e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃    やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓    経営プロデューサーレポート
┃し ┃よ┃う ┃じ ┃ゃ ┃な┃い┃か┃!┃    2010.10.27  Wed. Vol.512
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◆今月(10月)のホームページ◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 □吉岡憲章のコラム
『何としてもやりとげる100日戦争』『中小企業は経営者によって決まる!』
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 □経営者のための健康情報
『秋にもある花粉症はすぐ治療を』『バランスよい食事で抵抗力をつけよう!』
   →→→ http://www.mirai-j.co.jp/health_c.htm

◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 01:【経営発展のヒント】        あと2割                  
 02:【銀行員を貸す気にさせるテクニック】緊急保証制度打ち切り
03:【コンサルの視点】         忙中閑ありー美術館めぐり   
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┃01┃経営発展のヒント       『あと2割』
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 いつも申し上げているように、儲かる経営体質にするためにはステップがある。
まず、ムダを徹底追求することによって経費削減をする。つまり、固定費を下げ
ることだ。次に変動比率を下げることによって原価低減を行い、粗利を増やす。
これらを徹底すると大幅に損益分岐点が下がる。そして売上を増加させることで
黒字化の追い討ちをかける。

 損益分岐点=固定費/(1−変動費/売上高)の式で損益分岐点は計算できる。
この分岐点に売上が達成すれば経営は黒字になる。
 
 これをもう一歩進めて 損益分岐点比率=損益分岐点/現在の売上高 を使う
と現在の売上を何割増やせば採算が取れるようになるかがわかる。ぜひ、自社の
損益分岐点比率を算出してみてほしい。

 赤字で長いこと悩んでいる企業は、この損益分岐点比率が1.20くらいになって
いるはず。ということは、あと2割分岐点をさげてやればよい。そのためにはどう
すればよいか。それはムダを排除して固定費を2割削減すること。もし、固定費が
1割しか下がらなければ、変動費を1割下げてやればよい。そうすると結果として
おおよそ損益分岐点は2割ほど下がる。

 一方、“売上”という切り口からも考えてみよう。現実に多くの赤字会社は
“あと2割売上が増えれば黒字になる”ということを実感しているだろう。それ
は、前述のように損益分岐点比率が1.20くらいの経営体質が多いからだ。

 それでは、どうやって売上を2割増やすか。

 ランチェスターを勉強している人なら“二乗の法則”をご存知だろう。
 投入したパワーの二乗分が結果として出るということだ。

     1.1×1.1=1.21となるのだから、
         これまでの1.1倍の努力をすれば1.21の結果がでる。

ということから、2割アップの結果を得ることができることになる。

 つまり、売上を増やすための“肝となる部分”を見極め、そこにほんの少し
“集中的”にパワーをかければ、望みの2割アップ程度の成果を得ることができ
るということだ。
                  【経営プロデューサー  吉岡 憲章】
    
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┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック  『緊急保証制度打ち切り』
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 金融庁の豹変ぶりに、金融機関が戦々恐々としているとのことだ。亀井氏の肝
煎りで、昨年の12月に施行された中小企業金融円滑化法、通称“モラトリアム法”
への対応についてのこと。大きく変わったのは、金融庁検査の方針。従来は、
「なぜこんなところに貸している?」であったのが「なぜ貸さないのか?」
へと大きく変化。

  しかしながら、12月以降は、再度
   「なぜこんなところに貸しているのか」となるのではないかとのことだ。

 また、貸出先から返済のリスケ(リスケジュール)要請があった場合、従来は
認可を受けるまでに相当時間を要したが、施行後は柔軟な対応が可能となった。
リスケの際に企業が金融機関に提出する経営改善計画も、最長1年間の
猶予が許された。これにより金融機関は、リスケした債権の一部を正常債権とし
て扱うことが出来るようになったのだ。そのため本来積み増すべき貸倒引当金が
必要なくなり、金融機関の不良債権比率も低下。見た目の決算は改善してきたは
ず。しかしながら、12月以降はこれらのことが認められなくなるのではないかと
のことだ。

 一方で、返済に苦しんでいた企業の実態はなにも変わっていない。法施行の1
年後に当たる今年12月以降、再建できない企業が続出してくることが予想される。
それにもまして中小企業にとって非常に痛手となるのは、中小企業向け融資を信
用保証協会が100%保証する緊急保証制度が、来年3月末に打ち切られるとのこと
だ。

 円高進行など中小企業を取り巻く経営環境は、引き続き厳しい状態が続いてい
る。信用保証協会が100%保証の場合、最終的審査は保証協会で行われるとはいえ
金融機関側はリスクが全くないために、中小企業が求める必要資金は、ほとんど
保証協会付で対応していたはずだ。それが出来なくなるのだ。

 金融機関側は、本来支払うべき返済を猶予する。或いは、出来る限りの金融支
援をする。その代わりに、自社努力により1年後には利益体質の企業に生まれ変
わるようになるとのことだったはずだ。しかしながら、現状はと言えばなかなか
成果として表れていない。残された時間は限られているが、自社で行った施策を
整理して、実行出来る施策は実行に移すことが必要だ。当然、結果を求められる
が、自社で実行したことを整理し、対策を明確にすることが何よりも必要だ。

      【エグゼクティブ・コンサルタント  奥山 孝司】

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┃03┃コンサルの視点     『忙中閑ありー美術館めぐり』
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雨の休日、家人と連れだって美術館3館のハシゴをした。最初に向かったのは
北の丸公園にある東京国立近代美術館。珠玉の決定版と銘打った「上村松園展」
を鑑賞した。上村松園、戦前の昭和16年芸術院会員となり、昭和23年には女性と
して最初の文化勲章を受章。お目当ての《焔》は展示期間の関係でなかったが、
代表作《序の舞》《砧》《母子》など、約100点の作品を堪能した。

 通常、美術館の展覧会というと、圧倒的に女性の観客が多いのだが、松園の内
面も含めた究極の女性美に憧れて来館したのか、男性客の数も多い。独断で言え
ば、松園の絵はまさに日本の女性美そのものだが、美しいだけでなく古典文学な
どに題材をとった女性の品格がしっかり描かれている。その中で、異質な感じを
受けたのは《序の舞》の舞手のかおだちと《楊貴妃》の裸の胸。その即物的な写
実性の中に、松園の感情の炎を感じた。因みに家人の松園画に対する感想は「あ
まりに品格の高い女性美は見る人を緊張させて疲れる」とのことだった。
 
 次に徒歩で丸の内の三菱一号館美術館開館記念展に向かう。レトロなレンガ造
りの外観に似合わず、最新のセキュリティシステムが導入された館内は小部屋に
分れており、会場案内に沿って迷路のようになった順路を廻るシステムになって
いる。展示物は「曜変天目」茶碗などの国宝、重要文化財、重要美術品が数多く
展示され、さすが大三菱のコレクションと感心させられたが、この現代的なシス
テムの窮屈さには閉口した。

 最後に本降りになった雨の中を上野桜木にある旧平櫛田中邸に向かう。ここで
開催されていたのは青島三郎展。「場所のインスピレーションから生み出された
数々の力強い作品は、フィンランドのオウル公立美術館主催の巡回展など、北欧
で高く評価されている」(青島三郎展パンフレットより)。故青島画伯の奥様が
家人の知り合いということで、付録のような形でついて行ったが、今まで出会っ
た絵画にはない表現や色彩で、言葉でどう言い表してよいのか分からない。ただ
展示会場は木彫の大家、平櫛田中が小平に越すまで50年間暮らしたという純日本
風のアトリエ兼住まいで、後ろは谷中墓地。冬は隙間風が入って住むには不便だ
と思われるが、私の郷愁にある懐かしさいっぱいの建物であった。

 美術館3館のハシゴ、それも全然傾向が違う展覧会で頭の中が混乱し、それぞ
れの印象が薄れてしまった気もするが、美味しい料理でいろんな銘柄の酒を心ゆ
くまで楽しんだ後のような満足感も得られた。読者の皆様も、「忙中閑あり」と
昔から言われるように、好きな芸術作品を鑑賞したり、旅などの非日常性の中で
暫し心身をリフレッシュすることが明日への活力に繋がるのではなかろうか。

             【未来事業 シニアコンサルタント 山田 喬】   

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