e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃    やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓    経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃    2005. 11.30 Wed. vol.267
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◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 01:【経営発展のヒント】        「山本五十六」をやろう
 02:【銀行を貸す気にさせるテクニック】 支手決済資金を断られるとき
 03:【コンサルの視点】         小さな町工場
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┃01┃経営発展のヒント  『「山本五十六」をやろう』
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 多くの中小企業経営者が悩むことのひとつに、「うちの社員たちに色々と指示
や指導をするけれど、なかなか成長しない。どうしたらよいのだろうか」という
ことがある。「いくら具体的に説明しても、ピント外れのことをやるし、なかな
か上手くできない。そのうち止めてしまう」ということだ。

 こんなとき私は「山本五十六」をやったらどうだろう、と申し上げる。山本五
十六とは太平洋戦争が火ぶたを切った、真珠湾攻撃のときの海軍司令長官だ。こ
の山本長官が、部下を育てるにあたっての上官の心構えとして、「やって見せ、
言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ」と諭したのは、経営
者ならば誰もが聞いたことがあるだろう。

 厳しい経営に追い込まれた、社長の経営改革に取り組むレベルを、下から表現
すると次の5ステップになる。

1.経営改革をする必要を認識していない
2.経営の厳しさを分かっているが、どうすればよいか分からない
3.何をすべきかは分かっているが、言うだけにとどまっている
4.言うだけではなく、社長は行動をはじめるが、そこでとどまっている
5.社長が自ら行動し、それを順次社員たちに展開してシステム作りを狙う

 まさに社員たちが、こころから、経営参画意欲まで持てるようなレベルにまで
育てていくには、社長自らが「やってみせ」、その主旨や方法を「言って聞かせ
た」上で、「実行させ」、そして成果が上がれば「ほめる」ことが大事なことだ
ろう。

 部下をどう育てようか、と悩んだときに山本司令長官のこの言葉を思い出して
みようではないか。
                  【経営プロデューサー  吉岡 憲章】

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┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック 『支手決済資金を断られるとき』
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11月28日付の日経新聞に「メガバンクに排除勧告へ、融資先に金融商品強制」の
記事があった。弱い中小企業に、銀行の有利な立場を利用した行為だ。具体的に
は、金融商品を購入させた疑いがもたれているとのこと。しかし、これは多かれ
少なかれ、どこの銀行も行なっている。

銀行との付き合いは、ビジネスという土台のうえに築かれた関係で、基本はギブ
・アンド・テイクであり、節度とルールが必要である。銀行からの依頼により預
金協力をするのも、従業員の給与振込みの口座を開設するのも、困ったときには
助けてくれるから、という期待があるからなのだ。それがメインバンクであるな
らば、なおさらである。

メインバンクに支手決済資金を申し込んだが、なかなか返事が来ない。決済日が
近づいても回答はなく、問い合わせをすると「今、本部の決済を待っているとこ
ろ、もう少しで結果が出るので待ってくれ」決済日の当日、支店長と担当者が訪
ねてきて、「申しわけないが、本部の方針が変わって融資が出来なくなった」。

慌てたのは、待っていた企業で手持ち手形の割引や、定期預金の解約でどうにか
急場をしのぐ始末。今まで長年メインバンクとして大切に考え、銀行の言われる
まま協力してきただけに、腹の虫が収まらない。支店長に抗議しても、「本部の
方針で・・・」「私は融資をしたかったのに・・・」と言うのみで、融資を断ら
れた理由が全く不明。

一度信頼関係が崩れると、突然の終焉を迎える。

企業を怒らせた原因は、受けられなかった融資よりも、何度も催促をしたにも関
らず、当日断ってきたこと。企業側にも長年付き合ってきたのだから、断られる
ことはないだろうという甘えがあったのも事実だ。

ここで、猛然と抗議をしたまま取引を継続するか、或いは、毅然とした態度でき
っちりとカタをつけるかは、経営者の判断による。中小企業にとって、親しい銀
行に見切りをつけ、新たなパートナーを見つけるのは容易ではない。今一度、現
在おかれている自社の銀行での位置づけを確認し、結論を出しても遅くはないだ
ろう。

         【未来事業・取締役チーフコンサルタント  奥山 孝司】

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┃03┃ コンサルの視点       『小さな町工場』
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 1ヶ月程前、「2005年度グッドデザイン大賞」に、医療機器のテルモの
『世界一細いインスリン用注射針・ナノパス33』が選ばれたというニュースを
テレビで観た。先端わずか0.2ミリと従来品より2割も細く、蚊の針と同じ太
さでなんと、“刺しても痛みを感じない注射針”だという。自分でインスリンを
注射する糖尿病患者の痛みを和らげたい、との思いから開発したそうだ。糖尿病
患者には朗報だ。

この針を共同開発したのは、資本金1000万円、従業員6人の東京の下町に
ある“小さな町工場”だと言うから驚いた。当初、テルモはこの針の製作を10
0社以上に依頼したが断られ、この町工場だけが開発に協力し、誰にもできなか
ったものを完成させた。今では普通だが、マイクの金網、ノート型パソコンや携
帯電話用の小型電池ケースなど、数々の最先端の商品を生み出したのも、この町
工場だと言うから、さらに驚いた。

 今や、国内外の大手企業から開発の依頼がひっきりなしに舞い込み、年商6億
円となった“小さな町工場=岡野工業”岡野工業の社長は、常に新しいものを追
い求め、さまざまな発想から自分しか作れないものを開発していくチャレンジ精
神と、大企業にはない小さな会社の職人の技=オンリーワン技術のオンリーワン
商品で、会社を下請け工場から部品メーカーと成長させたのだ。

 オンリーワン商品による改革、強い会社への発展を応援していきたいと思った。
現代の日本の技術が世界に誇れるものに発展していった背景には、大企業の力だ
けではなく、岡野工業のような小さな町工場から生まれたオンリーワン商品の数
々の積み重ねがあるのだ。

         【未来事業・アシスタントコンサルタント  稲葉 由香】
         
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