e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃    やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓    経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃    2011.3.30 Wed. Vol.532
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◆今月(3月)のホームページ◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 □吉岡憲章のコラム
『政府与党はコップの中の争い』『中小企業はまず足元を固め、成果をあげよう』
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 □経営者のための健康情報
  『春の野菜―菜の花』『ビタミン、カロテン等の栄養価とおいしいパスタ』
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◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 01:【経営発展のヒント】        政治が見えない  
 02:【銀行員を貸す気にさせるテクニック】キャッシュフロー経営に注力する
03:【コンサルの視点】         3.11東日本大震災   
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┃01┃経営発展のヒント      『政治が見えない』
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3号続けて大震災のことになるが、犠牲者は行方不明を含めて3万人にも及び、
家屋を破壊された人々は40万人を超すようだ。さらに原発のために避難を余儀な
くされた住民、放射能漏洩により丹精込めた野菜や牛乳が無残にも廃棄された農
家。

 テレビ、新聞等を通じて被災者の苦しみが報道される。その人たちや地域を支
援する自衛隊、警察官、消防士やボランティアたちの懸命の努力や義援金募集活
動などが報道される。その姿にはこころ打たれるものがある。

 しかし、このような国難のときに政治の姿が見えない。政治家は官房長官しか
いないのか、というほどのひどさだ。総理大臣も最初の記者会見だけは“よし、
これまではともかくとして、これからは本当に命をかけるのだな”と期待したが
それ以降はまた元に戻ってしまい、復旧・復興ビジョンすらも示せないでいる。

 まして、他の政治家は何をやっているのか、姿を見せている政治家は被災地出
身議員を含めた一部の政治家たちだけだ。報道されていないだけかと思って、何
人かの議員のホームページを確認してみたが、お見舞い挨拶か募金活動程度だ。
こんな時こそ、政治家が前線に立って被災地支援に当るのが当然と思うが、何を
したら良いのかさえ分からないらしい。
 
 今、避難所は2千ヶ所あり、そこに身を寄せている人は24万人を超すという。
物流がうまくいかなかったり、ほしいものが届かなかったりして、不自由な生活
を強いられている。

 わが国には衆議院議員480人、参議院議員242人で700人を超す国政を担う政治家
がいる。仮に、与野党を問わずこのうち500人が先頭に立って平均4ヶ所の避難所
を担当したら、被災者たちの苦しみや願いが理解できるだろう。

 それも、避難所に行って“何かほしいものはありますか”“困っていることは
ありませんか?”というようなレベルのものではない。自分の選挙区と支援先と
を姉妹市の関係とし、被災地の政治家と連携しながら地元からの支援物資を自分
のスタッフたちを動員して担当避難所に届けることを続けるのだ。それでこそ、
被災者の苦しみがわかり、今後の政治に生かせるというものだ。自分の選挙のと
きの情熱とエネルギーのことを思えば、腰を引くほどのことではない。

 被災地の多くの首長から「政府からの情報は何もない。報道されている以上の
ものはない」とびっくりするような発言が飛び出す。いくら広い範囲にわたる災
害といえども、そこを預かる首長の数は限られている。政府とのホットラインす
ら構築されていないということになる。まさに政治不在そのものではないか。

 トップから末端までの神経が断絶している、末端の苦しみも理解しないで、見
通しを与えることもできず、見当はずれな行動をしている典型だろう。どんな未
曾有の災害でも、弁解する余地もない。

 まさに、自社の経営においても、このような悪しき体質にならないための反面
教師としなければならない。
                  【経営プロデューサー  吉岡 憲章】
    
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┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック『キャッシュフロー経営に注力する』
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 資金繰りが毎月厳しいため、銀行の融資担当に相談したところ「これからは、
あまり利益を求めないでキャッシュフロー経営に注力したら良いのではないか」
と言われたとのこと。この経営者はキャッシュフロー経営というものを理解でき
ていない。それにもまして、今まで銀行には利益を出せ、利益を出せといわれて
きたのに、急にキャッシュフロー経営といわれて戸惑っている様子で当然と言え
ば当然だ。よく説明を受けていないために、今まで自分達が行ってきたことが、
否定されてしまったと勘違いしたのではないだろうか。

 中小企業は、日常の資金繰りの成否が経営に大きく影響する。最近の石油価格
高騰、為替変動、環境問題、地震、風水害被害など、経営環境の変化が激しいと
きには、さまざまなリスクに耐えられる健全性が必要となる。キャッシュフロー
経営とは、現金資産の増加を重視する経営のこと。会計上の黒字にとらわれずに
現金の最大化を意思決定の基準とし、資金繰りを安定にすることが目的なのだ。

 キャッシュフロー経営を進めていくためには計算書が必要だ。利益と資金は一
致しないため、利益が上がっていても実際には現金、預金がなく、資金がマイナ
スになっていることもよくあるケースだ。キャッシュフロー計算書によって、貸
借対照表や損益計算書からではわからない、実際の資金の動きを把握することで
経営の現状や課題の分析が可能になる。

   金融機関も信頼性の高い会計情報として
            キャッシュフロー計算書を重視している。

 企業は黒字体質であるに越したことはない。企業はいくら赤字を出しても、資
金が続く限り潰れない。黒字企業であっても、資金繰りに失敗すれば倒産するこ
ともよくあるのだ。資金繰りとは、血液の循環だ。このような経済情勢下で思い
がけず資金繰りに切羽詰まった事態ー例えば「売上が急激に減少した」「売上が
伸びないために設備投資に伴う資金不足」ーが生ずれば金融機関からの融資を受
けなければならない。そんな時必ず提出を求められるのが「資金繰り表」だ。速
やかに提出できる体制をとることが必要だ。

 中小企業は、日常の資金繰りの成否が経営に大きく影響する。これまでのよう
に資金不足を銀行借入に頼ることが難しくなった今、必要な利益を上げ、これを
資金として残すことが資金繰りの改善につながる、ということを銀行担当者は言
いたかったのだ。
       【エグゼクティブ・コンサルタント  奥山 孝司】

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┃03┃コンサルの視点     『3.11東日本大震災』
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 東日本大震災に被災された皆様に謹んでお見舞いを申し上げます。

 3月11日午後14時46分、宮城県牡鹿半島から東南東に130kmの三陸沖で発生し
た巨大地震で、南北に500km東西の幅200kmに及ぶ地域の海底が崩壊し、マグニ
チュード9.0という未曾有の災害が日本列島を襲った。

 この時間、私は西新宿の老朽化したビルの5Fで、パソコンに向かっていた。
今回の地震の特徴は「長周期地震動」というのだそうであるが、まず縦揺れがき
て、そのあと激しい横揺れが来る強い地震の揺れ方ではなく、身体全体が大きく
振り回されるような感じであった。やや揺れが収まったところで、同じフロアに
いた男性1名、女性2名とエレベーターが止まったビルの階段を下りて、近くの
公園に避難した。公園には日本語だけでなく、様々な国の言葉が飛び交ってお
り、初めて地震を経験したと思われる外国人女性の心細そうに佇む姿もあった。

 1時間ほどして、揺れが収まったと思い、建物の中に入るとまた余震がやって
くるため、午後5時前に解散し、家路に着くことになったが、新宿駅を起点とす
る電車はすべてストップしており、やむを得ず徒歩で自宅に向かうことにした。
私は自宅までの距離が5kmほどなので、黙々と家路に着く人の群れに混じり、
甲州街道を通って約1時間で自宅に辿り着いた。

 この後、津波被害の甚大さ、福島原子力発電所の深刻な事故についてテレビを
通して知ることになる。大津波については、穏やかなときのあの美しい海が10m
以上の大津波を起こすことなどイメージできないことだ。しかしテレビを通して
その状況をつぶさに見ることができる我々にとって、圧倒的な自然の猛威の前に
おける人間の営みの儚さ・弱さ・脆さを直に感ずることになってしまった。

 一方、原子力発電の事故については、昼夜を分かたず命を危険にさらして懸命
な作業を行っている東電始め、関係者の方々には心からの敬意を表するが、人災
という面があるのは否めない。

 原子力発電に関する本質的な議論、水による冷却ができなくなれば、核分裂の
反応は抑制できないのだということをしっかりと理解し、考えられ得るあらゆる
事故の可能性とその対応についての情報を開示し、国民の理解を得るという努力
がなされていなかったこと。報道を始めとする国民もそれを知る努力を怠ったこ
とが悔やまれる。必要以上に風評を煽り、不安に陥れるような行為は絶対あって
はならないが、本質的な部分を隠ぺいし、十分な議論がなされないまま見切り発
車のような状態で原子力発電を推進することは、今後は絶対に許されない。

  【未来事業 シニアコンサルタント 山田 喬】

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