経営者のための健康相談室



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経営者の皆様に役立つ健康(食生活)情報を集め、管理栄養士の視点でお話させて頂くコーナーです。


【経営者のための健康情報Vol.161】



★ 食中毒の多い9月は要注意!!★





 気温も湿度も高い真夏に食中毒が多いと思われがちですが、実は年間で一番発生件数の多い時期は9~10月です。夏バテして体力が落ち、免疫力が低下しているところに、大きな気温の変化も加わり体調を崩しやすいことや、秋は行楽シーズンですから、バーベキューや運動会、お祭りなど野外での食事が増えることも影響しています。
9月の時期の食あたりを防ぐには、暴飲暴食を避けること、保存の期限を過ぎた食品は食べないようにすることです。夏バテならぬ秋バテの状態は、胃腸もかなり弱っています。この時期に無理をしないことが重要です。そして、食べ物の保管についても注意しましょう。夏場は冷蔵庫に入れて保管していた食品が、涼しい時期になったからといって、冷蔵庫の外に置かれることが多々あります。傷みやすい食品は、涼しい時期であっても冷蔵庫に入れましょう。

[食中毒に気を付けたい食品]
1:水
水での食中毒は過去何件か報告されており、なかには水道水が原因となったものもあります。
ペットボトルの水は、他の飲料と同じようにすぐに飲み切ってしまいましょう。飲み口から雑菌が入り込み、ペットボトル内で繁殖するためです。
水道水による食中毒は、台所の衛生環境等が原因。台所は常にきれいにしましょう。また、朝一番に使う水道水は、一旦流してから使いましょう。

2:アイスやクッキーなど

アイスやクッキーでの食中毒、その原因は卵にあります。加工して使うからといって安心していると危険です。生卵はサルモネラ菌が繁殖しやすく、加工しても根絶できません。市販のものならば大丈夫でしょうが、手づくりをする方は気をつけてください。
また、サルモネラ菌だけでなく他の菌にも要注意。0度以下で繁殖する細菌もいるので、冷凍したアイスだからといって安心はできません。しっかりとした環境で調理をしてください。

3:スーパー等で購入した食品
この時期は、スーパーやコンビニで購入した食品の管理にも注意が必要です。購入したものを30分間放置しただけで、細菌の数は急激に増加するからです。
また、スーパーで冷やされていた食品は、温度の変化によって簡単にいたみます。そのため、スーパーによったあと別のお店にいくのは控えた方がいいでしょう。
コンビニ弁当等、温めれば大丈夫と思われがちですが、電子レンジでは殺菌しきれません。

4:カレー
スパイスは健康によく、殺菌作用もあるので大丈夫だと思われがちですが、カレーでの食中毒は予想以上に多いもの。多くの食品を使うカレーにはさまざまな細菌がおり、なかには熱に強いものも。常温で保存すると、そのような菌が繁殖してしまうのです。
カレーは一晩寝かせた方がおいしいといいますが、その方が危険なのも事実。冷蔵庫で保存し、食べる前にしっかり過熱しましょう。

5:真空パック入り食品
ハムやソーセージなどの真空パック入り食品にも注意が必要です。レトルト食品と混同し、安全だと思っている方も多いのですが、真空パックの食品は保存を前提につくられていません。
ボツリヌス菌という細菌は酸素のあるところでは増殖できないため、真空パックやビン・缶詰の中を好みます。賞味期限をしっかり守らないと、この菌のせいで食中毒になってしまうのでご注意を。

6:チャーハン
お米にくらべて水分が少ないチャーハンですが、一晩おいたものやお弁当にいれたもので食中毒が起きています。熱に強い菌がチャーハン内におり、その菌が30度前後で活発になるのが原因です。
つくったチャーハンはその日のうちに食べてしまいましょう。

7:メロン
メロンによる食中毒で死亡したケースもあり、注意が必要です。果肉に問題はないのですが、皮に雑菌が繁殖しており、切ったり、手で食べたりした際に果肉と一緒に体内に入ってくるのです。
そのため、皮をしっかりとブラシで洗うなどしてから切らなければいけません。他にもイチゴやラズベリー等の果物も注意が必要です。

8:サラダ
生野菜を使ったサラダには、様々なリスクが潜んでいます。使用されている野菜をしっかり洗わなければ、雑菌だらけのものを食べることになります。スーパー等で購入した野菜も、洗われてないことが多いので注意が必要。
カットした野菜は、どんどん鮮度が落ちていくので早めに食べましょう。食べきれなかったサラダは、密封された容器に入れて冷蔵庫で保存してください。他にも、肉類を切ったまな板で調理しないことも食中毒を防ぐためには大切です。

9:おにぎりやサンドイッチ
人の手を介して感染するブドウ球菌という細菌がいます。手を使ってつくるおにぎりやサンドイッチ、和菓子や巻きずし等はこの菌が原因で食中毒をおこします。
過熱しても死なない菌なので、調理の前にはしっかり手を洗いましょう。

10:スナック菓子
食中毒と無縁に思えるスナック菓子ですが、酸化した油に細菌が増殖する危険があります。もともと胃腸に負担をかける食品なので、免疫力が低下しているときには特に注意が必要です。

            

最近では、スーパーで売られていたお惣菜のポテトサラダによるO157の食中毒が発生しました。
[腸管出血性大腸菌(O157)について]
 腸管出血性大腸菌O157は牛、羊、豚などの家畜や、まれに人の腸管内や、河川等の自然界にも存在します。 ベロ毒素という強力な毒素を産生し、わずか100個程度の菌が体内に入っただけで食中毒や感染症を引き起こします。 しかし、消毒剤や熱には弱いです。
(潜伏期間と主な症状)
菌が体内に入ってから症状が出るまでの潜伏期が2日から8日と長いです。始めはは腹痛を伴う水様性便が出ますが、後に鮮血便になります。 子供やお年寄りは溶血性尿毒症症候群となる割合が高く、重症の場合は死亡することがあります。

(予防法)
○生野菜はよく洗い、加熱が可能な食品は中心まで十分に加熱しましょう。
○調理前や食事前にはよく手を洗いましょう。
○調理器具はよく洗い消毒しましょう。

【注意】
糞便に含まれる大腸菌が直接または間接的に口から入ることによって人から人へ感染します。
排便後、食事の前、下痢をしている子どもや高齢者の排泄の世話をした後などは、せっけんと流水で十分に手洗いをしましょう。
(※話をしたり、咳・くしゃみ・汗などによる空気感染や接触感染はしません。)


                                        管理栄養士 吉岡 美保



発症の種類


よくある食中毒の症状







 
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  管理栄養士 吉岡 美保

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