e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃    やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓    経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃    2011.5.11 Wed. Vol.538
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◆今月(5月)のホームページ◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 □吉岡憲章のコラム
『大災害―これから襲ってくる不況という津波』『未来事業は現場で企業支援』
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 □経営者のための健康情報
『効果的な水分摂取の方法』『起床・食事・入浴前後・食間に200mlずつ』
   →→→ http://www.mirai-j.co.jp/health_c.htm

◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 01:【経営発展のヒント】        辛いときこそ“利他心”   
 02:【銀行員を貸す気にさせるテクニック】2銀行―並行メインの対応の差は?
03:【管理栄養士の一口講座】      焼き肉店集団食中毒
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┃01┃経営発展のヒント     『辛いときこそ“利他心”』
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 今日、クライアントの北茨城工場を訪問した。工場建屋は震災の被害を受けた
が人的に無事であったことは何よりのことである。
 あの福島原発からわずか80キロと隣接しており、もしアメリカならば避難をさ
せられることになる。さらに、当地で生産した野菜は放射能野菜として出荷禁止
となった。
 
 去る4月22日にこの北茨城の避難所となっている市民体育館に天皇・皇后両陛
下が慰問のために訪問された、と説明すれば覚えておられる方も多いと思う。

 浜に近づくにしたがって、民家の屋根に青いシートが被っていたり塀が崩れ落
ちていたりする風景が目立つようになってくる。海岸際にあるホテルや食事処は
津波にやられている。つい先日まで瓦礫に埋まっていたそうだ。

 このような悲惨な状態に加え“いわきナンバーの車は放射能があるから来ない
でくれ”というGS、福島から避難のために転向してきた子供に対して“放射能
がうつる”といじめる生徒(親がそう言うのだろう)がいる。

 仙台でも3.11の翌日のことだが、露店商だと思しき者が路上で“おにぎり3個
で千円”販売していたり、品不足に乗じて売れ残りの在庫品を定価で販売する店
が現れたり、これ見よがしに儲けようとするおぞましさ。
 その後、これが原因で愛想をつかされて閑古鳥が鳴いている。

 また、被災者が民間住宅を借り受けた場合、宮城県はこれを仮設住宅とみなし、
宮城県が公的支出でその家賃相当を負担する制度をスタートさせたが、不動産屋
が県・貸主・借主との3者契約となる煩雑さと管理トラブルなどを理由にそれを
忌避し、被災者の賃貸を拒否している事態が発生し始めている。緊急避難的な制
度でもあることから、制度不備もあるのだろうが、これは今後人権問題も絡んで
社会問題化するかもしれない。

 一方で、ラーメンのスープだけを“心と身体を温めてください”と無料で配っ
ているラーメン屋がいた。また、震災翌日にも関わらず、早朝にドラッグストア
がシャッターを開け、飲料水、菓子、生活用品などを値引き販売、停電の中でレ
ジが使えず、メモ用紙での手計算で対応していた。さらに、強い余震が続く中、
町の八百屋さんは、車2台のライトを店頭から投光機代わりにして暗い店内を照
らし、整然と行列をするお客へ食料品の廉価販売を続け、そろばん片手に奥さん
はじめ家族総出で対応、これぞ誠の“ 商人道”を見せつけられる思いだ。
 その後こうした店が繁盛しているのはうれしい話だ。

 辛いとき、厳しい環境におかれたときに人は真実を見抜く。自分中心、儲け主
義の行動はその後世の中から徹底的に排他される。
 こんなときこそ“利他心”(他人の利益を重んじ、他人が利益を得られるよう
にとする心)が大事だ。これは“利己心”に大きく勝るのだ。

                 【経営プロデューサー  吉岡 憲章】
    
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┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック『2銀行-並行メインの対応の差は?』
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 顧問先の経営者との打ち合わせの中で、銀行の対応について興味深い話があっ
た。この企業は特殊技術を持ったメーカーで業暦は8年前後、業績は安定してい
る。取引銀行は3行体制であるが、上位2行が並行メイン。私は、メインバンクを
作るようにアドバイスをしているが、この経営者は2行で融資金額や融資条件な
どを競わせたいとのこと。極端に業績が良い訳ではないが安定しており、銀行か
ら見れば積極的に融資をしていきたい企業であることは確かだ。しかし、業績が
悪化してきたときに並行メイン2行がどのように対応するかが心配だ。

 この経営者は2行に融資の申し込みをした。資金使途は、現在賃借中の不動産
(土地・建物)の購入資金だ。家賃支払を返済に充てるという。この融資可否に
ついて銀行が検討する課題としては

1.8年の業暦を長いと考えるか短いと考えるか?
2.融資希望額に対し、その返済財源を今まで支払っている家賃をとすると、返
  済期間は23年となる。返済財源、返済期間は妥当か?
3.当企業の今後の業績見通しをどのように考えるのか?

 2行の対応は全くの両極端でA行の担当者は「この案件は是非、当行で行いま
す」と即答。しかし、全額保証協会付であるが、諸条件はこの企業の希望通りと
のことだった。経営者は全ての条件が可能ならば、保証協会付でも良いと判断し、
融資申し込みをしたとのことだ。しかし、話は二転三転し結論的に言えば、申込   
金額は減額、返済年数は15年。どうもこの銀行、はじめから保証協会ありきで、
全て保証協会へ融資の可否を委ねている様子だ。もう1行のB行の担当者は、プ
ロパー融資を検討中で業績順調、競争力を備えている企業との見解で返済能力は
今までの賃料支払の実績範囲内であり妥当だ。担保もある程度あり、融資承諾と
なった。
  
 この2行の対応の差はそれぞれの支店方針と担当者の資質の差だ。A行は過去
においても融資申請したときには、必ず保証協会付融資を進めていたのこと。そ
れに加えて、この企業が融資を申請したときA行は保証協会増強月間であったと
のことだ。一方のB行は、過去においては保証協会付融資とプロパー融資との組
み合わせが多い。今後、この中小企業に必要なことは、業績が安定しているとき
こそ、将来一緒に歩むことが出来るメイン銀行を多方面から検討することだ。

        【エグゼクティブ・コンサルタント 奥山 孝司】

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┃03┃管理栄養士の一口講座   『焼き肉店集団食中毒』
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 テレビを見ていてまたもや衝撃を受けた。なんと、焼き肉店で集団食中毒に
より4人が死亡、患者数は98人となったというニュースだ。
亡くなっているのはその焼き肉店でユッケを食べた女性や子どもで、腸管出
血性大腸菌「0-111」が検出されている。

 加熱用肉を生食用としてトリミング(表面の細菌汚染を取り除くため、筋膜、
スジ等表面を削り取る行為をいう)をしていない状態で提供していたというこ
とだ。考えただけでも、ゾッとしてしまう。現在の段階では食肉加工卸業者と
の間で責任のなすり合い状態のようで、真相をしっかりと追究していかないと
この事件で亡くなった方たちのご遺族の心情は耐え難いものがあるだろう。
 
 今回の件ではもう一つ明らかになった点がある。今月10日に厚生労働省は今
秋にも食品衛生法に基づく生食用食肉の衛生規格を新設し、罰則を設けると発
表した。

 違反業者に肉の回収や営業停止を命じることが可能になり、2年以下の懲役ま
たは200万円以下の罰金が科されることになる。規格を設けるには食品安全委員
会などへの諮問が必要で、通常は1年程度を要するが、同省は「今回は緊急性が
高いため、できる限り早く行う」としている。

 また同省は同日、規格新設までの措置について都道府県などに通知。生肉を提
供する際は、表面を削り取る「トリミング」など同省ガイドラインに従った処理
をどこで行ったか、メニューや店内に表示するよう飲食店を指導することを求め
た。 

 私達消費者は飲食店で提供されるものは当然安全なものとして食を楽しむ。
まさか、そこの場所で命を落とす危険があろうなんて思わない。
この事件は飲食店が持つべき衛生意識が低すぎると考える。また、国が定める
規定もこの事件があってから動き出すとはまったくである。

 私も管理栄養士の立場として現場に立ってきたが、衛生管理についてはうるさ
いほど徹底してきたし、食材の目利きも万全の体制で行ってきた。
 家庭におきかえてもそうである。

 これからの梅雨時期から夏にかけては、食中毒に注意が必要な季節である。
食中毒は1年中発生しているが、暖かく湿気が多い時期は食中毒の原因となる
細菌の増殖が活発になるため発生しやすくなる。特に注意したいのが、鶏肉
や牛肉などに付着する「カンピロバクター」や「腸管出血性大腸菌O-157」な
どの細菌による食中毒だ。

 食中毒を防ぐ三原則【清潔・迅速・加熱または冷却】をしっかりと実践して
安全に食を楽しみたいものである。      

       【未来事業 管理栄養士 吉岡 美保】

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