e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃    やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓    経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃    2011.5.25 Wed. Vol.540
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◆今月(5月)のホームページ◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 □吉岡憲章のコラム
『大災害―これから襲ってくる不況という津波』『未来事業は現場で企業支援』
   →→→ http://www.mirai-j.co.jp/

 □経営者のための健康情報
『効果的な水分摂取の方法』『起床・食事・入浴前後・食間に200mlずつ』
   →→→ http://www.mirai-j.co.jp/health_c.htm

◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 01:【経営発展のヒント】        わが地は大丈夫か   
 02:【銀行員を貸す気にさせるテクニック】決算期―節税か利益を出すか
03:【コンサルの視点】         春の四国を旅して
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┃01┃経営発展のヒント     『わが地は大丈夫か』
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 3.11から2ヶ月2週間経過した。まだまだ、被災地の方々のご苦労は大変なもの
であり、家族を亡くされた方の落胆は慰めの言葉のかけようもない。一方福島の
原発はメルトダウン状態が明らかになり、近いうちに解決する見通しがない。東
京電力の社長が引責辞任をしたが、これで収まるというわけにはいかない。

 さて“東京にM7.3の地震が襲ったら”どうなるだろうか?このタイトルのシミ
ュレーションが東京都防災地震部会から発表されているのをご存知だろうか。

 ある冬の日の午後6時、東京湾北部を震源地としたM7.3の地震が発生した。そ
のときの風速は15mという想定である。

 結果として次の被害が想定される。

死者6,413人、負傷者160,880人、建物被害471,588棟、避難者3,990,231人
帰宅困難者4,4760259人、EV閉込め台数9,161台、自力脱出困難者22,713人


 もしMが1上がるとエネルギー規模は32倍、2上がると何と1,000倍であり、死者
負傷者数はまさに”想定外“の規模となる。繰返すが、この模擬はM7.3である。
東日本大震災はM9.0であった。また、想定外とならぬよう願うのみである。

 さて、今から約90年前、1923年9月1日11時58分に相模湾北部三浦半島沖を震源
地とした関東大震災M7.9が首都圏を襲った。関東大震災である。この災害は“三
つ子地震”と称されているが、この3分後に第2震M7.2(震源地、東京湾北部)さ
らにその5分後に第3震M7.5(同、山梨東部)が連続して襲った。まさに今回の東
日本大震災と類似している。

 この時の被害は、死者・行方不明者105,385人、建物全壊109,713棟、
消失212,353棟である。津波は熱海12m、千葉・相浜9.3mであった。

 東日本大震災に比べて死者・行方不明者が圧倒的に多い。それは墨田区の2万
坪の空地に4万人が避難していたところを、風速10mの風にあおられて火の竜巻
が発生し一瞬のうちに全員が焼死、さらにこの火は3日間燃え続け、他に5万人
合計9万人の尊い命を奪い去ってしまった。

 当時は木造家屋が主体であったために延焼が広がった。現在と都市構造が異な
っているといって、甘く見たら大変な惨事となることは疑う余地もない。

 企業を営む立場の方々は、従業員の生命や会社の経営を守らなければならない。
いざ大地震や大火災、パンデミックなどの緊急事態に遭遇した場合に備えて“事
業継続計画”(BCP)を作成することをお勧めしたい。

 BCPとは緊急時に事業資産の損害を最小限に留めつつ、中核事業の継続や早期
復旧を可能とするために、平常時行うべき活動や緊急時における事業継続のため
めの方法や手段などを取りまとめておく計画のことを言う。

具体的なBCPの策定方法については、当メルマガや“未来ナビ”にて説明をする
計画なので参考にしていただきたい。

                 【経営プロデューサー  吉岡 憲章】
    
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┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック 『決算期―節税か利益を出すか』
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 3月決算企業の経営者から、決算書処理について相談があった。23年3月期は黒
字を計上。しかしながらこの企業が黒字計上出来るようになったのは、3期前から
で赤字期間が長く、銀行対応に苦慮したとのことだ。現在は、融資を申請すれば
どうにか支援してくれるが、赤字期間中は簡単に融資に応じてくれなかったとの
こと。申請しても否決されることもあったとのことだ。経営者は、今も銀行対応
は苦手で過去のことが、トラウマになっている。

 銀行が、第一に注目するのは決算書。特に自己資本と返済財源。少なくとも、
自己資本はプラス、返済財源については融資を受けた場合毎月返済が出来るだけ
の財源を持っているかということが必要となる。融資を受けやすくする特効薬は
自己資本を増加させることと返済財源を改善させることだ。

 決算書作成においては、どうしても顧問税理士とのつながりが多くなってしま
う。多くの税理士は決算期が近づくと、利益を計上している企業には節税するた
めの対策を提案してくることが多い。節税対策は利益を減少させること。利益を
計上する企業においての節税は、自己資本を減少させないが、増加にはならない
のだ。
 
 ケースによっては、節税により赤字となることもある。経営者なら誰でも「利
益は出したい、でもできるだけ税金は払いたくない」と考えるもの。強引な方法
で赤字決算にする経営者もいる。銀行としては、利益を出したほうが返済能力や
自己資本が改善し格付けを上げることになるので資金調達には有効となるはずだ。

 銀行は、融資先企業ごとに格付作業を実施。利益を出すことは、企業の格付で
最も必要なことだ。資金調達と節税は、全く考え方が反対。銀行からの資金調達
をするには過度の節税は不要だ。税金を払いたくないという安易な節税欲で突っ
走るのではなく、自社の状況をしっかり把握することだ。利益を優先させて融資
を受けやすくするか、融資は必要でないので節税対策をとるか、今後の方向付け
を定めた上での対応が必要だ。目先の利益にとらわれず検討することが大切だ。

         【エグゼクティブ・コンサルタント 奥山 孝司】

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┃03┃コンサルの視点     『春の四国を旅して』
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 ゴールデンウィークの連休、四国松山駅でA君と待ちあわせ、宇和島から高知
の旅に出かけた。最初に向かった宇和島は国の重要文化財である宇和島城を中心
とした、派手さはないが落ち着いて、あたたかみのある市街を形成している。宇
和島城の天守は10万石の城にしては意外に質素、素朴な感じがするが、城山全体
の規模はさすがに大きい。城山を降り、伊達家の名園天赦園に向かうが、夕方
5時には閉園となってしまい、残念ながら見ることはできなかった。それではと
いうことで、ちょっと時間は早いが、郷土料理の看板の出ている料理屋に入る。

 それからは、房総半島生まれのA君の独壇場。四国と房総の魚の違いの講義を
受ける。四国の魚は色白上品で、おっとりしているが、房総の魚は荒波にもま
れ、色黒元気で、身が締まっているのだそうだ。その一例が土地で「ホゴ」と呼
ぶカサゴ。「ホゴ」の煮付けを頼んだが、A君はこれはカサゴではない、メバル
だと言い張るので、店主に聞いた。浅い岩場にいるものは色黒。深いところでと
れるものほど、赤からピンクに色が変わり、やはり黒いものが旨いのだそうだ。
海なし県生まれの私にとっては「そんなものか」といった感想。翌日は高知でカ
ツオが食べられるということで、珍しく2軒はしごをしたところで、早めに宿に
帰る。

 翌日は一両編成各駅停車の気動車に乗り、四万十川の支流を右に左に見なが
ら、窪川に向かう。窪川駅で乗り換え、土佐くろしお鉄道で中村駅に立ち寄った
あと、夜の高知に入った。早速、町にくり出し知人に紹介を受けたはりまや橋の
近くの土佐料理店に入る。おすすめのカツオの塩たたきを頼む。かなり大きめの
カツオを目の前で店主がわらを使って塩たたきにしたものが、温かいまま厚切り
で客に供される。誠に美味だ。A君は「房総のカツオは小ぶりで身が締まって…」
などとぶつぶつ言っていたが、この塩たたきは絶賛する。

 カサゴの生態、中村で食べた蒸していない尾頭付きのウナギなど魚文化の違い
に戸惑いはするものの要するに彼は魚大好き人間。酒も魚のためにあるとのたま
うほどだが、魚の良し悪しの本質はズバリ鮮度だと言う。それさえ外さなけれ
ば、多少の違いは異文化として受け入れられるようになったらしい。A君も私も
お互い年令を重ねたものだ。私は私でA君に城めぐりに付き合ってもらって、蘊
蓄を傾けたのだが、その話題は字数が尽きたので別の機会に譲ろう。

 のんびりとした南予・高知の旅、未だ避難所暮らしを続けている被災者の皆様
には申し訳なく、思いつつも、ゆったりと流れる時間の中で、古城と郷土料理を
満喫した。決して広い国土ではないが、南北に長く連なる日本列島のそれぞれの
文化の多様性を直に触れあい、その素晴らしさを堪能する旅となった。

     【未来事業 シニアコンサルタント 山田 喬】

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*被災地でも相談を行っておりますので、お問い合わせください
 ■被害が甚大な地域での相談状況
→→→ http://www.jfc.go.jp/common/pdf/news230324a.pdf

※なお、上記ファイルはPDFファイルになっております。
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詳しくは下記の詳細ページをご覧ください。

 ■被災した経営者の皆様へ 厚生労働省 雇用調整助成金制度のご案内■

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【発行者】 未来事業株式会社 経営プロデュースオフィス 代表 吉岡憲章
【本 社】 東京都新宿区西新宿7−8−2 福八ビル6F
【主要業務】経営プロデュース(経営改革・発展の指導支援) 講演 執筆
【MAIL】mailto:hanjou-1@mirai-j.co.jp 【URL】http://www.mirai-j.co.jp
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