e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。


┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃    やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓    経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃    2011.6.01 Wed. Vol.541
┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆今月(6月)のホームページ◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 □吉岡憲章のコラム
『大災害―倒産企業が全国に波及』『未来事業は現場で企業支援』
   →→→ http://www.mirai-j.co.jp/

 □経営者のための健康情報
『肩こり・腰痛に効くクエン酸』『体のサビを取り代謝をあげよう!』
   →→→ http://www.mirai-j.co.jp/health_c.htm

◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 01:【経営発展のヒント】        信頼がなければ・・・   
 02:【銀行員を貸す気にさせるテクニック】企業は銀行に対しては債権者なのだ
03:【コンサルの視点】         本来あるべき姿から現状を見よ!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃01┃経営発展のヒント     『信頼がなければ・・・』
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 福島原発1号機への海水注水をめぐるドタバタ劇は怒ってよいものか、笑って
しまうものか、あまりのことに開いた口がふさがらない。今の政権を象徴するよ
うなできごとだ。

 国会では自民党総裁と総理大臣が“首相が海水注入中断の指示をした、しない”
という、それこそ“水掛け論”を長々と展開。こんなこと、野党の責任者が先頭
に立ってやるほどのことではない。今、何が最も緊急を要する大事なことは何か
を横に置いたやりとりには、これまた開いた口がふさがらない。

 むしろ、このような技術的なことに首相が出てきて“ああだ、こうだ”言う方
がおかしい。“もっと首相としての仕事をしろ”というならまだわかるが。

 結局のところ、原発所長が“首相の許可が出るまで中止”を決めた東京電力本
社の指示を聞かずに、海水を注入し続けた。結果オーライである。原子力安全委
員長の「私はいったい何だったのでしょうか」との名文句を生み出したが、東電
本社はこの所長を“指示に従わず、報告せず”で処罰するという話まであるよう
だ。

 確かに、組織人として考えると大きな問題がある。プロ野球で監督からバント
の指示を無視して、ホームランを打ったバッターのようなものだ。

 原発所長の心の中は知る由もないが“現場のことを何にも分からないで、指示
をする本社(政府も)”に対して大変な不信感があったのではないか。“現場の
技術的なことは責任者である自分に任されているのに、責任逃れやスタンドプレ
ーから発せられる指示など、この緊急時に聞いていられない”と私だったらそう
思う。

 “ホーレンソウ(報・連・相)”が大事なことは言うまでもない。また組織に
おいては指示・命令に従うということも当然のこと。しかし、これらが本当に生
かされるためには、関係者がお互いに信頼しあっているという前提があってのこ
とだ。

 中小企業においても、経営者と幹部・社員の間の信頼関係がなければ、どのよ
うな決まりを作ったところで無意味なものとなってしまうし、社長が指示を出し
たつもりでも末端では実際に違ったことが行われていることもあり得るのだ。

                 【経営プロデューサー  吉岡 憲章】
    
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック『企業は銀行に対しては債権者なのだ』
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 経営者との打ち合わせの中で面白い発言があった。銀行から融資を受けている
企業は決算書を提出すると、銀行はそれを見て企業内容の格付をし、融資方針を
決定する流れ。一方で、銀行は預金者から集めた資金を使い企業へ融資。見方を
変えれば、銀行に預金している企業は、銀行に対しては債権者。銀行の決算書を
みて、預金者は格付をすべきではないかということ。もっともな見解だ。

 銀行はこのような見解を踏まえているのかどうか、店頭ロビーにはディスクロ
ージャー誌が置かれている。しかし、内容的には馴染みのない言葉が多くなかな
か理解することが難しい。

    簡易的に銀行の経営状態を判断するチェック項目は
             預貸率・自己資本比率・不良債権比率だ。

 預貸率=貸出金÷預金×100。 算出された数字が70%台の銀行は、企業に対して
の融資姿勢については問題なし。決算書をみて、冷静な対応が可能となる。80%
後半の数字は、企業に対して貸し過ぎ状態。あまりに預貸率が高くなりすぎると、
風評により取り付け騒ぎが起きる可能性も覚悟しなければいけない。

 自己資本比率は、銀行の健全性を示す指標で海外に本支店のある銀行は、8%以
上、国内にのみ本支店のある銀行は4%以上が必要。自己資本比率8%維持のために
貸出をあまりしない方針をとる銀行があるので注意だ。

 特に、注意しなければならないのは、不良債権比率だ。各銀行は積極的に不良
債権処理を実行するためどの銀行も低水準。2010年9月金融庁資料によれば、大手
銀行だと1.9%、地銀だと3%といった水準だ。ただ問題は中小企業金融円滑化法と
の絡み。22年12月現在において758,798件、25兆6741億円の条件変更を実施。これ
らの数字を不良債権としてカウントした場合どうなるか。この件を考えると、銀
行経営にも相当な支障が出てくることとなってしまう。

 企業経営者は、自社が取引をしている銀行の経常状態を客観的にみることだ。
今後の取引銀行の融資姿勢を理解し、自社の対応を考えることが必要になる。

         【エグゼクティブ・コンサルタント 奥山 孝司】

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃03┃コンサルの視点   『本来あるべき姿から現状を見よ!』
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 5月10日の「東日本大震災復興構想会議」において、復興構想7原則が公表され
た。この緊急に実施する内容に関する第1次提言は6月末をメドに提出し、全体的
な提言は年内にまとめる考えであるという。
 
 この日程を聞いて私は唖然とした。余りにも遅すぎるのではないか!
もう一つの問題は、今進めている復興構想会議には、東北の知事は入っているが
実務者は1人も入っていないのだ。メンバーが学者ばかりでは実際の計画に反映さ
せることは難しいと考える。

 ではどうすればよいのだろうか。
復興を具現化するのは県であり、県の意見をよく聞くことが前提になる。漁港、
道路、河川、港湾をどうするかということを専門家、責任者、具体的には担当の
役人の意見を聞かないと、本当にいい計画はできないものだ。
 復興を実現するためには、まず被災地、つまり地元が主体となって復興のビジョ
ンを作り、県民の意見を聞いて計画を作ったものを、国が最大限支援するという態
勢をとることが必要だ。こうすることにより、国と地方が連携して、速やかにプラ
ンを動かすという体制ができるものと思っている。

 いよいよ今日から6月がスタートした。わが社の「経営改革戦略計画」を見直し
てみよう。復興構想計画は、会社でいえば「経営改革戦略計画」と同じだ。そして、
復興構想会議は「経営改革会議」に相当する。

 経営改革戦略計画を立てるにあたって行うことは、経営の総括をしてみることだ。
経営悪化の真の原因がどこにあったのか?この真の原因に対して根本的に対策を
しなければ経営改革の成功はない。

 まず、「経営理念」を見つめなおしてみよう。
本当に会社の夢が表現されているだろうか。経営理念のない事業は存続できないも
のだ。物まねでない、オンリーワンの経営理念をつくろうではないか。

 そして、5年先を見据えた中期経営改革計画をたてることだ。現状を積み上げて
いくだけでは改善止まりとなり、改革までたどり着かない。経営改革は本来あるべ
き姿から現状を差し引くことで、そのギャップを埋めるために改革が必要となる。

 経営改革戦略計画を実行に移すためには、月次経営改革会議を経営改革戦略計画
書と月次試算表をもとに行うものだ。月次試算表については翌月10日までに作成さ
れてていることが前提だ。この日程が遅れると、アクションが遅れ対策に結び付か
ない。

 復興構想計画も経営改革戦略計画も「本来あるべき姿から現状を見る」ことが大
事なことだ。
     【未来事業 シニアコンサルタント 石黒 和男】

★^0^★^0^★^0^★^0^★^0^★^0^★^0^★^0^★

〜東日本大震災被災者の経営者の皆様へ未来事業からのお知らせ〜

この度の大災害で被災された経営者を支援するために未来事業では
助成金を申請するためのご案内のサイトを作成中です。

今回は、日本政策金融公庫の融資制度、「災害貸付」です。
被害を受けた中小・小規模企業が対象となりご利用いただけます。
詳しくは下記の詳細ページをご覧ください。

 ■被災した経営者の皆様へ 日本政策金融公庫 災害貸付のご案内■
→→→ http://www.jfc.go.jp/c_news/news_bn/news230318.html

*被災地でも相談を行っておりますので、お問い合わせください
 ■被害が甚大な地域での相談状況
→→→ http://www.jfc.go.jp/common/pdf/news230324a.pdf

※なお、上記ファイルはPDFファイルになっております。
 お持ちでない方は、下記URLより無料ダウンロードして閲覧してください。
  http://get.adobe.com/jp/reader/

詳しくは下記の詳細ページをご覧ください。

 ■被災した経営者の皆様へ 厚生労働省 雇用調整助成金制度のご案内■

→→→ http://www.mhlw.go.jp/general/seido/josei/kyufukin/a-top.html

                【業務室 IT担当 木野 美子】

◆◆―――――――――――――◆◆◆◆◆◆―――――――――――――◆◆

  ◆――◆吉岡 憲章プロデューサー 会心の新刊 発売中◆――◆

★書籍名★ 「“会社が赤字?!”とわかったとき読む本」

★出版社★  PHP研究所

ぜひ、下記URLよりご購入下さい。
↓    ↓    ↓
http://books.miraihonpo.com

◆――――◆ 『トロール船式会社発展法 小冊子』無料進呈! ◆――――◆

  吉岡憲章の『経営者』として、また『コンサルタント』としての、
   生きた経験が詰まった『トロール船式会社発展法』小冊子。
  メルマガ読者の方にプレゼントいたします。

  申込み方法は、こちら → mailto:m-info@mirai-j.co.jp

  ※ご希望の方は、「件名」に 「小冊子 希望」 と明記し
  1.会社名 2.役職・部署 3.お名前 4.ご住所 5.TEL 6.FAX
  をご連絡ください。
◆――――――――――――――――――――――――――――――――――◆
【発行者】 未来事業株式会社 経営プロデュースオフィス 代表 吉岡憲章
【本 社】 東京都新宿区西新宿7−8−2 福八ビル6F
【主要業務】経営プロデュース(経営改革・発展の指導支援) 講演 執筆
【MAIL】mailto:hanjou-1@mirai-j.co.jp 【URL】http://www.mirai-j.co.jp
◆――――――――――――――――――――――――――――――――――◆

Copyright (c) 2003-2011  未来事業株式会社 All rights reserved.   Produced by i-pocket