e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃    やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓    経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃    2006.12.13 Wed. vol.318
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◆今月(12月)のホームページ◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 □吉岡憲章のコラム 
       『社長の器―どうすれば大きくなるか』
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 □経営者のための健康情報
       『しのびよる糖尿病―その恐怖の実体』
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◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 01:【経営発展のヒント】      “アリの一穴”
 02:【銀行を貸す気にさせるテクニック】  銀行の組織の変更を知っておく
03:【コンサルの視点】          年末商戦とお正月商戦
 04:【経営相談 Q&A】         原価計算をやる目的とは?
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┃01┃経営発展のヒント      『“アリの一穴”』
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 日本テレビの番組「バンキシャ」から取材を受けた。テーマは、最近の都知事
の“高額な海外視察旅行”や“息子の都事業への参加問題”などについて、「企
業の経営」という視点から解説をしてほしい、ということだった。12月10日
放映とのことだったが、放映3時間前に急遽番組構成が変更されオンエアがなさ
れなかった。幻のインタビューに終わった内容をここに紹介したい。

 私は石原知事の政治的手腕や考え方には日ごろから共感する部分が多い。さら
に行政と企業とは根本的に性格は異にしているので単なる比較は難しい。そこで、
少々無理な面があることを承知の上で、東京カンパニー(東京都)のTOPとい
う切り口であえて考えてみることにした。

 まず東京カンパニー(東京都)の年商(歳入)は6兆4千億円、利益率(実質
収支率)は0.81%とかなり低い。ただし赤字続きだったがやっと平成17年
度に低利益であるが黒字転換した。今回問題になっている外遊費は2.4億円。
 
 それではこの2.4億円の重さはどんなものだろうか。この金額をカバーする
ためには300億円の売上(歳入)が必要だ。これは都民1世帯あたり5200
円に相当する。企業と違って東京都の歳入は都民(法人を含めて)の収益に応じ
て収める。したがって、この300億円の10倍以上、つまり3000億円以上
の経済効果があればこの外遊は役に立った、と企業ならば考える。本当にこれほ
どの効果が期待できるかは議論する余地もないだろう。

 さらに東京カンパニーの有利子負債(都債)は7兆3千億円、年商の114%
だ。これは経営的には借金過多で危機的状況にあるといってよい。あの経営再生
に苦戦中のダイエーですら49%だ。
 これほど経営が厳しい企業のTOPが果たして成果が不透明な経費を使うか、
という点から考えると、まともな経営者ならこんなことは決してしないだろう。

 もう一方の子息関連の問題だが、ひと言で言って「TOPとして脇が甘い」と
いうことだろう。企業も超ワンマン社長に対して、意見を言える社員はいない。
TOPはこのことをいつも認識して判断をすることが不可欠だ。
 
 さらに、オヤジが息子のことを「余人をもって代え難い」などとは口が裂けて
も言ってはならない、それこそ「社長の器」にひびが入る。こんなとき代わりに
言ってくれる他人がどれほど周囲にいるかということが大事だ。

 企業は人の集団だ。この社員たちが社風を作る。社風が崩れたときに会社も崩
壊する。そして社風を崩すのは例外なくTOPだ。「千丈の堤もアリの一穴から」
というたとえがある。今回のことが“アリの一穴”にならねばよいのだがと思う。

                【経営プロデューサー  吉岡 憲章】
    
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┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック 『銀行の組織の変更を知っておく』
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「12月には、一生懸命働いてくれている従業員にも賞与を出さなければと思い、
銀行へ賞与資金の申込む。今までは、どんなに業績が悪くても、賞与資金だけ融
資してくれた。「社長、賞与資金を出しますけど6ヶ月で返済してくださいね」
しかし、今回はそんな社長の思いなどまったく無視。「このような業績では賞与
なんて無理でしょう。従業員に理由を説明して、今回は賞与を出さないようにし
てください」

このようになった一番の原因は銀行の対応の変化にこの経営者がついていけなか
ったこと。この銀行は最近本店・支店の組織を変更し、エリア制を導入。この中
小企業が取引をしている支店は融資機能がないサテライト店で、融資先の管理は
コア店といわれる。今までまったく取引のない支店に移管されたのだ。

組織変更について、銀行の歌い文句は「債務者に迷惑をかけない。」しかし取引
店の変更が立場の弱い中小企業に不利益をもたらすのは、紛れもない事実。中小
企業にとって、企業の実情が融資権限者にストレートに伝わるかどうかが、最大
のポイント。権限のないサテライト店の行員に説明をするよりも、コア店の融資
担当者に適切な事情説明を行うほうが、本来は効果的。しかし、取引店を飛び越
しコア店へ説明に行くことはご法度だ。銀行は組織・形式を重んじるものだから。

  経営者は、銀行における権限の所在と変化を敏感に感じ取ること。
          そして誰が、一番の交渉相手であるかを見極めること。

どうしても、サテライト店との取引が継続されるようならば、時間的余裕を持っ
て融資の申込をし、直接コア店担当者への挨拶をする許可を得てコア店融資担当
者と顔馴染みになっておく。経営者の役割は、円滑な銀行関係を継続し資金を確
保することだから、少なくとも自社の取引をしている銀行の動向は毎日チェック
する必要が生じてきている。

       【未来事業・取締役チーフコンサルタント  奥山 孝司】

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┃03┃コンサルの視点      『年末商戦とお正月商戦』
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 街にジングルベルが鳴り響く今日この頃、年末商戦が熱い盛り上がりを見せて
いる。忘年会用の景品を選ぶために入った店で、ついつい、家族へのプレゼント
や、自分へのご褒美を買ってしまった、という方も、多いのではないだろうか。

ところでこの年末商戦、毎年、期間が伸びている。かつては、12月に入って初
めて「年末」を意識していたが、最近は、10月のハロウィーンが終わるとすぐ、
街にクリスマス向けのイルミネーションが灯り、年末商戦が始まる。今年11月、
東京に、イタリア高級ブランド店の、世界初となる単独ビルがオープンしたり、
大手メーカーが、先を争うように新型ゲーム機を発売したり、といった出来事は、
そのよい例だ。つまり消費者は、長期間に渡り、魅力的な商品を目にする事で、
自分でも気づかないうちに、購買意欲をかきたてられていくのだ。

一方、短期間で限定個数しか店頭に並ばないからこそ、消費者の心を捉える商品
もある。年末商戦の次にやってくる、お正月商戦のうち、初売りで大人気の福袋
は、その代表的な例で「今しか手に入らないお買い得品」と思うからこそ、消費
者はこぞって、商品を買い求める。

「長期間、消費者の目にさらす事で、売上を伸ばす」
「短期間しか、消費者の目にさらさない事で、売上を伸ばす」

このどちらも、有効な販売手法だ。今一度、自社商品はどちらに適しているのか
検討してみるのも、よいのではないだろうか。


          【未来事業アシスタントコンサルタント 直井 充江】

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┃04┃経営相談 Q&A   『原価計算をやる目的は何ですか』
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Q:「原価計算」を担当するようにと上司に言われましたが、「原価計算」を行 
  なう目的を教えてください。


A:「原価計算」の目的には次のようなことがあります。

  第一に会社の経営者が会社に必要な利益を達成するため、原価をいくら以内
 にすればよいのか決めるためです。それが予算となります。従って、経営トッ
 プが責任をもって管理しなければなりません。

  第二に原価は会社のコストの中でも大きなウエイトを占める部分です。それ
 を少なくできれば利益が増加し、会社の業績も大幅に良くなります。

  第三に製品は製造原価以上の価格で売らなければ利益がでません。一般的に
 は、原価に利益を加えて商品の価格を決めます。しかし、この考えでは製品が
 売れなくなってきています。製品を売るためにはその製品をお客様が満足して
 買う価格はいくらかということを徹底して調べて原価をそこまで押さえ込む工
 夫と努力をすることが肝要となります。

  このような目的を達成するためには、なによりも正しい原価計算を行なうこ
 とが必要です。正しいと言っても間違いなく計算すれば良いということではな
 く、その数字が妥当かどうかを常にチェックし、おかしなところがあればすぐ
 に経営トップに報告して改善することが求められます。

      【回答者:未来事業・マネジメントコンサルタント 山田 喬】

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【発行者】 未来事業株式会社 経営プロデュースオフィス 代表 吉岡憲章
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