e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃    やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓    経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃    2008.02.06 Wed. vol.375
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◆今月(2月)のホームページ◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 □吉岡憲章のコラム 
    『目標に向かってチャレンジする社風を作ろう―未来事業がお手伝い』
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 □経営者のための健康情報
    『男性にも冷え性があるのをご存知ですか』『ストレスと冷え性』
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◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 01:【経営発展のヒント】        頑張れ 赤福!          
 02:【銀行を貸す気にさせるテクニック】 メインバンクを選ぶポイント
 03:【コンサルの視点】           クライアントを訪問したときの眼  
 
  04:【経営相談 Q&A】         私募債の発行について
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┃01┃経営発展のヒント      『頑張れ 赤福!』
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 今年も新年から“食の安全問題”が発生した。今回の問題は中国産餃子に農薬
が混入し、食べた人の中には重体者も出たほどの多数の実害が出た。まさしく、
わが国の重要問題となっている食料自給戦略を真剣に取り組まなければならない
時だと思う。

 さて、同じ食の安全問題でも昨年の場合は、消費・賞味期限改ざんと虚偽材料
問題であり、実際に病気になったという次元よりも、“経営姿勢”が重視された
ケースがほとんどだ。

 その中に三重県伊勢の老舗菓子“赤福”があった。北海道の“白い恋人”のよ
うに地元を代表する和菓子だ。問題はこの赤福が残った商品を冷凍庫に入れ、練
り直しをして消費期限を書きかえて再利用したということにある。

 さらにそれをマスコミから指弾されたとき、経営者が「それほど悪いことをし
たと感じていないのではないか」と受け取られ、消費者感情(マスコミ感情)を
逆なでしてしまった。まるで誰かが食中毒にでもなった以上の反響だったと思う。

 私はこのニュースに違和感を感じ、もう一歩調べてみた。

 一般的に冷凍庫に食品を保存すると品質は相当落ちる。それは冷凍によって食
べ物の細胞が痛むからだそうだ。ところが赤福の冷凍庫は通常の物と異なり、細
胞を壊さない特製冷凍庫を使用している。したがって、時間が経過しても入れた
ときの品質と同じレベルが保たれるのだ。

 実は先週のメルマガでご案内した未来事業グループに迎えた“タイセイフーズ”
もこれと同じような目的を持った特殊冷凍庫を使用しているからよく分かる。

 だから、赤福の経営者は“それは当たり前なことで虚偽ではない”と思ってい
たから、マスコミから厳しい質問をされても、けげんな顔で応答していたことだ。
そんな技術的背景を知らないマスコミは“ふとどき社長”として飛びついた。

 これに加えて私が申し上げたいことは次の点だ。それは赤福という企業は“そ
ん所そこらの老舗と老舗のレベルが違う”ということだ。

 パリに本部がある「エノキアン協会」という組織がある。これは世界の名だた
るファミリー企業しかはいれない協会で、“世界でもっとも加入することが難し
い協会”と言われており、加盟企業は世界で39社しかない。

 このうち35社は欧州の企業で残りの4社が日本の企業だ。アメリカもアジア
も1社として加盟できてない。加盟資格は次のようなものだ。

1.200年以上存続していること
2.財務的に健全で現在も繁栄していること
3.創業者が明確で、一貫してその家系に属してきて、そのファミリーが現在も
  実質的に経営していること

 わが国で加盟できた企業の代表は、ご存知な方が多いと思うが、石川県粟津の
温泉旅館「法師」だ。西暦718年の創立で創業以来1290年を経過し、世界
一歴史のある旅館としてギネスブックにも掲載されている。

 そして、日本の4社の中の1社が「赤福」だ。創業以来丁度300年を経過し
ている。この歴史的な創業記念の年に“大変なお祝い(?)”を貰ってしまった
ことになる。それも浅はかで無責任なマスコミによってだ。

 このような、3世紀をまたいで繁栄している大老舗は言いかえれば、“和菓子
業界の皇室”のような貴重な存在だ。わが国の財産と言ってもよい。

 先週1月30日に再営業の許可が出たことは何よりのことだと思う。この先の
創業4世紀に向けて、多くの後輩中小企業の模範となるべく成長を続けていって
もらいたいと思っている。

 なお、私は赤福とは業務上も含めて全く関係はない。営々と繁栄を続けていく
ことの難しさを知っている一人として心からの応援をしたい。

                 【経営プロデューサー  吉岡 憲章】

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┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック 『メインバンクを選ぶポイント』
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「先代の社長から、常々言われていたことは、銀行からは借金はするな。あてに
するな」と言うことだった。現状、業績は問題ないが、将来を考えると先行き不
安があるので、借入を検討してみたい。色々な銀行が、融資取引をして欲しいと
来ているが一度もあったことがない。融資を受ける銀行を選ぶには、どうしたら
良いのだろうか」という顧問先があった。

この企業、融資とは全く無縁な業績で、毎期経常利益を確保しており、キャッシ
ュフローも潤沢。しかし、将来のことを考えて、業績の良いうちに銀行取引を考
えたいということ。経営が苦しくなってから、融資を申し込めばなかなか融資は
難しいが、業績の良い今なら容易ではないかとの考え。この考えは、妥当な考え
方だ。銀行から積極的に融資の売り込みにきているうちに、融資銀行、場合によ
ってはメインバンクを決めることが必要だからだ。

融資取引、特にメインバンクを選ぶポイントは、業績に関心をもってくれている
銀行であるか?資金調達(銀行融資)の提案だけではなく、販売ルートなどの紹
介をしてくれるか?  電話や郵送だけのやりとりでなく、会社を訪問してくれる
銀行か? などがポイントとなる。メインバンクとの取引は、企業が存続している
間は続けられる。その観点から取引を開始するにあたっては慎重さが必要となる。

銀行選びをするにあたって、注意しなくてはいけないことは、   

     今、流行のビジネスローンを売り込んでくる銀行
                     との取引についてだ。

「社長のところの決算書は全く問題ありません。取引開始にあたっては、ビジネ
スローンをきっかけにして取引を深めていきましょう」などと担当者は言う。

本当に取引をしたいならば、企業業績、所有不動産を調べ、または得意先などの
調査をする。そして、融資の可否をきめるはずだ。ビジネスローンは、スコアリ
ング商品で「貸せるか?貸せないか?」の判断だけ。しっかりと銀行の担当者が
付いてくれない。

そのような銀行と付き合っても、取引の発展性、つまり安定的な資金調達(融資・
借入)や情報提供・取引先の紹介などは望めない。取引を開始するに当たって必
要なことは、「どうしたらこの企業に融資ができるか?」「どうしたら企業を発
展させることが出来るか?」を考えてくれる銀行を選ぶことではないだろうか。

                【未来事業・取締役チーフコンサルタント  奥山 孝司】

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┃03┃コンサルの視点    『クライアントを訪問したときの眼』
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 前回、コンサルの視点において私の第一の視点としてクライアントの会社を訪
問した時、従業員用トイレをお借りして、トイレの中が整理整頓されているかを
観察していることを述べました。今回はその続きを述べましょう。

 従業員用トイレを見せて頂くことの次に廊下や階段です。そこにいろいろなも
のが置いていないかを見ます。これも整理整頓が行われていれば、きれいになっ
ているはずです。

 さらに廊下や階段の天井灯です。経費節減の気持ちがそこまで徹底しているか
が分かります。常時使っているなら、天井灯は点いているでしょうが、使わない
時は天井灯を点ける必要はないはずです。廊下や階段の天井灯の電力は微々たる
もので経費節減にとってはあまり効果はないと思います。

 しかし大事なことは経営者の経費節減に対する姿勢が従業員に伝わることです。
廊下や階段の天井灯や昼休みの事務所の天井灯などをこまめに切ることが、経営
者の経費節減に対する姿勢を従業員に伝えることになると思います。

 もう一つ注意して見ることがあります。それは外出したり、帰宅した後の従業
員の机の上を見ることです。仕事をしていれば、当然机の上は資料が出ていたり
して乱雑になっているでしょう。

 しかし、外出したり、帰宅した時は、机の上はきれいになっているはずです。
もし、資料などが出ていれば、秘密資料が他人の目に晒されることにもなります。
機密漏洩が企業にとって取り返しのつかない事態を招くことも多々あります。経
営者や管理者はそこまで気を使うべきですし、それを見ることにより、経営者の
気の配り方が分かります。

 これが私のコンサルとしての視点の一つです。経営者や管理者の皆さんはぜひ、
そこまで気を配って頂きたいと思っています。

         【未来事業・マネジメントコンサルタント 津田 智幸】 

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┃04┃経営相談Q&A   『私募債の発行について教えてください』
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Q:中小企業が簡単に資金調達できる方法として、少人数私募債が注目を集めて
  いることを知りました。そこで私募債の発行について教えてください。

A:少人数私募債は社債の一種で、

1、担保や保証人がいらない 2、借入金のように元利金を毎月返済する必要が
  なく自己資本に近い性格がある 3、金利を自社で決めることができるなど
  の特徴をもった資金調達の方法です。

一般の社債と違うところは、社債を発行する会社やその会社の社長を信頼してい
る人が購入者になるということです。
したがって、少人数私募債は「縁故私募債」とも呼ばれています。

少人数私募債は、次の条件を満たしていれば発行することができます。

1、株式会社であること
2、社債の購入者が50人未満であること
3、一口の社債額が発行総額の50分の1未満であること
4、募集総額が5億円未満であること
5、縁故関係者に対して直接募集すること
     
このように私募債は株式会社が長期の資金調達を目的として、債券を発行し、
特定少数の投資家が引き受けるものです。 

     【回答者:未来事業・マネジメントコンサルタント 石黒 和男】

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【発行者】 未来事業株式会社 経営プロデュースオフィス 代表 吉岡憲章
【本 社】 東京都新宿区西新宿7−8−2 福八ビル6F
【主要業務】経営プロデュース(経営改革・発展の指導支援) 講演 執筆
【MAIL】mailto:hanjou-1@mirai-j.co.jp 【URL】http://www.mirai-j.co.jp
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