e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃    やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓    経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃    2010.09.22  Wed. Vol.507
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◆今月(9月)のホームページ◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 □吉岡憲章のコラム
『政治は国民の意識レベルそのもの』『中小企業は経営者によって決まる!』
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 □経営者のための健康情報
『焼き鳥はヘルシーで健康食』『ゆっくり味わってダイエイット、唐辛子も』
   →→→ http://www.mirai-j.co.jp/health_c.htm

◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 01:【経営発展のヒント】        社長は経営のプロか? 
 02:【銀行員を貸す気にさせるテクニック】恩義あるメインを裏切る行為とは
03:【公認会計士の一口講座】      「会社分割」再考 2     
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┃01┃経営発展のヒント     『社長は経営のプロか?』
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 野球の監督に「貴方は野球のプロか?」と聞いたら「当たり前じゃないか、つ
まらないことを聞くな!」と眼を剥いて怒るだろう。サッカーの監督にしても同
様だろう。タクシードライバーは“運転のプロ”であり、床屋さんも理髪のプロ
である。つまり、その仕事でメシを食えるだけの専門的技術を磨きあげているこ
とに疑いはない。

 ところで、社長に「あなたは経営のプロか?」と聞いたら、何と答えるだろう
か。もちろん胸を張って「当たりまえ、おれは経営のプロだ」と答える経営者は
いる。しかし、多くの場合は胸こそ張らないが「もちろん、俺は経営のプロだ」
程度には思っている。

 ほとんどの経営者は自分の核となる技術を持っている。もちろんその技術は設
計技術、加工技術などはもちろん営業も経理もそして人事も技術のひとつだ。し
かし、それは技術のプロ、販売のプロ、経理や人事のプロということで、それが
経営のプロということにはならない。

 経営のプロというのは、なぜ赤字になったのか、黒字にするために経営計画を
どのように策定すればよいのか、計画に沿った資金調達をどうするか、社員たち
のベクトルを合わせレベルアップさせるにはどうすればよいのか・・・これらの
方針を決め、社員の先頭に立って指揮を執り、目指す利益を創出することできる
経営者のことを言う。

 さあ、改めてお尋ねするが「当たりまえ、おれは経営のプロだ」と胸を張るこ
とができるだろうか?
 
 イエスということを躊躇する社長は、今からでも遅くない。経営を真剣に学ぶ
ことだ。“経営技術を備えたプロを社長という”のであって、“経営の素人”な
らそれは“肩書きだけの社長”ということになる。

                  【経営プロデューサー  吉岡 憲章】
    
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┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック『恩義あるメインを裏切る行為とは』
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 地元では業績の良い中小企業に対して、メガバンクが新規融資の売り込みに来
ているとのこと。この企業のメインは地方銀行。よく話を聞くと、地方銀行融資
の一部肩代わりを狙っている様子だ。既存の地方銀行融資の証書貸付融資分を肩
代わりするとのこと。融資条件は金利負担が大変だろうから、融資枠を設定して
の手形貸付融資。担保は不要。確かにこの方法ならば、金利も低く抑えることも
出来るし、返済も必要ない。

 経営者にとってみれば、今まで見向きもされなかったメガバンクからの融資の
売り込みであり、非常に気分が良い。「先生、これから設備投資も必要だから、
メガバンクからの融資を是非検討したい。また、メガバンクは地方銀行にはない
情報を持っているので、うちには非常にプラスになると思う・・・」確かに、こ
の企業、業績が悪い時期があり資金調達に苦労した時期もあった。融資要請にい
っても、それを理由に断られた。その時助けてくれたのが今のメインである地方
銀行でこの銀行には恩義があるのだ。恩義ある銀行の融資の一部をメガバンクへ
借換えするというのは避けたい。

 一方で、この経営者の気持ちはある程度理解できるところもある。これからの
設備投資資金、増加運転資金を含め、借入出来る銀行窓口を増やしておきたいは
ずだ。この場合メインの地方銀行にとって、融資を一部とはいえ他行に借換えら
れるのは、恥であり屈辱であり、今まで面倒を見てきた経営者に裏切られたと思
うはずだ。

   このような行為をするときには、この地方銀行との取引を解消する
      覚悟が必要。この覚悟が出来ないならば借換えは止めることだ。

 経営者がどうしても、メガバンクとの融資取引を行いたい場合、事前にメイン
バンクに説明をし承諾を得ておくことが必要だ。しかし、メイン融資の肩代わり
については行ってはいけない。メインバンクには、今後の事業計画を説明し、資
金調達窓口を増やすために、メガバンクとの取引を行うことをきちんと説明し理
解を得ることが必要となってくる。

      【エグゼクティブ・コンサルタント  奥山 孝司】

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┃03┃公認会計士の一口講座    『「会社分割」再考 2』
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 以前掲載しました「会社分割・再考」で取りあげた「会社分割を濫用し、社会
問題化・刑事事件化しつつある事例」についての追加報道が、日本経済新聞の朝
刊9/5、9/6版でありましたので見てみましょう。

 「捜査関係者によると、D社(容疑者の主催する会社)は昨年3月経営不振に陥
った埼玉県川口市の玩具メーカーの社長に会社分割を助言し、司法書士を介して新
会社設立登記などの法律事務を行った疑いが持たれている。D社は玩具メーカーか
ら約700万円の報酬を得ていた。(略)
 玩具メーカーは経営再建のためD社から助言を受け、2社に分割されたが、昨年
7月にいずれも破産。」          (日本経済新聞 平成22年9月5日)

 「K容疑者らは昨年3月、埼玉県川口市の玩具販売会社(破産)の社長に「事業
再生への道」と題する書面を示し、会社分割を助言。(略)だがD社が会社分割を
手掛けた企業の内警視庁保安課が詳細に裏付け捜査した9社についてみると、4社が
既に倒産。他の会社も休眠状態になるなど、事業再生には結びついていないケース
が多かったという。」          (日本経済新聞 平成22年9月6日)

 報道にあるような会社分割を薦めるコンサルタント等は「ぶった切り屋」と呼
ばれているそうです。過大な負債の返済に汲々としている経営者に「借金がなく
なる夢のような方法がある」といって近づき、法外な報酬を得て「会社分割」を
実行するだけの輩のことを指しているそうです。

 彼らは本来実行されなければならない事業再生手法には一切無関心のようで、
ただ会社分割を実行するだけですから、本質的な救済が出来ず二次破綻が起き
るのも当然のことでしょう。

 本メルマガを購読されている賢明な読者の皆様にはお分かりにならないでし
ょうが、追い詰められた経営者の方々にとっては「ぶった切り屋」が神様のよ
うに見えるものです。冷静さを失いかけている経営者の方が近くにいらしたな
らば、このメルマガをそっと渡してあげてください。

                 【未来事業 公認会計士  西山 太郎】   

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