e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃    やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓    経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃    2010.06.30  Wed. Vol.496
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◆今月(6月)のホームページ◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 □吉岡憲章のコラム
『ギリシャ破綻で株が暴落、日本経済大丈夫か』『未来から100日戦争の提案』
   →→→ http://www.mirai-j.co.jp/

 □経営者のための健康情報
  『検診の結果、半健康人が36%!』『しかも健康異常群との差がない!』
   →→→ http://www.mirai-j.co.jp/health_c.htm

◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 01:【経営発展のヒント】        20年で森を作る                                       
 02:【銀行員を貸す気にさせるテクニック】ノルマの獲得をさせてやるには
03:【コンサルの視点】         キックオフは大事なことだ!       
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┃01┃経営発展のヒント      『20年で森を作る』
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 先般、東北・秋田県の緑豊かな大館市を講演のために伺った。青森空港で降り
てから講演会場まで1時間半の道のりをお迎えいただいた車に身を委ねながら車
窓ごしに見える緑豊かな山林や畑が、わが目を慰め、気持ちを癒してくれた。

 さすがに最高の品質を誇る秋田杉の産地だけのことはある。樹齢100年を越すで
あろうまっすぐに伸びた杉が密集する森林を随所に見ることができる。こんな山
谷があってこそ長い歴史を誇る「大館曲げわっぱ」(秋田杉を薄くのして作った
弁当箱・・・といったら風情がないが)の伝統継承にもつながっているのだろう。

 ところで、森というと横浜国大の宮脇昭教授が唱えられている“20年で森林を
よみがえらせる”プロジェクトを思い出させる。

荒れた森をたったの20年でよみがえらせる、なんていうことは私のようにその道
の素人には少々信じられないことだが、ポイントは次のようなことだ。

1.その土地に合った樹を植えること
2.主木を明確にし、取り違えないこと
3.混植して、混ぜる、混ぜる、どんどん混ぜること
                      ということだ。

 ポイントをこう並べてみると、それは人間の世界の、しかも企業における人財
の育て方と同じではないだろうか。

*土地に合った樹を植える・・・適材を適所に配置する
*主木を明確にし、取り違えない・・・正しい評価のもとにリーダーを明確に
*混植して混ぜる、混ぜる・・・競り合いながら成長させる

 こんなことを考えながら、今回の講演のテーマは「大不況に喝!金をかけずに
勝ち抜く」だ。金をかけずにどうやるのか?その答えはただひとつ、一言で申し
上げるならば「金をかけずにこころをかける」である。

                【経営プロデューサー  吉岡 憲章】

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┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック『ノルマの獲得をさせてやるには』
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顧問先が融資を受けている銀行より「従業員の給与を振込にしたらどうかと提案
された」とのこと。

私: 「社長、従業員への給料はどのようにして渡しているの?」
社長:「現金で渡しているよ。前日、銀行から引き出しをして1円単位まで・・」
私: 「銀行からは何か言われていないの」
社長:「銀行の窓口担当からは、1円単位まで金種を用意するのは大変なので、
    振込みをして欲しいと言われているけど・・。ただ、融資担当者からは
    言われていないので、現金で渡しているよ」

給料振込を行うことは、銀行にとっても、企業にとってもメリットは大だ。両者
とも効率化を図れることが出来るからだ。

銀行の担当者には、様々な営業推進項目がノルマとして課せられている。具体的
には、個人預金、クレジットカード、給料振込、投資信託、WEBバンキングな
どの獲得だ。今回の場合は、給料振込獲得月間だったのだろう、銀行の担当者か
ら、ノルマを達成するための協力要請があったということ。このような場合、企
業側のスタンスとしては、ギブアンドテイクの精神が必要。自社にとって大きな
不利益あるいは無駄ではないと判断されるならば、出来るかぎり協力すべきだ。

銀行の担当者も人の子、苦しいノルマの消化を助けてもらえば恩義を感じるはず。
これが後々に生きてくることとなる。企業から融資の申込みや様々な依頼があっ
た際、ギブアンドテイクの精神を持ち合わせている人間なら、今度は自分が何と
か顧客の力になろうと思うはずだ。

このような時に問題となるのは企業が複数の銀行から融資を受けている場合だ。
今回、提案をしてきた銀行がメインではなくサブメインであるということ。社長
曰く「先に提案があった銀行に給料振込を行えば良いんじゃないの」この問題は
社長が思うほど簡単ではない。

メインから言わせれば、給料振込をはじめ、法人取引に付随する事柄(代表者個
人の取引や従業員取引など)については、メイン銀行と取引をすべきとのスタン
スのはずだ。このようなことは、メインに隠しては出来ないことだ。メインには、
このような話が他行からあったが、どうしたら良いのだろうかと相談することが
必要となる。自分だけで考えないで、銀行担当者を巻き込むことが得策だ。

  賢明な担当者ならば、メインからの提案ではなくサブメインからで
          あったことを謙虚に恥じ、反省することとなるだろう。

今回の場合は、給料振込はメインで、ということになる可能性が強いが、提案の
あったサブメインにも、他項目の営業推進項目獲得がなされるはずだ。

      【エグゼクティブ・コンサルタント  奥山 孝司】

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┃03┃コンサルの視点    『キックオフは大事なことだ!』
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 サッカーのワールドカップで世界ランク45位の日本がデンマークを破り16強に
入った。デンマークは世界35位と古豪で、平均身長が日本代表を7センチほど上
回る高さだ。勝因は相手を十分に調査・研究して知り尽くし、セットプレー、ロ
ングボール対策を行い「高さ・積極性」にポイントを絞って戦ったことにある。

 もし、デンマークの実力を知らずに、自分たちの実力だけを心得て戦った場合
は勝つこともまた、負けることもあるだろう。ましてや相手の実力も知らず、自
分たちの力量もわからずに戦った場合には戦うごとに敗れることになる。
「相手を知り己を知った」勝利といえるのではなかろうか。

 開幕前、岡田監督はこんな話をしていた。
「監督に指示されなくても、選手たちが自らやるべきことを判断し、一丸となっ
て戦えるか。最後はそこの勝負だと思います」ここまでの戦いを見る限り、チー
ムはそんな監督の理想に着実に近づいているようだ。

 このことは、企業においても所属する部課の目標達成のために、メンバーが責
任をもってモチベーションを高めて、目標を達成させることと同じことがいえる
ものだ。

 サッカーを見ていると必ずハーフウエーラインの中央からボールを蹴って試合
を開始する。すなわちキックオフだ。同じように、経営改革をスタートするとき
もキックオフからになる。経営改革の開始は文書で通達することも可能だが、文
書ではなかなか社長の熱が伝わらない。

 経営改革のキックオフは改革に取り組む社長の「情熱」を伝えるものだ。
顔と顔を合わせ、目と目の線を1本にしてこそ熱が伝わるのだ。このキックオフ
で全員に会社の現状の姿、今後の会社の在り方、そしてそのベースとなる経営改
革の取り組みについて社長自らの決意を話せばよい。

 ちょうど今から1ヶ月前に行った「90日戦争」におけるA社のキックオフの
事例をここに紹介する。社長は全員の前で「いま、わが社は至急赤字をなくすこ
とが最大の会社の使命といえます。しかし、我々が、いままで実施してきた対策
は不十分で、残念ながら結果が残っていません。・・・すべての面で遅れていま
す。経営改革は社長の私だけが頑張ってもだめです。皆さんがやらなくては成功
しません。全社一丸となってやり抜こうではありませんか」

 こう切り出した社長に、工場長から「社長が打ち出した90日戦争を、必ず全
員の結集で成果を出し黒字にしてみせます」と力強い宣言があった。
そして、経営改革は断行され、A社は「90日戦争」を展開して、黒字化という
勝利の路線を力強く歩んでいる。       
        
            【未来事業 シニアコンサルタント 石黒 和男】

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