e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃    やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓    経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃    2010.11.4  Thu. Vol.513
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◆今月(11月)のホームページ◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 □吉岡憲章のコラム
『円高、不景気を政治のせいにするな』『中小企業は経営者によって決まる!』
   →→→ http://www.mirai-j.co.jp/

 □経営者のための健康情報
『冬に備え気を内側におさめる時期』『野菜や果物、有酸素運動で風邪予防を』
   →→→ http://www.mirai-j.co.jp/health_c.htm

◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 01:【経営発展のヒント】        指導者が起こす人災                     
 02:【銀行員を貸す気にさせるテクニック】一番の理解者は銀行
03:【コンサルの視点】         落盤事故!リーダーの役割は?     
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┃01┃経営発展のヒント      『指導者が起こす人災』
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 ただでも軟弱な景気の中で、80円を切るほどの実力不相応な円高に見舞われ、
政府も景気の下方修正を出す始末だ。政治の権力者は“言葉の重み”も考えて、
実態はそうであってもなかなか“景気が悪くなる”とは言わないものだが、言わ
ねばならないほどの状況になったということだ。
 
 誰もが先行きの景気低迷を心配していたにもかかわらず、子供手当などの人気
取りのばら撒き政策にうつつを抜かし、これといった成長戦略を打たずに、ずる
ずると政局争いを続けてきた結果が招いたもので、まさに政治による人災不況と
言える。

 中国漁船の尖閣諸島における騒動での無責任な恥掻き外交で、世界におけるわ
が国の立場はあてどもなく低下していく。日本人に生まれてよかった、と誇りに
思う人々がまたまた減っていく。これまた、国づくりのビジョンのない政治家が
起こした災難だ。

 第3次事業仕分けが行われた。“特別会計”に重点を置き税金のムダ遣いにメ
スを入れ、積立金などの埋蔵金発掘や、これと逆の埋蔵借金に焦点を当てること
が今回の狙いだという。一般会計の2倍近い規模の会計だから本気で突っ込めば
相当のムダな資金の削減ができるだろう。
 
 しかし、いくら貿易再保険特会の廃止やスーパー堤防の廃止をここで指摘し提
言したところで、決定権はまるでない。このままズルズルと政府が引きずってい
くことが目に見える。これまた本気でない政治家たちの起こす災難と言えよう。

 最近TPPというワードが目に付くようになった。Trans Pacific Partnership
の頭文字を取ったもので、環太平洋戦略的経済連携協定と訳す。お互いに関税を
かけない自由貿易の推進を狙いとしている。

 わが国は典型的な貿易立国であり、自由貿易を進めることにより、大きな利益
を得てきたし、この先も成長することにつながる。したがって、本来ならば問題
なくこの協定に参加することになるのだが、そうは行かない状況となっている。

 その理由は、自由貿易を進めると農業が大打撃を受ける可能性があるからだ。
特に米作農家は厳しいものがあるだろう。だから、加盟しないとなると輸出産業
は逆に大打撃を受けることとなる。

 それではどうするか、打つ手はひとつ。人気取りばら撒き政策はやめて、農業
の生産性向上策に徹することだ。わが国の農業を輸出産業に切り替えるために株
式会社制度の積極導入による効率化などの根本的な改革政策を徹底的に行うこと
だ。子供手当分をこの先10年間農業に注ぐことで十分実現ができる。農業を成長
産業にすることでわが国のGDPも大きく伸びる。

 政治家が腹をくくって、このような大政策を実行しなければ、いつまでもわが
国は不況が続き、元気も覇気もない国になってしまう。これまた指導者が起こす
人災だ。

 まさに、経営者も指導者としてわが社の経営改革を徹底的に断行しなければ、
これらの政治家と同じことになってしまう。反面教師として注目をしよう。

                  【経営プロデューサー  吉岡 憲章】
    
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┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック  『一番の理解者は銀行』
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 中小企業の経営者は、自社の業界動向については非常に良く精通している。当
然と言えば当然だが、業界に関心を持ち普段からアンテナを張っているからだ。
しかし、銀行業界に関心を持っているかと言えば、それはどうかわからない。中
小企業の経営者は、どちらかと言えば銀行との接触を持つことは苦手で避けて通
りたいと言うのが本音だ。

 古い資料だが「中小企業白書2007年版」に面白い統計が載っていた。これは、
中小企業側からみた銀行員との接触頻度についての資料だ。

 毎月2回以上の接触頻度で「満足」「やや満足」の回答が7割を超えている。
毎月1回でも、6割を超えているとのことだ。逆に、2〜3ヶ月に1度となると5割に
もならない満足度となっている。銀行員との接触頻度が少なくなると、取引満足
度が低くなってしまうとのことだ。

銀行を定期的に訪問する経営者は少ない。ひどい中小企業になると、融資申し
込みにも経営者はいかず、経理担当者を行かせたりする。融資の申し込みをした
ときに、経営者との接触があると審査がスムーズにいくことが多い。日ごろの何
気ない情報交換が融資審査のときに役立つことが多くなっている。

 中小企業の経営者の間で良く言われる話。「銀行は、晴れた日には傘を貸して
くれるが、雨が振ると傘を取り上げる」このような話が持ち上がるのは、お互い
の情報交換不足からだ。経営者のなかには「以前は毎日のように銀行員が来てい
たが、最近は全く来ない。うちの業績が悪くなったので、銀行員は来ないのだ。
銀行に見捨てられた」というようなことを仲間内に話をすることが多くなってい
る。銀行は敵だ、と過激な発言をする経営者もいる。

 自社の経営についての一番の理解者は銀行であるとして接することが必要だ。

   そのためには、意思の疎通を図り情報交換を密にすること、
            自社のことを理解してもらうことが必要だ。

こうすることにより、銀行担当者は資金繰りを理解できるし、またアドバイスを
することもできるはずだ。中小企業の経営は今後も不透明だ。だからこそ銀行か
らの支援が不可欠なのだ。

 銀行支援を円滑に受けるには情報を提供すること。そして理解を受けること。
その近道は、銀行担当者との接触頻度を上げることではなかろうか。

      【エグゼクティブ・コンサルタント  奥山 孝司】

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┃03┃コンサルの視点     『リーダーの役割は重要だ!』
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突然の落盤!
8月5日の事故発生から69日ぶりの救出で地上では待ちわびた家族との感動の対
面が続き「奇跡の生還」に全世界の人たちがわいた。この報道は10月24日の日曜
日にNHKスペシャルとして取り上げられ、生々しい地下の極限状態と闘う33人
が紹介された。

このチリ落盤事故で作業員が耐えられたわけは現場監督ルイス・ウルスアさん
の強いリーダーシップがあったからだ。

最初に行ったことは、食事の分け方を1人当たり小さじ2杯分のツナの缶詰と牛
乳半カップを分配するなど、限られた食料の配給体制を確立した。
そして、地下の避難所からつながる、約2キロの坑道を寝室、食堂など3つに区切
って作業員らが11人ずつ当直と、睡眠、休養の3交替システムを組んで対応したこ
とだ。

今回の奇跡の救出で、もうひとりの命の恩人は米国人技師のジェ・ルートさん
だ。この堀削技術をもったジェ・ルートさんはプロの技術集団を率いてリーダー
の役割を十分に果たした。ジェ・ルートさんは救出に使われた地下約620メートル
の岩盤を崩落させないよう縦穴を掘る角度に細心の注意を払って貫通させ33人を
救ったのだ。

 この二人の偉大なリーダーの共通点は、みんなを優先させ自分のためではなく、
多くの人々のために働き「生還」という目標に向かってどうすれば実現できるか
ということを私たちの前で実践してくれた。

 今回の事故の中で現場監督のルイス・ウルスアが取り組んだ3交替システムにつ
いて、私は今から25年前に行った3交替体制の経験を思いだした。当時会社として、
これからの経営の柱とするため、情報関連の製造販売事業を展開することになり、
その製造部門を私は任された。

 その時を振り返ってみると、担当したハードディスクの生産はコンピューター
制御による全自動化ラインとして、ロボットによる無人化ラインによる監視作業
の24時間4班3交替体制として話題を集めた。

 しかし、最先端技術を有する新商品の立上げは、予想をはるかに超えた難しさ
があり、なかなか軌道に乗ることができなかった。特に当初はロボットとディス
クのハンドリングがうまくいかず、ラインが止まり無人化ラインとは、ほど遠い
ものであった。

 そういったトラブルの連続の中で、リーダーのひとりが従来の発想を変え、新
しいティーチィング方式を生み出した。その結果、閑視作業から本来の監視作業
に切り換えることができ無事3交替体制を確立することができたのだ。

 このように、リーダーはどんな環境においても勇気をもって、新しいことに挑
戦することが大事だ。そしてチームをまとめることがリーダーの大きな役割だ。
 今回のチリ落盤事故の教訓をもとに自らの経験を思い出しながら、リーダーの
果たす役割の重要なことをあらためて感じた。     

             【未来事業 シニアコンサルタント 石黒 和男】   

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