e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃    やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓    経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃    2011.3.16 Wed. Vol.530
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◆今月(3月)のホームページ◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 □吉岡憲章のコラム
『政府与党はコップの中の争い』『中小企業はまず足元を固め、成果をあげよう』
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◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 01:【経営発展のヒント】        船 山に登る
 02:【銀行員を貸す気にさせるテクニック】決算調整して利益を確保したいが
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┃01┃経営発展のヒント      『船 山に登る』
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 まず、この3月11日(木)に発生した東日本巨大地震によって生命を奪われた
皆様のご冥福をお祈りするとともに、被害を受けられた多くの方々に心からお見
舞いを申し上げます。

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 丁度そのころ、私は東海中部地方のクライアントで経営改革会議を行っていた。
突然ゆ〜らゆ〜らと周囲が揺れはじめた。段々とその揺れが共振して振幅を増し
てくる。まるで船の中にでもいるような感じがピッタリだ。

 これは、震源地はかなり遠いが昔の阪神大震災のようにならなければ良いが、
と思った。やがて、宮城県沖が震源地と分かったところで、私の東京の事務所
から「社員一同近くの公園に避難した」とメールによる第一報が入る。東京で
もそれほどのものか!と予想以上の激しさであることが窺える。

 指導を終えて、東京に戻るべく新幹線の駅まで行ったが運行見合わせ中とのこ
とで、ホームに停車している新幹線に乗り込んで、安全が確認され出発するまで
待機することとした。1〜2時間ほど待てば動くだろうと甘く見ていたが、結局4
時間待っても見通しがたたず、急遽近くのホテルに泊まることとした。

 それからは、ご承知のようにテレビではすべての放送局が特別編成をしてこの
巨大地震の状況を一部始終報道している。民放もまったくコマーシャルなしなの
で、スポンサーとの契約はどうなっているのだろうか、なんていらぬ心配をして
しまう。

 この世の出来事かと目を覆うような惨事が東北の太平洋岸を壊滅状態に追い込
む。やっと連絡が取れた震源地近くのクライアントの社長から、多くの大事な社
員を津波に奪われたことを悲痛な声で聞かされた。部下思いのこの社長の嘆きが
伝わってくる。なんと申し上げて慰めていいものか、言葉が見つからない。

 “大不況が津波のように襲ってくる”というフレーズが良く使われるが(テレ
ビを通じてだが)本物の津波を見ると、そのようなフレーズが何と甘いことかと
思うほどの激しいものだ。人や車はもちろんのこと家まで飲み込まれてしまう。
残っているのはコンクリート作りの建物だけ。それも、もう使い物にならないほ
ど破壊される。海岸沿いだけでなく、何キロもの奥地までもその手を伸ばす。

 ぎょっとするのは大きな船が家と一緒に陸地へと押し流されていくこと。船は
海上にあってこそ船なのだ。“船頭多くして船 山に登る”ということわざが頭
に浮かんだ。指図するものが多すぎるとまとまりがつかず、かえってうまくいか
ないものだということを意味する。
 
 つまり、経営者がリーダーシップをしっかりと発揮しないと、大事な会社が津
波に飲み込まれるようなとんでもないことになってしまう。経営においても厳し
い環境に負けないほどの指導力が大切なのだ、ということを思い知らされた。

                  【経営プロデューサー  吉岡 憲章】
    
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┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック『決算調整して利益を確保したいが』
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 3月決算企業の経営者から相談があった。「23年3月期決算は好調で充分な利
益を確保出来そうだ。しかし、今後は先行き不安で税金もあまり払いたくない
し、来期は赤字になる可能性もある。銀行から融資も受けたいので、今期の利
益を調整したい」。

 銀行融資の支援の基本は格付け。決算書を基本データとして格付けを行うこと
となる。3月決算が赤字であったが4月〜6月黒字といった企業が融資を受けられ
るかといえば難しい。逆に3月決算黒字、その後赤字の場合、比較的簡単に融資
を受けられるケースが多い。銀行は1年に1回の決算で線引をする。例外をつくる
と収拾がつかなくなってしまうので、決算期に線引をすることとなる。これは金
融庁の方針で経営状態は良くても悪くても決算書で判断しないと、融資基準が明
確にならないからだ。

 決算書で最も重視されるのが自己資本比率だ。中小企業の場合、経営者は会社
に資金を貸している場合が多い。そのため、その資金を資本に組み込むことによ
り、自己資本比率がアップし、融資しやすい環境を銀行に提供することが可能だ。
金融庁ルールでも、経営者からの貸付金は一定のルールのもとで、自己資本と見
なすことが可能となっている。

 経営者は、出来る限り税金を払いたくない、節税をしたいという思いが強い。
しかし、銀行から継続的に融資を受けたいのならば、利益を上げ、税金を払うこ
とが必要だ。融資を受ける必要がないならば、節税も必要だが、後々融資を受け
たいのであればきちんと税金を払うことだ。銀行の正常先となるには、10年以内
での借入金返済が必要。融資額は、税引後利益+減価償却額の10倍が上限。利益
が出ないと新規融資は期待できない。

 銀行から継続的に円滑な融資を受けるには、きちんとした決算書を作成する。

 いい加減な気持ちで、税理士に任せっきりにしてしまうことだけは避けなければ
ならない。
       【エグゼクティブ・コンサルタント  奥山 孝司】

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【発行者】 未来事業株式会社 経営プロデュースオフィス 代表 吉岡憲章
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