e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃    やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓    経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃    2011.5.6 Wed. Vol.537
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◆今月(5月)のホームページ◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 □吉岡憲章のコラム
『大災害―これから襲ってくる不況という津波』『未来事業は現場で企業支援』
   →→→ http://www.mirai-j.co.jp/

 □経営者のための健康情報
『効果的な水分摂取の方法』『起床・食事・入浴前後・食間に200mlずつ』
   →→→ http://www.mirai-j.co.jp/health_c.htm

◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 01:【経営発展のヒント】        合掌         
 02:【銀行員を貸す気にさせるテクニック】過去に融資を断られたけれど・・
03:【コンサルの視点】         スピードで活性化を図れ!
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┃01┃経営発展のヒント      『 合掌 』
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 ゴールデンウィーク中に改めて仙台を訪問した。今回は被災者となった知人の
お見舞いと被災地にて多くの犠牲者の方々のご冥福を祈ることを目的とした。

 私の知人は、震災時には仙台市内にて仕事をしていた。自宅にいた娘さんと親
御さんは津波の知らせにしたがって無事に避難地に逃れることができた。
 一方、外出中だった奥さんは急いで自宅に戻り家族の避難を確認した後、車を
運転して避難所に向かう途中、堤防を越えて押し寄せてくる大津波を背後にしな
がらやっとの思いで避難することができたという。本当にあと何秒遅かったらど
うなっていたかわからないほどの危機一髪状態で、まるで映画のシーンのような
状態だったとのことだ。

 奥さんは、途中近所の知人夫婦を車に乗りなさいと誘ったが「家にある貴重品
を持ってくるから」と家に戻ったが、その後かわいそうに遺体となって発見され
たそうだ。まさに“人の命は何と分からないものだ”“この世に神仏はいないの
か”との思いもする。

 レンタカーで時間の許される範囲ではあるが被災地を訪問した。何度もテレビ
や新聞で報道されているが、いざ現場に行ってみるとその被害の過酷さには“あ
ぜん”とし“言葉も出ない”と表現するほかはない。
 
 交通量の多い箇所はかなり片付けられていて、瓦礫や流された多くの車が整然
と整理されていることに、この作業に携わった人々のご苦労に驚嘆するとともに
感謝する。

 一方で少し離れた被災地はまだまだ整理の手が付けられていずに、被災直後の
姿をとどめている。津波にほとんどを持ち去られ、見渡す限り荒野と化した跡地
に津波の残水が沼のようになっている。
 その中に、ポツンと明らかに新築であった家屋が主のいないままたたずんでい
たり、半分だけ残された店舗らしき建物に流された車が突っ込んでいたりする。

 津波に蹂躙されたこの土地で、どれほど多くの住民が尊い命を奪われたことだ
ろうか。安らかに眠られることを祈らずにはいられない。合掌

 今、生かされている私たちは、この方々のためにも素晴らしい日本に復興する
ための努力を続けていかなければならない。

 そのために、私たち経営者が根本的にしなければならないことは、自分の経営
を磨きあげることを通じて、自社をさらに発展させることが東日本はもとより、
わが国の復興のためにもっとも役に立つことだと思う。

                  【経営プロデューサー  吉岡 憲章】
    
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┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック『過去に融資を断られたけれど・・』
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 中小企業経営者から取引銀行を増やすことについての相談があった。この企業
の業績は順調で4期連続利益を計上している。融資銀行は1行で地方銀行のいわゆ
る第2地銀だ。たた最近この銀行の対応が厳しくなり、将来に不安を感じている様
子。貸出金利を事前に説明なく上げたり、今までは賞与資金などは6ヶ月後期日一
括返済だったが、3回の分割返済を求められる、とのことだ。(賞与資金は最長
6ヶ月の分割返済が原則かと思うが)

 貸出金利や返済条件のことを拒絶すれば、融資できないと言われてしまう。
こう言われれば、1行取引なので銀行の言う通りにしないと融資を受けられない
ので、応諾することになってしまう。銀行からの条件変更の申請、あるいは企業
側からの要請、いずれにしても双方の話し合いによる承諾が必要だ。今回のよう
に、銀行の一方的な対応は異常なことだ。このようなことがないように、融資銀
行を増やしたいとのこと。この経営者の思いは当然であり必要なことだ。

 この中小企業の融資銀行は1行だが、預金取引、振込み指定口座と使っている
銀行が1行あるとのこと。むしろ、融資銀行より預金取引のみの口座の方が、振込
みが多くまた、支払手形についても決済金額が多いとのことだ。過去に融資取引
はあったが、先代の時に融資を断られた経緯があり、現在は融資取引はないとの
ことだ。

 しかし、最近この銀行から頻繁に融資取引についての提案があったとのことだ。
資金が必要なときに断られたことがトラウマとなっている中小企業にとってみれ
ば一切つきあいたくないと思っているはずだ。しかし、融資を提案している銀行
担当者は、当時の事情を重視していないことが多い。融資を断られたこの中小企
業の気持ちは理解できるが、いつまでも根にもたないことだ。

   銀行の融資判断は時代とともに変わり、担当者によっても変わる。
              3〜4年で、転勤もあり入れ替わることになる。

 極端なことを言えば、今融資を拒絶されても、3年くらいしたら銀行の融資判断
や姿勢は変わる可能性があるということだ。支店長、副支店長、融資課長、担当
者等のうち一人が変わっただけでも融資姿勢が変わることある。

 中小企業にとって、銀行取引はどうしても必要なこと。過去は過去として融資
取引銀行としてどの銀行が自社にとってメリットはあるのか、冷静に判断するこ
とが必要となってくる。

        【エグゼクティブ・コンサルタント 奥山 孝司】

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┃03┃コンサルの視点    『スピードで活性化を図れ!』
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 四川大地震から間もなく3年になる。
中国四川省を震源地として発生したM8.5の直下地震で死者6万9227人が犠牲にな
った。(当時のことは3年前のメルマガ390号で掲載)
その後、中国では世界第二位の経済力を背景に、党が主導して復興事業によって、
真新しい街が次々と出現していると報じられている。
 
 一方、日本では1ヶ月半たった現在、やっと「東日本大震災復興構想会議」が
開かれ3県の知事から意見を聴取している段階だ。
 先週、菅首相は被災者の仮設住宅入居について「お盆までに入っていただける
よう全力を挙げる」と述べ8月中旬までの目標とする考えを示した。あと4ヶ月
も体育館で生活しろというのは、あまりに他人事のような話だ。

「こういうときこそ前へ踏み出して復興を先導できれば」と仙台銘菓として知
られる「萩の月」が東京で売っていた。萩の月は、カスタードクリームをスポン
ジで包んだ和菓子で、普段は東北地方の直営店で取り扱っている。

 萩の月を製造しているメーカー「菓匠三全」は震災で、生産は一時中断。その
後営業を再開した店舗でも買い物に来る観光客が激減しているという。家族みん
なが大好きな和菓子なので東京で買って帰った。復興への願いをこめながら、か
みしめた味はいっそう美味しかった。

 復興に何より必要なのは「スピード」と「実現」だ。
菅首相はかつて「未来志向」の復興を目指すと宣言した。東日本大災害は、地震、
大津波、原発事故、風評被害と四重苦なのだ。それだけに、スピードで活性化を
図ることが必要だ。首相の言葉には、そういう切迫感が全く感じられない。

 企業においても、常に先を読み、現実を見つめながら何をしないといけないの
かを感じ取り方向が決まれば即実行する。そしてチェック、アクションをスピー
ドで行うことが今必要となっている。

 チェックは、アクションを取るための行動だ。
実行が効果的なものか、チェックを行い評価する。うまく進んでいる場合は良い
が、方向が違ったり、実現が難しいことがあるときは、アクションを早くとるこ
とが早い修正につながる。

 常にこういうスピードで仕事を行っていこうではないか。そうすることにより、
ただ漫然と仕事をしているときと、比較にならないほどの早さで仕事を進めるこ
とができる。

スピードの中で仕事をすると組織が活性化し、元気になるのだ。

  【未来事業 シニアコンサルタント 石黒 和男】

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 ■被災した経営者の皆様へ 日本政策金融公庫 災害貸付のご案内■
→→→ http://www.jfc.go.jp/c_news/news_bn/news230318.html

*被災地でも相談を行っておりますので、お問い合わせください
 ■被害が甚大な地域での相談状況
→→→ http://www.jfc.go.jp/common/pdf/news230324a.pdf

※なお、上記ファイルはPDFファイルになっております。
 お持ちでない方は、下記URLより無料ダウンロードして閲覧してください。
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詳しくは下記の詳細ページをご覧ください。

 ■被災した経営者の皆様へ 厚生労働省 雇用調整助成金制度のご案内■

→→→ http://www.mhlw.go.jp/general/seido/josei/kyufukin/a-top.html

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【発行者】 未来事業株式会社 経営プロデュースオフィス 代表 吉岡憲章
【本 社】 東京都新宿区西新宿7−8−2 福八ビル6F
【主要業務】経営プロデュース(経営改革・発展の指導支援) 講演 執筆
【MAIL】mailto:hanjou-1@mirai-j.co.jp 【URL】http://www.mirai-j.co.jp
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