e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃    やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓    経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃    2011.6.29 Wed. Vol.545
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◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 01:【経営発展のヒント】        豚が豚を食らう   
 02:【銀行員を貸す気にさせるテクニック】経営者個人の定期預金の解約
03:【コンサルの視点】         有言実行でいこう!
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┃01┃経営発展のヒント      『豚が豚を食らう』
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 東日本大震災に関連して、多くの報道がなされている。その中で最近大変ショ
ッキングな講演録を拝見した。
 多くの中小企業経営者が会員となっている「清話会」が発行している機関誌
「先見経済」に掲載された元・防衛省幹部の井上康史氏の講演録「語られること
のない自衛官の胸中」から、受け売りであるが以下に紹介したい。

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 今、原発被災の地、福島ではどのようなことが起きているのか。酪農家の飼育
していた牛や豚、一般家庭にいた犬や猫などのペットは、餌のない状態で置き去
りにされた。その結果、餓死した牛の乳に豚や犬や猫が食らいつき、死んだ豚を
豚が食べているのだ。皆さんはそうした事実をご存じないだろう。
       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 私はこの文を読んだときに、思わずはっとした。テレビや報道を通じて地震・
津波や原発の被災者の状態を知ることができ本当に気の毒だとの思いがあった。
しかしこの“死んだ豚を豚が食らう”そのありさまを想像するだけでも、身震い
するほどの恐ろしさを感じる。
 また“皆さんはそうした事実をご存じないだろう”と私自身が断罪されたよう
な気がした。

 被災者の一人ひとりがこのような他人には想像もできない背景を背負っている
ということを我々は見落としていたお粗末さを痛感する次第である。
つまり、我々は真実のひとかけらすらも知らず、思いを巡らせてもいないという
ことだ。

 経営においても、分かっているつもりでも、実は表面の見える部分だけをとら
えているに過ぎないことが多いのではないだろうか。その裏に隠れている真実の
部分を抉り出すまで真剣に抉り出したいものだ。

                 【経営プロデューサー  吉岡 憲章】
    
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┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック 『経営者個人の定期預金の解約』
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 「運転資金が急に必要となったので、個人の定期を解約に行ったが、してくれ
なかった」とのこと。銀行からの融資があるので、個人定期は解約できないと言
われたようだ。定期預金を担保にした借入は、よくある話。今回の経営者の場合
は、定期預金があるから担保をらなくても融資を受けられたケースだ。

 定期預金を担保にとらなくとも融資を行うことを、通称「睨み預金融資」とい
う。今回の経営者の企業では10百万円の融資受けている一方で、この経営者名
義の定期預金を5百万円預入済。銀行は、10百万円の融資を経営者個人の定期預
金5百万円を睨んで融資したということとなる。

 この場合の銀行の考え方は保証人である経営者の定期預金は5百万円あるのだ
から、万が一返済出来ない場合、個人定期預金を解約し返済に回せば、焦げ付き
は5百万円ということだ。本来ならば、この企業に10百万円の融資は出来ないが
個人定期預金があるので、融資をしたという考えた方だ。

 この経営者の言い分は会社の運転資金に10百万円必要だった時に、銀行に5
百万円の定期解約と5百万円の融資の申し込みをした。銀行からは、古い取引先
でもあり、個人定期預金もあり協力していてくれるので、定期預金はそのままに
して、融資10百万円を実行すると言われたので、融資を受けることにした。この
とき、融資担当者には個人定期預金について、今回は解約しないけど、会社で運
転資金が必要となった場合は解約するかも知れないと言っておいた。すると、融
資担当者は個人の定期預金ですから解約をしても良いと言ったとのことだ。

 定期預金解約については、担保ではないため法的には解約することに全く問題
はない。しかし、その後の融資の継続や新たな融資の依頼には支障を来す可能性
が高いことを覚悟しておくことが必要だ。

 銀行は、融資先ごとに、代表者家族は当然として社員の預金管理まで行ってい
る。これらの実績が融資の可否の参考となっていることは否定できない。一方で、
定期預金と融資は無関係で銀行が預金取引を含めて審査をすること自体がおかし
いと言われているのも事実。しかし、銀行融資審査は、定期預金との関係を重視
して融資の可否を決めているのだから、やはりこの事実に留意して対応すること
が必要なっている。
          【エグゼクティブ・コンサルタント 奥山 孝司】

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┃03┃コンサルの視点      『有言実行でいこう!』
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 不言実行という四字熟語がある。
「あれこれ言わず、黙ってやる」という意味だ。男がペラペラしゃべるのは良くな
いと言われ、ただコツコツと結果を残すことが美学とされてきた。このように、一
昔前は無口で行動をするタイプが格好いいと言われもてはやされた。

 しかし、今は違う。有言実行の時代だ。
仕事を進めていく上でプランを作成し、責任者の承認を得て関係者に説明して実行
するーこれが有言実行であり当たり前のことだ。
会社の中でも、自分の意見はハッキリ主張し言うことも言うが、やることもやる。
こうした人が高く評価されているのだ。

 ところが、最近新聞を読んでいて「有言不実行、乏しい成果」という見出しが目
に留まった。この有言不実行は有言実行から転じた形で「自らの発言に責任を負わ
ず、実行も伴わない」という意味だ。

 菅政権が誕生して1年が経過したが、首相は当初「有言実行内閣」を掲げた。
だが、税と社会保障の一体改革や、議員定数削減など、目標や政策はどれも道半ば
で具体的な成果も乏しく、「有言不実行」のまま現在に至っている。
「あの人は有言不実行だ、言うだけ言って何もしない人だ。まるで菅首相そっくり
だ」と言われないようにすることだ。

 それにはどうすれば良いのだろうか。
私の有言実行に対する考えは「改革を実践するに当って60%の目処が立ったら、す
ぐ実行すること」だ。そして、やりながら100%に近づける努力をしていけば良いと
思っている。

 無理にパーフェクトにしようと思うと、行動力が鈍る。すぐに現場で改革をやら
ずに机に持ち帰り検討に入る。ちょっとした改革が、話しだけはだんだん大きくな
り、どうせやるならあれも、これもといろいろなことを考え時間だけが経過してい
くものだ。すぐにやることが一番重要だ。

60点の出来だが「有言実行」でいこう!
やりながら100%に近づけようではないか。

     【未来事業 シニアコンサルタント 石黒 和男】

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