e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃    やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓    経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃    2011.3.2 Wed. Vol.528
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◆今月(3月)のホームページ◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 □吉岡憲章のコラム
『政府与党はコップの中の争い』『中小企業はまず足元を固め、成果をあげよう』
   →→→ http://www.mirai-j.co.jp/

 □経営者のための健康情報
  『春の野菜―菜の花』『ビタミン、カロテン等の栄養価とおいしいパスタ』
   →→→ http://www.mirai-j.co.jp/health_c.htm
◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 01:【経営発展のヒント】         鮎は瀬に住む
 02:【銀行員を貸す気にさせるテクニック】 人事異動で担当者が変わったとき
03:【コンサルの視点】          琳派芸術展を観賞して
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┃01┃経営発展のヒント      『鮎は瀬に住む』
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 いよいよ政治も機能マヒ現象を起こしてきた。わが国の進むべき道への指針も
出さず、取り組まず、政党内のコップの嵐のなかで右往左往しているありさまが
報道されるのを嘆くばかりである。

 まあ、政治がどうあろうと企業はどんな中でも生き残っていかねばならない。
そのためには、効率的に利益アップや資金繰りの解決などにつながっていくよう
な改革施策を実行していくことが必要となる。
 
 私が経営改革のお手伝いをするときには、財務や事業精査から入り、社長の器
や社風へと進んでいくのが基本的なステップとなる。“利益=売上―経費”の式
において、利益をより大きくするためのあらゆる活動を経営と称するわけだ。し
たがって“経営とは数字である”といわれるほど、数字的な追求をする。こうす
ると合理的、効率的に改革が進んでいくことになる。

 しかし、これは着眼・着手の段階のことであって、いざ対策を進めるときには
このようなデジタル的な思考ではとても実行にまで至らないし“出来ない理由”
オンパレードと衝突することになる。

 これは経営者の心の中にあるプライドや苦しみや孤独感、被害者意識などのよ
うな理屈で割り切れない様々な抵抗勢力が潜んでいることによると思う。この心
の中の抵抗勢力は“理屈”が来るとさらに抵抗度合いを増すことになる。つまり
“分かっているけどやらない”ということだ。

「鮎は瀬に住む 鳥ゃ木に止まる♪ 人は情けの下に住む」と富山・五箇山の民
謡の一節を聴かれたことがあると思う。色々と解釈の仕方があると思うが“正邪
善悪や理屈からきた基準で判断すると誤ることがある。人の心(人情)の動きを
軸に行動すると間違ったことにはならない”と私は理解している。

 経営には社長を中心としたあらゆる人のこころの葛藤があり、しかもそれが絡
まりあっているところがある。したがって、経営コンサルとしては数字的な展開
が中心となるのではなく、お互いのこころの通い合いが核となるようなお手伝い
をしていくように心がけている。

                 【経営プロデューサー  吉岡 憲章】
    
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┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック 『人事異動で担当者が変わったとき』
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 新聞では、人事異動目立つ季節。銀行においても3月決算を控え、人事異動が多
くなるはずだ。銀行員の転勤により渉外担当、融資担当であれば、自分の担当先
を新しく転勤してきた行員に引き継ぐことになる。銀行員の転勤においては引継
ぎ期間は概ね一週間。但し、旧担当者と新担当者との間では3日間で引き継ぐこと
が多い。1名あたり、担当する融資先は支店の規模によるが概ね100社以上。それを
3日間で新担当者に伝えることとなる。

 まずは融資先に一緒に行っての挨拶から始まり、文書・口頭で融資先企業の業務
内容や業況、銀行の融資スタンスなどを引き継ぐ。時間との勝負だ。しかし、旧担
当者の頭の中を全て新担当者に伝えることは無理だ。必ず漏れが出てくることとな
るので、大口融資先、優良先、要注意、クレームが多い先、現在融資の申し込みが
ある先などを優先的に行うのだ。どうしても銀行担当者は苦手な先については簡単
な引継ぎで終ってしまいがちだ。

 担当者が転勤した場合、企業側が注意しなければならないことは、旧担当者に伝
えていたことは、新担当者にはほとんど引き継がれないものだと思うことだ。決算
書などの数字については、正直に伝えられるが、企業が銀行に対して要望している
こと、会社の商品・サービスの強み・経営者の考えていること・ビジョンはどうか
などは、うまく引き継がれないことが多い。そのために機会を作り、新担当者に説
明することが必要だ。事実と間違って伝わってしまわないように、正しい情報を伝
えることが必要となる。

 引き継いだ後のタイミングで、新担当者には、銀行に何を求めているのかなど、
とことん話すことが必要だ。そこで銀行と経営者との間で信頼関係が築かれていく
こととなる。新担当者は、新たな気持ちで引き継いだ企業を見直すはずだ。今まで
銀行とうまくいっていない企業にとって、取引深化を図るチャンスとなるので、経
営者は自分の思いをきちんと伝えることが大切だ。

        【エグゼクティブ・コンサルタント  奥山 孝司】

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┃03┃コンサルの視点      『琳派芸術展を観賞して』
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 2月の休日、二週連続で出光美術館の『琳派芸術展』を鑑賞した。二週連続で
観た理由は、<煌めく金の世界>と題した俵屋宗達・尾形光琳の作品を中心とし
た第1部と<転生する美の世界>と銘打った酒井抱一・鈴木基一を主とした第2
部の展示替えがある時期に連続で両方の展示を観たいと思ったことによる。

 琳派とは、桃山時代後期に興り「本阿弥光悦と俵屋宗達が創始し、尾形光琳・
乾山兄弟によって発展、酒井抱一、鈴木基一が江戸の地に定着させた」(平凡社
『世界大百科事典』より)美術の一派である。出光美術館の展示フロアはさほど
広くはないが、1部、2部共に屏風絵と水墨画が30点ほど、他に、壺や絵皿などの
工芸品が約20点あって約1時間半かけて見終わると程良い疲れと充実感があった。

 琳派の最大の特徴は優雅でしかも豊饒な装飾性にあるといわれる。従って、観
る人の魂を揺さぶるような圧倒的な迫力や個人の感情に直接訴えかける激越さ、
天才画家に感じられる無限大の作風の広がりのようなものを感じることはない。
しかし、絢爛たる黄金の美、幽玄な銀色の美、古典文学の「あわれ」に通じる華
麗かつ繊細・成熟した美意識に溢れた作品を堪能することができた。印象に残っ
たのは、尾形光琳の「紅白梅図屏風」「白楽天図屏風」と酒井抱一の「八ツ橋図
屏風」「紅白梅図屏風」。大胆な構図の中の鋭いデザイン性と全体の中に漂う雅
びと高潔さ。当今流行りの言葉で言えば、鑑賞する私と対象の絵の距離感が安心
かつ心地よい空間を造っているということになろうか。

 ただ、ひと口に琳派といっても桃山・江戸時代初期に活躍した本阿弥光悦、江
戸初期の俵屋宗達、江戸中期の尾形光琳・乾山兄弟、江戸後期の酒井抱一・鈴木
基一では変化を続ける時代精神のなかで明らかな変奏が見られる。簡略に云え
ば、光悦・宗達は京都町衆として伝統的な平安朝に発する雅・哀れ・自然を優
美・写実的に描いているし、光琳は徳川幕藩体制の町人文化最盛期である元禄時
代の絢爛豪華な華やかさの体現者として洗練された大胆なデザイン・表現の作品
を残し、大名酒井家の二男であった抱一は大都会江戸の高度な文化的環境の中
で、都会的なセンス「通」と「粋」の美意識を背景に描いたとされている。

 抱一を除き、琳派の人々は絵の制作・販売を職業とし、生業としていたのだか
ら、特に時代精神や政治的・経済的な支配階級の好みには敏感であったに違いな
い。翻って混迷し、閉塞感漂う現代日本の時代精神、滅茶苦茶な政治状況を的確
に描く現代の琳派がいたとすれば、どのような絵が出来上がることであろうか。
後世の美術家はそれをどう評するであろうか。そんな思いが頭をよぎった。

【未来事業 シニアコンサルタント 山田 喬】

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