e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃    やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓    経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃    2010.06.23  Wed. Vol.495
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◆今月(6月)のホームページ◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 □吉岡憲章のコラム
『ギリシャ破綻で株が暴落、日本経済大丈夫か』『未来から100日戦争の提案』
   →→→ http://www.mirai-j.co.jp/

 □経営者のための健康情報
  『検診の結果、半健康人が36%!』『しかも健康異常群との差がない!』
   →→→ http://www.mirai-j.co.jp/health_c.htm

◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 01:【経営発展のヒント】        経営の体温計                                       
 02:【銀行員を貸す気にさせるテクニック】資金繰り相談にのってもらうには
03:【コンサルの視点】         自由競争社会から共感の時代へ      
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┃01┃経営発展のヒント      『経営の体温計』
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 客観的な経営分析ができる社長なら“こんなやり方をしていたら先行き危ない”
ということは“通常のとき”ならばすぐ分かる。しかし、神ならぬ身ゆえ、環境
の変化を捉えきれないままに、今までのやり方を踏襲して、やがてそのあまりの
厳しさに愕然とするのである。

 経営は日々の積み重ねだ。毎日毎日少〜しずつの変化に対して、人間は敏感に
その変化を察知できないところがある。これは“蛙釜ゆで”のたとえでよく聞か
されるであろう。つまり、釜のなかに蛙を泳がせて少しずつ熱していくと蛙は水
がお湯に変わっていくことに気がつかない。気がついたとき(?)には死んでい
る、ということだ。

 このようなことにならないためには、自分ならではの“経営の体温計”を持っ
て、時々その体温計で測定をしてみるとわが社の経営の健康状態がわかる。
そこで、あまり厳密な意味ではないが、実践的に“危険のとき”を測定するた
めの“経営体温計”として次のリストを使って測定してみるのもよい。

もし、該当する項目があったら、該当欄に○印をつけてほしい。

 <わが社の経営状態は?>

 1.金融機関がなかなか貸してくれなくなった
 2.借入金が年商の1/2以上ある
 3.経常利益の赤字が続いている
 4.売上がここ数年停滞している
 5.3ヶ月先の売上が読めない
 6.社内があまりきれいでない
 7.社内の気持ちがまとまっていない

 さて、いくつの○印が付いただろうか。
○がゼロなら、あなたの会社の経営力は素晴らしい“とても健康”
○が1〜3個なら、体温37度台なので、気分が悪く“油断すると重い病気を併発
 する可能性大”である
○が4〜5個なら、体温38度〜39度、身体を動かすのもシンドイ、近くの診療所に
 行って“処方箋による薬と安静”が必要
○が6〜7個なら、体温は40度になる。大至急“専門病院に入院”すること。つま
 り経営再生の専門家に委ねるほかはない
 
 このように、時々自社の健康状態を診断してはいかがだろうか。

                【経営プロデューサー  吉岡 憲章】

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┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック『資金繰り相談にのってもらうには』
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メガバンクとの取引がある経営者から「資金繰りが厳しくなってしまったので、
銀行に相談に行ったが、のってくれなかった」この企業の最近の試算表、資金繰
り表をみると業績が急激に悪化。担当者ならばこの企業の厳しさは判るはずだ。
しかし、相談にのってくれない、とのこと。

銀行員の一部には、自分の仕事が増えるようなことは、自らすすんで申し出ない
という習性を持ち合わせている人がいる。このような担当者の場合、企業側が申
し出をしてはじめて検討するという姿勢となってしまう。担当者の方から「返済
方法を検討しましょうか?」などと言うようなことは、まずない。担当者の本音
は「資金繰りが苦しそうだけど、出来るだけ返済を続けさせよう。返済方法変更
などの手続きは、仕事が増えるからできる限り避けよう」ではないだろうか。

経営者も、銀行に融資条件変更などの要請は言いにくいものだ。過去、業績が良
かった企業なら尚更言いにくい。銀行員は、融資のプロなんだから、資金繰りの
厳しいことなど判って欲しい、などと思っているかも知れない。しかし、その考
えは全く違っている。やせ我慢や見栄を張らずに、自分の思いを銀行に申し出る
ことが必要だ。一時的には、銀行に迷惑をかけることになってしまうかもしれな
い。しかし、銀行がその企業を大事な取引先と認識しているのであれば、検討し
てくれるはずだ。

銀行員に対しては、自社のプラスになることをしてくれることをあまり期待しな
い方が良いかもしれない。特に、メガバンクなら尚更だ。地方銀行や信用金庫取
引と違うことを認識することが必要だ。担当者のなかには、業界や製品・商品に
ついての知識はきわめて希薄な場合が多い。変なプライドだけは高いので、企業
先の前では適当な相づちを打って、さも色々知っているかのように装うことが多
いが、実態は全く違う。また、融資業務に手馴れていない担当者の場合、案件を
うまくまとめる力がないため時間ばかりが経過してしまう。

経営者が担当者のことをどう思おうと、担当者の人柄がどうであろうとも、銀行
内で案件として検討を始めないと何も進まない。

検討を始めてもらうには、見栄を捨て銀行に足を運ぶこと、
そして場合によっては担当者の上司に会うことも必要だ。

自社の存続のためには、常識の範囲内で銀行対応をすることが必要となってくる。

      【エグゼクティブ・コンサルタント  奥山 孝司】

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┃03┃コンサルの視点    『自由競争社会から共感の時代へ』
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 1798年ロバート・マルサスは著書『人口の原理』において

「人口は、幾何級数的に増加する。生活資料(=食物)は算術級数的にしか増加
しない。そしてこの両者をバランスさせるために、人口を制限する方法は窮乏と
悪徳=戦争しかない」と述べた。

 1859年チャールス・ダーウィンは『種の起源』において

「どの種でも生存していかれるよりずっと多くの個体がうまれ、したがって頻繁
に生存闘争がおこるので、(中略)有利な変異をする生物は、(中略)生存の機
会によりめぐまれ、自然に選択される。」と述べている。

 1968年スタンリー・キューブリック監督は「2001年宇宙の旅」の冒頭にキラー
・エイプスの闘争シーンを挿入し、勝者となった猿が武器として使った骨を青空
=宇宙に投げ上げる映像が、鮮烈なイメージとして今も頭に残っている。

 これらの文章や映像は、いずれも青年時代の私の思想や生き方に大きな影響を
与えた。私たちの少年・青年・壮年時代は人口増加の時代であり、右肩上がりの
経済成長・所得拡大の時代でもあった。したがって、自由でフェアな経済競争は
善であり、競争社会の中にあって会社も個人もライバルに打ち勝って、幸福を手
に入れるという考え方が当たり前で、健全であると思ってきた。今も基本的にそ
の考え方に変わりはない。

 しかし、最近、フランス・ドゥ・ヴァール著『共感の時代へ』の中で

「今時、強欲は流行らない。世は共感の時代を迎えたのだ。」という主張も増え
ているように思える。フランス・ドゥ・ヴァールは動物行動学者で専門は霊長類。

彼の主張によると、人類の祖先は戦争を好む「キラー・エイプス」で戦争が人間
のDNAに組み込まれている、というのは誤った神話なのだそうだ。また、人間以外
にも他者と調和し、活動を連携させ、困っている者を気遣うという行為は多くの
動物の間でも見られるらしい。

 私自身コンサルの仕事に入り、少子高齢化が進み、人口減少している地域の小
売・飲食業など顧問先の実情をヒアリングし、その状況を調査、見分する中で、
単に同業他社に打ち勝ち、地域ナンバーワン企業になるという経営理念だけでは
企業・地域再生は難しいように思われることが多々ある。そこには地域の異業種
間のコラボレーション、行政・金融機関も含めた地域再生のプログラムが必要な
ように思われる。そして、その中心コンセプトとなるのは従来の自由な競争社会
から共感・共生の共同社会への移行なのかもしれない。

            【未来事業 シニアコンサルタント 山田 喬】

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