れるための一切の言い訳も
言い逃れもしなかった。その結果、絞首刑の判決が下り「ご機嫌よう」の言葉を
残して巣鴨プリズンにてさわやかに散っていく。

 また、弁護士はもとより、裁きのなかに“人間のこころ”を大事にした戦勝国
の裁判官・検事の姿勢は、近年法匪と言っても過言でないくらいに退廃している
多くの裁判官・検事・弁護士たちにも参考にしてほしいくらいだ。判決後、担当
検事が異例の助命嘆願を行ったくらいだ。

 経営者として“責任者とは斯くありたい”と痛切に思う。自分が下した方針が
思い通りにならなかったときに、何分の一かの責任を部下に押し付けていないだ
ろうか。苦難に面したときに、心揺るがず泰然自若で解決のために全力を尽くし
ているだろうか。心から反省するところが大である。

 経営者の方々にこの「明日への遺言」を鑑賞されることをぜひお勧めしたい。

                 【経営プロデューサー  吉岡 憲章】

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┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック『あきれた大手銀行のずさんな融資』
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3月14日付新聞によると「ずさん融資170億円 偽造書類見抜けず100億
円回収不能」の記事。金融庁の見解は銀行審査の不備でありごもっともなことだ。
しかし、真の要因は別なところにあるはずだ。

一番の要因は、銀行間の融資量増加合戦。銀行本部は各支店に無謀とも思える融
資量増加のノルマを設定。そのノルマを達成しないと、人事評価に影響するもの
だから、支店では融資先の獲得と融資実行に邁進する。新聞の内容を良く読んで
みると、不動産会社の紹介で60数社に融資をしたということ。この手法は昔か
らあった。思うにこの不動産会社は、取引開始時において預金をきちんとし、ま
た融資についても返済期日通りに返済していたはず。銀行にとってみれば優良顧
客。

支店では、融資ノルマに追われ、優良企業だと思われていたこの不動産会社に
【融資をさせていただくような優良企業の紹介】をたのむことに。支店担当者は
優良企業だと思っていた先からの紹介であるから、紹介先は間違いのない企業で
あるとの思いが強く、審査は形式的であり書類が偽造であるとの認識は全くなし。

新聞をみると、約20社はペーパーカンパニーであったとのことであるが、これ
も結果として理解できる。本来、融資申請を受けたときには、謄本に記載されて
いる住所に訪問をし、現場で経営者及び実権者・経理担当者に保証人意思の確認
を行うのだ。しかし今回は紹介と言うことで、電話で確認事項を終わらせ、融資
実行準備をしていた。

また、焦げ付きの出ている銀行の支店が3店舗。この現象は一番初めに取引を開
始したときの担当者が概ね3年前後で転勤。この行員が転勤した支店の融資ノル
マ達成のために、優良企業だと思っていた企業からの紹介を得て融資を実行、ノ
ルマ達成という図式だ。また融資形態が短期資金ということで、支店も安心して
融資を実行したのだ。

     これらの発生の要因は、銀行間融資の残高競争。
        3月も期末になるとこの競争が激化し、結果として

このようなことが起こってしまうのだ。銀行の役目は、企業が求める融資をきち
んと審査し企業活動を円滑に進めるために支援をすることだ。決して自行の利益
達成のために、そして行員自身の出世の糧にしてはならない。

                【未来事業・取締役チーフコンサルタント 奥山 孝司】

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┃03┃コンサルの視点    『職人技(暗黙知)を視えるかたちに』
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団塊の世代の大量退職が迫り、彼らが築き上げてきた技能や知恵が途絶えるとの
心配が強まるということで2007年問題が数年前からかなり大きな問題となった。
ここのところ彼らの定年延長でこの問題は一時的に沈静化しているように見える
が基本的には何も解決していない。技能や技術には機械に置き換え自動化できる
技能もあれば、腕と感性に頼らなければいけないものもある。特に伝統芸能や熟
練技能者が持つ匠と称される技は人を介して受け継がれる技だけに先々が誠に心
細い限りだ。

戦後は猫も杓子も大学に進学ということで、サラリーマン社会が構成された。農
業や職人も後を継ぐのを嫌いサラリーマンになっていく。江戸時代は士農工商と
いう身分制度の中、世の中の基礎ベースを支えてきたのは農民と職人だが戦後の
政府は農民に対しては過保護、職人は放置した。今はその両方が後継者難である。

サラリーマン社会では3年もやれば一人前に稼いでいる。しかし職人の世界は10
年でもまだまだ半人前といわれる。仕事の奥深さは何をやっても一緒だと思うが
特に職人の世界は一つのことを突き詰めていく根気と一人前に飯が食えるのに時
間がかかり辛抱が必要だ。

こうして比較すると職業選択の自由はないが江戸時代のほうが職業的にバランス
があり技能の伝承も比較的スムースな骨太の国家構成だった。今の日本は骨格の
細い奥行きのない貧弱な国家になってしまう。

職人の世界では技能の伝承は親方が弟子に口で教える部分もあるが多くは暗黙知
として受け継がれる。この暗黙知は伝える側の親方の所作、考え方、目の付けど
ころ、人間的魅力を感じとる弟子の感性とその全てを吸収しようとする意欲が必
要だ。しかし今の時代に暗黙知だけに頼っていては伝えたいことも伝わらない。
昔の徒弟社会における親方、弟子の関係のように24時間いつも一緒にいるわけで
もない。従って時間あるごとにお互いが良い物を作ることを目指して議論する風
土がなくては伝わっていかない。

企業にとって技能の伝承と高齢化はまさに日本の戦後の縮図と同じだ。どのよう
な企業でも顧客から支持されている他社とは違う暗黙知がある。それは営業現場、
生産現場とあらゆるところにあるはずだ。ところが経営者がぼんやりしていると
自社の特長である、この暗黙知に気が付かない。早く気づき放置されたままでな
く如何に視える姿に具現化するのかに企業の未来がかかっている。そのための時
間はあまり残っていない。いずれ老兵は消えていく。しかし事業の火は簡単に消
すわけにはいかないのである。
  
         【未来事業・マネジメントコンサルタント 廣澤 耕一】

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