e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃    やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓    経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃    2011.10.26 Wed. Vol.561
┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━

実践金融・資金繰りセミナー
         「銀行とうまく付き合う方法」
              〜資金計画 逃げから攻めへ〜
  
私「経営プロデューサー吉岡憲章」が多くの修羅場で、陣頭に立ち指揮をとり続
けてきた体験に裏づけされた独特の解決手法を伝授しましょう。

経営者の最大の悩みである“資金繰り”を克服する元気が出るセミナーです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ・日時:  11月24日(木) 16:00〜18:00
         12月16日(金) 16:00〜18:00
   ・場所:  コネクト新宿 会議室                
   ・会場住所:東京都新宿区西新宿7-2-5 フジビル7F
              (新宿駅西口から徒歩5分)
   ・会費:5.000円
    吉岡憲章著 PHP研究所発行「社長の器」ほかプレゼント
    問い合わせ先:03-3367-8732 (担当:松本 塩島)
    詳細ページ: http://www.mirai-j.co.jp/sikinguri_seminar.htm
    お申し込み: http://www.mirai-j.co.jp/seminar_form.htm

  ぜひ、会場でお会いできることを楽しみにしております (吉岡憲章)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 01:【経営発展のヒント】        脱・中小企業病          
 02:【銀行員を貸す気にさせるテクニック】経営改善計画書通り進めよう 
03:【コンサルの視点】         敢えて君主論
 04:【資金繰り相談Q&A】       黒字倒産て何ですか?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃01┃経営発展のヒント      『脱・中小企業病』
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 中小企業が成長し、やがて大企業になる。そして、成長が止まってしまう企業
がほとんどだ。それは、これまでと違って、社内が組織的に仕事をし、システム
でことを進めるようになってくるに従って、社員個々の個性が薄まり、歯車のよ
うな存在になってしまうからだろう。つまり、それ以上会社を伸ばすエネルギー
がなくなってくるからだ。

 そこで“休まず、遅れず、働かず”と言われるような“大企業病”に陥ってく
る。こうなると、これまでの前例で物事を判断したり、幹部たちが自分の実力で
はなく肩書きで人を動かし、金は天から降ってくると思うようになってくる。

 一方で、中小企業も創業から時を経ると、小さいなりにマンネリ化に陥ってく
る企業が多くある。

「資金がないからそれはできない、忙しくって時間が取れないからだめだ、ウチ
には能力のある社員がいないからムリだ、飯が食えればそれでいい、それをして
失敗したらと思うとできない、金融機関が金を貸してくれないから、どうせウチ
なんか・・・」

 そう、これが“中小企業病”だ。創業したころの志を忘れ、あきらめのムード
がただよってくる。

 大企業はたとえ“大企業病”にかかっても、ある程度の経営基盤ができている
から、すぐに破綻することはない。しかし、財務が脆弱な中小企業が“中小企業
病”に陥ると、すぐ目前に待ち受けるのは“倒産”という落とし穴だ。

 ぜひ、創業経営者は“創業のときの志”を、2代目・3代目の社長は自分が先代
から継いだときの“熱い思い”をもう一度心に刻み込んでほしい。そうすれば、
中小企業病などは吹っ飛んでしまうのだ。

                 【経営プロデューサー  吉岡 憲章】
    
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック 『経営改善計画書通り進めよう』
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 全国銀行の不良債権比率は、10年前に比べると4分の1に留まっているとのこと。
しかし、日銀集計の資料を見ると要注意先が増加しているのだ。銀行が行う自己
査定においての、要注意先が一番問題だ。この要注意先には、返済条件を緩和し
たその他要注意先が含まれている。問題は、この「その他要注意先」金額が増加
していることで、3月末において44兆3000億円、貸出金額全体の9.7%、5年前の
30兆円弱に比して1.5倍に拡大している様子だ。

 政府が打ち出した中小企業支援策であった「返済猶予」などが、結果として不
良債権予備軍の増加となってしまっているのだ。しかし、金融庁としても、不良
債権予備軍の増加を安易に認めることはできない。そこで考えたのは、金融庁検
査を通しての対策、金融検査緩和策だ。これにより、本来ならば不良債権である
貸出も不良債権化しないこととなった。2009年12月の円滑化施行後、金融庁検査
が入った銀行の担当者によれば、従前までは不良債権としていた貸出について今
回の金融庁検査においては、なぜ、不良債権とするのかとランクアップを求めら
れたという。

 銀行が返済猶予に応じた貸出金の6月末の累計は、38兆8500億円。これらの中
には、不良債権として分類すべき貸出債権は含まれている。あるコンサル会社
の試算によれば、隠れ不良債権は5兆円規模とのことだ。円滑化施行が始まって
2年。返済猶予を受けていた企業の倒産が増加。1月〜8月は前年同期比の3.5倍
の20件、9月は20件越えとのこと。

 このような状態が続けば、倒産増加、不良債権の増加が確実だ。そこで、金融
庁がとった不良債権解消策は、検査を厳しくすること、そして企業が今後存続で
きるかの見極めを行うことだ。それによって、債務整理を前提として自主廃業な
どの提案をするように促しているようだ。これらの前提はやはり、経営改善計画
書ということとなる。計画書通り改善が進んでいるのかの確認だ。

   経営改善計画書通り進んでいないとしても、諦めないこと。
         どのようなことをしたら、達成することができるのか?
 
 また、達成できない理由はどこにあるのかなどを検討することが必要だ。残さ
れた時間は、あまりない。何事も時間との勝負だ。

           【エグゼクティブ・コンサルタント 奥山 孝司】

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃03┃コンサルの視点     『敢えて君主論』
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 先日出張先のホテルでテレビをつけると、女性講師がマキャベリの『君主論』
について解説していた。有名ではあるが、古典としてダーティな感じもあり、手
を出しにくい『君主論』を親しみやすく、平易に解説しているのに感心した。

 マキャベリズムというと勝つためには手段を選ばない、悪逆非道な思想とのイ
メージがあるが、16世紀の前半、イタリア共和国とメディチ家の政争の中、弱小
国イタリアの外交官・政治家として、毀誉褒貶の激しい人生を送り、政治的没落
の中で失意のうちにその生涯を終えた。その時代の歴史的な背景とマキャベリ自
身の個人的事情を理解して『君主論』を読まなければ、その本質に触れたことに
はならないというのが、この講師の主張のようであった。文章にすると固いが、
柔らかなイントネーション(多分出身が関西方面ではないかと思う)で、肩の力
を抜いて、司会の男性アナと女性アシスタントに語りかけるように講義するその
姿は好感が持てた。

 ところで、マキャベリ『君主論』第21章には次のような言葉が書かれている。
「決断力に欠ける君主たちは、当面の危機を回避したいばかりに、大方が中立の
道を選んで、破滅へと向う」。当面の危機を回避するため、現状維持を望み、営
業重視の積極的拡大策をとるわけでもなく、血を流すような厳しいリストラに取
り組むわけでもなく、お客様の信頼と従業員の和をモットーに無為無策の日々を
送っていれば、大方の場合、その企業は破綻に向かって着実に進んでいると言い
換えることが出来る。

 一般的にマキャベリの『君主論』の中で、ほとんどの人間が彼を嫌いになるの
は、「信義に厚く、気前がよく、慈悲深い行動をとる君主は邪悪な人間が多い中
では没落する。場合によっては約束を踏みにじり、ケチに徹し、冷酷であること
が必要だ。」という言葉ではなかろうか。確かにこんな人のそばへは誰も寄らな
いだろうし、封建時代で、出自により身分・職業が決まってしまう場合はともか
く、民主主義の現代において、もしそのような人間がいたならば、リーダーにも
なれないし、経営者になれないのは確実であろう。

 しかし世の中全体が優しくなり、職場の中で、大声で議論するような熱気が薄
れ、夫や妻にするなら優しい人が第一という世相の昨今、決断力のない経営者や
政治家に日々苛立ちを覚える私は、敢えて露悪的にマキャベリの次の言葉を掲げ
ておく。「殺戮と掠奪の温床となる無秩序を、過度の慈悲ゆえに、放置する者た
ちよりも、一握りの見せしめの処罰を下すほうがはるかに慈悲深い。なぜなら
ば、無秩序は住民全体を損なうが、処罰は一個人を害するだけであるから。」

          【シニアコンサルタント 山田 喬】

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃04┃ 資金繰り相談Q&A   『黒字倒産とは何ですか?』
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Q:銀行の担当者から、おたくの会社はキャシュフローが悪いので「黒字倒産」
  に注意したほうがいいですよ、と言われた。黒字倒産とは一体何ですか。
 
A:黒字倒産とは、経理上は利益がでているのに資金がなくそのため倒産してし
  まうことをいいます。

  それではなぜそのようなことがおきるのでしょうか。
 企業の会計は売り上げの計上を現金主義(現金が入ったときに計上)ではなく、
 発生主義(商品が納品されたとき)で行っています。

  従って会計上は利益が出たといっても、売り上げ代金の回収が滞ったり、仕
入れ代金や経費の支払いが先行すれば当然資金は減り、場合によってはショート
します。
 (この回収サイトと支払いサイトの差を収支ズレといったりします。)

 当たり前のことですが、入金を早くし支払いを遅くすれば資金繰りは良くなる
のでそれは常に心がけなければなりません。

 資金繰りのなかで意外と見落としがちなのが、在庫に対する考え方です。
 経営者のなかには、在庫は財産だとおっしゃる方もいますが、それはもちろん
間違いではありませんが、資金が寝てしまっているのも事実です。

 一つの指標として在庫の回転期間というものがあります。
   在庫回転期間=在庫金額÷月間仕入額
 在庫回転期間が長くなるほど資金が必要になります。企業における適正在庫を
 把握し、できるだけ資金負担を軽くすることが資金繰りを楽にすることに
 つながります。
 一時期、マンション開発業者の黒字倒産が多く発生しましたが、それはマンシ
ョンという資産はあるがキャッシュフローが回らなくなり資金ショートに陥った
ことによります。

 企業にとって黒字倒産ほど勿体ないものはありません。
 日ごろから資金繰りに正面から取り組みタイムリーエラーをしないように心が
 けましょう。

  逃げから攻めへ、是非資金繰りの事はわれわれレスキュー隊にご相談下さい。
 
                【資金繰りレスキュー隊長  松本 長久】

     ◆――――◆今月(10月)のホームページ◆―――――◆

 □吉岡憲章のコラム
『銀行とのうまい付き合い方教えます』『経営・金融のプロー未来事業へご相談を』
   →→→ http://www.mirai-j.co.jp/

 □経営者のための健康情報
『10月は秋の花粉症シーズン』『バランスよく食べて抵抗力をつけよう!』
   →→→ http://www.mirai-j.co.jp/health_c.htm

◆――――◆ 『トロール船式会社発展法 小冊子』無料進呈! ◆――――◆

  吉岡憲章の『経営者』として、また『コンサルタント』としての、
   生きた経験が詰まった『トロール船式会社発展法』小冊子。
  メルマガ読者の方にプレゼントいたします。

  申込み方法は、こちら → mailto:m-info@mirai-j.co.jp

  ※ご希望の方は、「件名」に 「小冊子 希望」 と明記し
  1.会社名 2.役職・部署 3.お名前 4.ご住所 5.TEL 6.FAX
  をご連絡ください。
◆――――――――――――――――――――――――――――――――――◆
【発行者】 未来事業株式会社 経営プロデュースオフィス 代表 吉岡憲章
【本 社】 東京都新宿区西新宿7−8−2 福八ビル6F
【主要業務】経営プロデュース(経営改革・発展の指導支援) 講演 執筆
【MAIL】mailto:hanjou-1@mirai-j.co.jp 【URL】http://www.mirai-j.co.jp
◆――――――――――――――――――――――――――――――――――◆



Copyright (c) 2003-2011  未来事業株式会社 All rights reserved.   Produced by i-pocket