e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃    やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓    経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃    2011.2.02 Wed. Vol.524
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 □吉岡憲章のコラム
  『景気は最悪!これ以上は悪くならない』『未来事業の提案は100日戦争』
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  『海のミルク、牡蠣が旬!』『牡蠣に含まれる豊富な栄養素の働きと効果』
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◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 01:【経営発展のヒント】         格下げされた!              
 02:【銀行員を貸す気にさせるテクニック】 景気対応緊急保証制度が終了 
03:【コンサルの視点】          飽食時代を憂う     
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┃01┃経営発展のヒント      『格下げされた!』
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 明日2月3日は節分だが“鬼は外 福は内”と豆をまく掛け声は、テレビの中で
のタレントが行うくらいしか見ることができなくなってきた。節分とは“季節を
分ける”日という意味で、冬から春に変わる立春の1日前の日を言うようだ。
 
 しかし、今月はニッパチというくらい、8月と並んで商売が停滞する。寒いこ
とに加えて、年末年始でお金を使ってしまい、さらに2月は28日しかなく、1月
よりも3日も少ない。同じようにやっても1月より10%ほど落ちるということだ。

 こんな時節にわが国の国債が格下げされた。これまでの「AA」から「AA-」
に1ランク落ちたということだ。
主要国はこのように格付けされている
 ・AAA・・・米国、英国、独、仏
 ・AA+ ・・・ニュージーランド
 ・AA ・・・スペイン
 ・AA- ・・・日本、サウジ、中国、台湾
 ・A+  ・・・イタリア

 わが国は上から4番目のランクで、国のシステムが異なる中国と同じ、つい最
近大騒ぎになったスペインより下なんて考えられない。さらに他の先進国からも
大きく離されている。わが国は途上国なのか?なんて思ってしまう。

 国際的に国としての信頼が低下したということだから、日本国債を喜んで買う
人は少なくなる、したがって国債の利回りが上がってしまう。つまり、それは国
民の負担がさらに増えるということになる。

 なぜ、格下げされたのか。
それは、国債という借金が1千兆円にせまりGDPのほぼ2倍に膨れ上がったこと
と、わが国の財務収支がひどい赤字続きということが根本原因だ。これに加えて
民主党政権が成長戦略を描けない上に、国会対策も無策で解決のメドが立たない
と判断されたためだ。

 これを企業に置き換えてみよう。年商の2倍の借入れをしている上に、営業損
益は大幅赤字、社長がボンクラでこの先の改革計画も作れず、実行もできない。
にもかかわらず、本当に厳しい経営状態と認識していない、というような会社と
同じだ。

 せめて、わが社だけでも民主党内閣と同じにならないように反面教師としよう
ではないか。
                  【経営プロデューサー  吉岡 憲章】
    
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┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック 『景気対応緊急保証制度が終了』
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 信用保証協会が100%保証する景気対応緊急保証制度が、3月末で終了。この制
度、銀行の自己資本比率を算出するリスクウエイトはゼロ。銀行にとっても、中
小企業にとっても、非常に使い勝手の良い制度であった。銀行は決算期であるこ
とも含め、3月までに緊急保証制度にあてはまる中小企業に積極的に売り込みを
かけるはずだ。

 緊急保証制度を勧められるということは、売上が減少している中小企業であり
近々資金不足が発生するはず。そんな時に備えて、緊急保証制度で借入をしてお
くことは、金利負担は増加するが中小企業にとっては必要なことかもしれない。


 しかし、問題は緊急保証制度打ち切りのあとだ。日本政策金融公庫によると緊
急保証を利用している中小企業は約160万社、約35%とのこと。保証枠は36兆円に
対して平成22年12月現在、約22兆円の保証とのことだ。今後は一般保証のみだ。
緊急保証と違い部分保証となることにより、銀行から新規融資を断わられること
が予想される。中小企業にとっては命綱を奪われるのだ。新規の融資が受けられ
なければ資金繰りが悪化、コスト削減やリストラなども追いつかなければ、最悪
の事態になってしまう。

 モラトリアム法や緊急保証は、多くの中小企業の下支えを行なってきたことも
事実。結果として、倒産という最悪の事態を防ぐことが出来たのだ。この間多少
資金繰りが改善され、一息つけることが出来た。しかし、多くの中小企業の実態
は、一息つき、時間が経過しただけということが多くなっている。本音は「資金
繰りのことを考えるより仕事がしたい」「俺の仕事は資金繰りではない」など。

 モラトリアム法や緊急保証は、銀行が中小企業に出来る最大の
    支援なのだ。その間、中小企業に求められるのは利益体質への改善だ。

 限られた時間に一定の成果を生まないと最悪の事態となってしまう。中小企業
経営者に求められていることは、なりふり構わず行動に移すこと。この命題を、
忘れてはならない。
      【エグゼクティブ・コンサルタント  奥山 孝司】

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┃03┃コンサルの視点      『飽食時代を憂う』
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  17 世紀を代表する哲学者ジョン・ロックは「彼が使用する前に果実が腐った
り、鹿肉が腐敗したりするならば、彼は万人に共通な自然の法に違背したのであ
り、処罰されねばならない」(『市民政府論』より)と述べた。

 「アメリカでは50パーセントの食物が無駄にされている。イギリスでは、毎年
2000万トンの食品廃棄物が生み出されている。スシ、キャビア、輸入グルメに目
がない日本人は、年間11兆円に上る食物を処分している」
          (T・スチュアート『世界の食料ムダ捨て事情』より)

 その一方で世界中に、栄養失調の人々が10億人近くいる。

 しかし、つい60年程前の日本にも食料はなかった。私は子ども時代、いつも腹
をすかしていたように思う。おやつに囲炉裏の炭火で焼いたジャガイモ、蒸した
さつまいもを薄く切って大きな鉄鍋で焼いた焼き芋、ザラメでつくったあまり膨
らんでいないカルメ焼き、自分の家で搗いたのし餅に自家製のあんこを挟んで食
べたあん餅。素朴なものが美味しかった。しかし、舌が肥えた今それと同じもの
を食べても、多分美味しいとは思わないだろう。日本人が輸入グルメなどと言わ
れるようになったのはつい最近のことだ。そしてそれと共に食料を無駄にするこ
とに何ら痛痒を感じない食生活が出来てしまったように思う。

 では、食料不足の時代に生まれ、まずいものしか食べられなかったあなたに美
味しいものの味は分らないのではと言う人がいたとすれば、私は敢然とこう反論
する。「栃木の山間部の米のとれない場所でも、美味しいものは沢山あった。
秋、山に入ればいろいろな種類のキノコが採れ、冬、川に行けば貴重な天然のウ
ナギが獲れ、春には山菜が、夏にはアユが、食べきれないほどとれた。それを取
れたてのうちに、親戚や近所に、おすそ分けと言って互いにやりとりした。また
醤油や味噌に漬けたり、焼いたり、干したりして保存食にした。それはそれで美
味しかった。食物を無駄に捨てることは罪悪と皆が思い、いろいろな工夫をして
いた」と。

 時間を逆回しすることはできないが、グローバルな視点で考えれば、外国から
輸送のためのエネルギーをかけて、それを国内でごみにするような所業がいつま
でも許されるわけはない。それは自然ではない。食料品販売店も飲食店もロスを
出すことは原価高に繋がり、会社の収益を圧迫し、同業他社との競争において不
利になるはずだ。美味しいものに慣れてしまった日本人にまずくてもよいという
時代はもはや来ないだろうが、美味しいとはどういうことなのか、命の糧である
食物を無駄に廃棄するとはどういうことなのか改めて問いなおしたいと思う。
 
             【未来事業 シニアコンサルタント 山田 喬】

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