e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。


   ┏┿儲かる会社にしようじゃないか!━━━━━━━━━━2012/2/8━┓

Vol.575 【吉岡憲章経営プロデューサーレポート】

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みなさん こんにちは!

 経営プロデューサー 吉岡憲章です。ご存知“常識破りの再建請負人”です。

 まもなく徳島阿波踊り空港に到着という時に、機内にCAから案内「ただ今の
徳島の気温は摂氏1度ということです」・・・「ヒエーッ!東京より寒いぞ」と
機内でささやく声があちこちから聞こえます。窓から見える下界に真っ白な白波
がつき立っている海面が見えます。10m以上の風がありますね。
少々異常な気候が続いております。ご自愛ください。

 さて“わが社を成長させる”としたら、どのような手を打ちますか?
新しい営業所を作る、生産力を増強するために設備投資をする、新商品を開発す
る、人財を増やす・・・というように“投資して成長させる”と考えますかね?

 投資も結構ですが、こんなに不景気が続き、先行きが不透明な中では大きなリ
スクが伴います。この先どれほど回収ができるか分かりませんよね。

 こんな時“増し分”で成長するということを考えてください。

 “増し分”とは例えば顧客へのサービスを充実して受注を増やす、仕入コスト
をこれまでより3%削減するとか、製造ラインの能率を改善する、というように
地道な改善をコツコツと積み重ねて、利益を大きくしていくことによって成長す
ることを言います。

 つまり、投資に頼るのではなく“工夫”や“改善”に頼るということです。

 さて、そのような意味を含めて今回は、究極的な“増し分”と言えると思いま
すが“品質改善による利益の創出”の事例を、当社のシニアコンサルタントの石
黒和男がご紹介いたします。

 石黒は大手メーカーで生産部長・工場長を務めた経験を活かして現場をひと睨
みするだけで、原価低減のポイントが分かるという生産性・品質指導を中心とし
た“ムダ取り”の第一人者と言われています。

★“1千万円の利益を出す”ための品質改善★

 会社経営の第一の目的は“利益を出す”ことにあります。
例えば、1千万円の利益を生み出すためには、利益率を5%として、2億円の売上
が必要であり、その実現は容易のことではありません。

 特に売上を増やすには、市場状況やお客様との外部要因が強いだけに、自社だ
けでは難しいのが現状です。つまり、売上は“お客様が決める”ものなのです。
その点品質改善は、社長の決心と社内の内部の懸命な努力でできるものですね。

 私が指導している企業先では、社内不良率7.5%、お客様不良率2.7%などと不
良率%で表していました。

 この“%”というものがなかなかの曲者でして、不良率7.5%と言っても、単な
る不良のレベルを表す“バロメーターとしての数値”に過ぎないために“他人事”
に感じてしまう恐れがあります。

 そこで、この不良率%に合わせて“金額”で表示して考えてみたところ、その
途端、社内の品質に対する取り組みはまるで変わってしまいました。
「今日は不良発生によって25万3千円ムダにした」「18万5千円を不良で捨てて
しまった」というような社員たちのやり取りがあちらこちらで聞かれるようにな
ったのです。

 先月の不良品を金額で換算しますと、何と3千万円にもなることがわかりまし
た。そこで社長は「不良退治によって3ヶ月以内に不良ロスを2千万円にし、1千
万円の削減をしよう」と大号令をかけました。

 この方針を受けて、まず社員たちは工場の一角に不良品を展示するコーナーを
設けました。毎日、掲示されているボードの前で不良品の確認を行い、この不良
は金額でいくらの損失になっているか認識することでメンバーの真剣さが増して
きました。

 次に、不良が発生してからでは遅い。発生した段階でもう何千円がムダになっ
て捨てられることになるのを痛感して、不良発生を未然に防ぐ“初期消火”をす
ることになりました。

 “初期消火”のやり方は、作業者は始業時・終業時に守るべき作業標準に従っ
て定期的に自分の作業をチェックし、異常のないことを確認することにしました。
もし、異常があったら、ただちに上司に報告して応急処置をとりました。

 やがて、全作業員が「本日の自分の不良発生は1万5千円だった。申し訳ない、
明日はゼロを実現させる」と明日の宣言をして作業を終えるほどの状態になって
きました。

 やがて3ヶ月を経過しましたが、目標の1千万円の不良低減は見事に達成し、
現在は次の3ヶ月でさらに不良を“1千万円削減”に向かって全員で頑張っている
ところです。
このように3ヶ月ごとに目標を決めて、達成のために徹底的に取組む手法を、
私たち未来事業では“100日戦争”と称しています。

 つまり、3ヶ月(90日間)の実践期間とその前の10日間のプランニング期間を
合わせて100日間で結果を出す、ということを狙いとしています。

 この結果、無形の効果として、この社内の雰囲気も変わり、社員の意識がどん
どん前向きになってきました。生き生きとした“挑戦する”社風が生み出されて
きました。
未来事業 シニアコンサルタント 石黒 和男
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 いかがでしたか?

 品質活動といいますと、とかくISOを連想されると思いますが、私の知る限
りISOで品質が良くなったという中小企業は皆無に近いですね。ISOをメシ
の種にしているその道のコンサルタントが目を剥くでしょうが、それが実態です。

 品質を単に数字や決まりごとで解決しようということではなくまず“おカネ”
で表現することで「他人事⇒わが事」にすることから始めましょう。

 そうなった時に初めて“利益につながる品質改善”となるのですね。

 どうしたらもっと利益がでるようになるか、分からないこと、悩んでいること
がありましたら、ご遠慮なく問い合わせください。

利益創出・融資・資金繰りに関するお問合せ先
⇒ http://www.mirai-j.co.jp/form.htm
【経営プロデューサー  吉岡 憲章】

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 私「常識破りの経営プロデューサー吉岡憲章」が多くの修羅場で、陣頭に立ち
指揮をとり続けてきた体験に裏づけされた独特の解決手法を伝授しましょう。

 経営者の最大の悩みである“資金繰り”を克服する元気が出るセミナーです。
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  ぜひ、会場でお会いできることを楽しみにしております! 吉岡 憲章
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【本 社】 東京都新宿区西新宿7−8−2 福八ビル5F
【主要業務】経営プロデュース(経営改革・発展の指導支援) 講演 執筆
【MAIL】 hanjou-1@mirai-j.co.jp 【URL】 http://www.mirai-j.co.jp
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