e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。


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┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃    やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓    経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃    2010.04.21  Wed. Vol.486
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◆今月(4月)のホームページ◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 □吉岡憲章のコラム
『新年度だ、頑張ろう中小!』『大企業の社長100人の景況調査はプラスだが』
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 □経営者のための健康情報
     『スプラウトを食べよう!』『そのすごい栄養効果と調理法』
   →→→ http://www.mirai-j.co.jp/health_c.htm

◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 01:【経営発展のヒント】        確からしさ                          
 02:【銀行員を貸す気にさせるテクニック】銀行からの出向者受け入れ
03:【公認会計士の一口講座】      「会社分割」再考
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┃01┃経営発展のヒント       『確からしさ』
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 私は職業柄、多くの経営者から経営改革の計画や方法などについての相談を受
ける。もちろん、それに対して私自身がこれまでの経験をもとにして具体的なア
ドバイスをする。

 その時には、提示された方法を実行するにあたっての実行ストーリーが明確に
あり、その中に“成功する確からしさ”を感じることができるかどうかというこ
とも、その判断の基準となる。

 例えば、商品を開発する場合にはターゲットが明確であるとともに、そのニー
ズが盛り込まれているか、販売する市場に対して従来の実績を背景とすることが
できるか、その商品に顧客が受け入れるほどの特長やセールスポイントがある
か・・・というように。それらが開発からデビューまでのプロセスの中に明確な
ストーリーとなっていれば、十分に成功する基盤があるというものだ。

 このように踏まねばならない主なポイントにおいて“成功する確からしさ”が
感じられれば、それこそ上手く行く確率が高い。さらに、実行をする過程でそれ
ぞれのポイントが成功へのストーリーに沿って進んでいるかを確認しながら対応
をしていけばよい。

 話は変わるが、最近報道で大きく取り上げられている政治課題の中に沖縄の辺
野古基地問題がある。多くの報道は“辺野古以外への移転は現実には難しい”と
いう論調だ。

 私も全く同感で、鳩山首相の気まぐれで思いつきのようなポピュリズム政策は
失敗すると思う。国の安全保障や日米安保をどのように発展させていくかの本質
的な理念やビジョンがなくて事にあたったらどうなることか。

 長期間をかけた交渉によって現地も同意し、前政権と米国との間で合意した問
題を、人気取りか、うぬぼれたのか“県外または国外移転”を主張し、折角の同
意をホゴにしてしまった。

 それが、あの“トラスト ミー”とオバマ大統領に胸を張ったことにつながり
やがてその実現の難しさに気がついたが、もはやあとの祭りとなってしまった。
自分で決めた期限に間に合わなくなってきたら、思いつきのようにグアムだの徳
之島だの・・・。言われた方も迷惑この上もない。現地に入って住民のこころに
触れることもせずに、助成をチラつかせながらの地下交渉では誰もが納得しない。

 自分勝手にマッチで火をつけておきながら、それが消せなくなって右往左往し
ている、それこそ“マッチ・ポンプ”状態だ。まさに前述のように“成功する確
からしさ”が全くない典型的な例だ。したがって、このプロジェクトは間違いな
く失敗する。

 これが、もし大企業の社長なら即座に交代、中小企業の経営者なら金融機関か
らの信用を失い会社は破綻となる。国のトップならどうなるか・・・宇宙人と言
われ、多額の子供手当をもらっているほどの苦労知らずだから、残念ながら予測
できない。

 経営者はこんなことをしてはいけない、と反面教師にしたいものだ。

                 【経営プロデューサー  吉岡 憲章】

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┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック  『銀行からの出向者受け入れ』
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顧問先企業より、銀行出身者の採用についての相談があった。融資取引をしてい
る銀行から、財務・総務関係の部署に銀行から出向者を採用したらどうか、との
話であった。「銀行は何歳ぐらいの方を出そうとしているの?」「詳しいことは
まだわからないんだ」

高度成長期において、銀行から人材を受け入れることは、企業にとって資金調達
ということでメリットが大であった。銀行側も大量に人材を抱えていたためにポ
ストがなく、積極的に出向先を探した時代だ。企業側のメリットは、安定して継
続的に資金調達を銀行から受けることが出来ること。企業内に銀行出向者がいれ
ば、銀行側も無碍にすることも出来ない。このような時代は企業にとってみれば、
出向者はどのような人でも良く、出向者がいるという事実だけでよかったのでは
ないだろうか?

最近は、どうかと言えば、事情が大きく変化してきている。業績が急激に悪化し
ており、出向したとしても継続的に資金を提供出来るのか不透明な状態となって
きている。そのため銀行側は出向先を選択しているはずだ。このような時代にお
いて、銀行側から出向者を受け入れて欲しいと申し出がある企業は選ばれた企業
となるはずだ。

以上のような事情を理解したうえで、出向者受け入れを検討することが必要だ。

  出向者受け入れの目的が資金調達ならば、銀行時代の支店長経験者。
    銀行時代の経験を活かしての仕事を期待するならば、
      支店長経験者に固執する必要はなく、能力本位の人材となる。

しかしながら、後者のような人材が銀行に豊富にいるかということになれば話は
別で、このような人材は、銀行にとっても必要な人材で将来を担う人材となって
いる。

出向者とは、銀行での仕事を無難に行い役目を終えた人だろう。このような人が
考える出向先とは、定年まで安定して過ごせれば良いと考えているのではないだ
ろうか。こんな人を企業側が受け入れても、企業にとって全くメリットはない。

出向者受け入れを検討する場合は、企業側の意向をはっきり伝えること。銀行は
金融の知識を持った人材を多く抱えているのは事実だ。出向者受け入れを一時的
なものと考えるのではなく、企業側にとって何がメリットであるかを考えること
と、主導権は企業側が握っているのだ、との思いで検討することが必要になって
くる。

     【エグゼクティブ・コンサルタント  奥山 孝司】

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┃03┃公認会計士の一口講座   『「会社分割」再考 』
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 事業再生を標榜するコンサルタント(会計士・税理士の場合もあります)から
「借金が棒引きになる夢のような方法がある」と持ちかけられたご経験はありま
せんか。

その「夢のような(?)方法」が「会社分割」という訳です。
会社分割により「借金が整理される」という面があることは事実ですが、昨今濫
用され一部社会問題化・刑事事件化しつつあるようです。では、新聞報道などを
見てみましょう。

「濫用される会社分割(略)昨今は会社分割を濫用して、債務逃れを画策する事
例が増えてきた。08年6月最高裁は、ゴルフ場経営を新会社に会社分割し、分割
新会社が旧会社のゴルフクラブの名称を引き続き使用しながらも旧会社のゴルフ
会員預託金返還債務を承継していない場合「事業譲渡の商号を使用した譲受会社
の責任」を規定した会社法22条1項を類推適用し、分割新会社に預託金返還義務
を認めた(略)」    (帝国タイムス 平成22年3月25日)

 「無資格で会社分割を提案、弁護士法違反の疑いでコンサル会社など家宅捜索
(略)被疑者2人は弁護士資格がないにもかかわらず、昨年3月24日中央区の事務
所で、埼玉県川口市の玩具製造メーカーの男性社長と業務委託契約を締結、司法
書士に同メーカーの会社分割手続きを行わせるなどして、報酬約680万円を受
け取った疑いが持たれている。警視庁保安課によると、2人は男性社長に「事業
再生への道」と題した資料を渡し、会社分割を提案。同メーカーは2社に分割さ
れたが、いずれも昨年7月に破産している。(略)」
 (産経新聞 平成22年3月30日)

「最近会社分割が有する法的機能を悪用した事例が非常に多い」というのが私の
感じていたところですが、上記の報道はそれをまさに裏付けているのではないで
しょうか。とはいえ「会社分割」が事業再生において大きな役割を果たし得るこ
とも事実な訳ですから「会社分割」について再度慎重に見直してみたいと考えて
いるところです。

(その見直しは、スペースの関係上「未来ナビ5月号」にて行いますので、そち
らをご覧ください)
                【未来事業 公認会計士 西山 太郎】
            
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