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┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃ やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓ 経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃ 2005.5.11 Wed. vol.238
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大事なのは事業を通じて社会に尽くすこと』
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◆目次◆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
01:【経営発展のヒント】 社風は会社を殺す
02:【銀行を貸す気にさせるテクニック】取引銀行が破綻したら?
03:【コンサルの視点】 社風について
04:【経営相談Q&A】 取引先の異状発見のポイント
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┃01┃経営発展のヒント 『社風は会社を殺す』
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目を覆うほどの大惨事が4月25日に発生した。JR西日本の福知山線での脱線
転覆事故で107名もの尊い命が散らされた。ご冥福を心からお祈りしたい。
一方で、JR西日本の遺族や関連被害者に対する接し方に「まごころがない」実
態を報道は大きく抉り出している。事件発生直後に「置石」が原因であるかの示
唆をしたり、会長・社長や幹部の発言に多くの言い訳が含まれていたり、同乗し
ていた2人のJR運転士が事故現場で救助もせずに職場に戻っていたり、テレビで
大きく報道されているのを見ながらのボーリング大会、はては宴会・・・と枚挙
にいとまがない。
事故現場でもJRトップが先頭を切って被害者の救出にあたっていたとの報道も
ない。さらにとどめは現場放棄の2名の社員に対して経営側と労組側が批判と言
い訳をし合っている。まさにこれがJR西日本の社風の表れと言っても過言ではな
いだろう。わが国を代表するような超大企業がこのような体たらくであるという
ことは、日本全体も同様の社風(国の風土)なのかも知れない。
経営の立場から考えても、JR西日本のこの事故は決して他人事ではない。この
機会に「わが社の社風」をもう一度見直してみようではないか。規模が小さくて
も、どんな企業にも加害者になる可能性がある。食関係の企業であれば食中毒、
物流関係であれば自動車事故・・・。念には念をいれて未然に事故防止ができる
対策を徹底的にしよう。安全は利益よりはるかに優先するのだ。
私は顧客からのクレームに対しても社長自らが対応することが原則と確信して
いる。決して担当者任せにしてはいけない。
まして事故ともなれば経営者自らが現場で指揮を執ること
が当然であり、これが危機の場合にも緊張状態にあることができる社風を構築す
ることになる。
この先のJR西日本の経営は多難を極めるだろうが、批判をされながらも会社は
命を永らえていくことだろう。しかし中小企業で大事故を発生させたら直ちに息
の根を止められてしまうことは間違いない。
【経営プロデューサー 吉岡 憲章】
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┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック『取引銀行が破綻したら?』
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不幸にして、融資を受けている銀行が倒産したら? 希望するときになかなか融
資を受けられなかったり、或いは、金利の引き上げを要求されたりと、煮え湯を
呑まされた経営者の中に「ざまあみろ」という気持ちが一瞬閃く人がいるのでは
ないだろうか。
しかし、万一銀行が倒産した場合、企業の取引は受け皿となる銀行に引き継がれ
ることとなる。ただし、全ての企業が受け皿となる銀行にとはいかない。引き継
ぐ企業を選べる選択権を持つのはあくまで受け皿となる銀行だ。
さらに受け皿となる銀行も健全な経営をしているとは限らない。倒産した銀行の
全ての顧客を面倒見る余裕がない。どうせ引き受けるなら、将来がある経営が良
い企業だけと考えるのは当然の話だ。
業績の悪い企業が不幸にも引き受けを拒絶された場合は、整理回収機構に回され
るが、これが厄介で返済については契約通り返済をしていけばよいが新規融資は
できない。
それ以上に問題なのが、自社の借入が整理回収機構に譲渡されたことによる、体
外的信用の失墜。「うちの会社は銀行の犠牲者だ」と言ったところで周囲には、
「あの会社はもうだめだ」とのレッテルが貼られる。
したがって取引金融機関がどうあろうとも、わが社は自分で守りぬくことを当然
のこととして経営改革を進めてほしい。
【未来事業・取締役チーフコンサルタント 奥山 孝司】
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┃03┃コンサルの視点 『社風について』
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JR西日本、福知山線の悲惨な事故でお亡くなりになった方々、心からご冥福を
お祈り申し上げるとともに怪我をなされた方々一日も早い回復を願ってやまない。
事故の原因については日々、関係者によって明らかにされていく事だろう。
さて再三報道されているように、事故後のJR西日本幹部の対応、又日本の舵取
りをする国会議員の軽率な行動にはあきれるばかりでおおいに反省して頂きたい。
ご遺族の方々がくちぐちに“事故の重大性を全く認識していない行動”“人間と
してモラルが全く欠如している”など、気持ちを逆なでする行動だ。
なぜ、このような行動をとってしまったのか、そこには企業にとって重要な基本
“社風”の存在がある。(国会議員に関しては“国風”であろうか)
一般に、特に運送に携わる会社であれば、事故管理システムのマニアルを作成し
ており、社員に教育をしている。万が一の場合、ご遺族担当部署、マスコミ担当
部署、諸官庁連絡部署などを置くが、ただ単に機械的な手順だけを社員に説明し
なるべく会社のイメージを損なわない対応だけを植え付ける指示、伝達が多い。
不幸にして事故が起きてしまった時、今回の教訓をいかし再度マニアルを見直し
人間性を基本とした社員教育の徹底をはからなければならない。
上司から言われる事だけをやっていればよいと言う社風はないだろうか
部下の意見を会社運営に反映させているか、定期的に前向きな社員教育をやって
いるかどうか、 等々。
社風は会社を発展させていく為にも大変重要だ、社員全体で再度考えてみよう。
【未来事業・マネジメントコンサルタント 油木 愛三】
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┃04┃経営相談 Q&A 『取引先の異状発見のポイントを教えてください』
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Q 当社では、既存取引先に対する債権管理を強化することになりました。
営業マンがつかむべき取引先の異状発見のポイントを教えてください。
A 営業担当者が取引先訪問時や同業者からつかむべき情報は次の通りです。
1.既存の取引先との取引をやめ、新たな仕入先が増えている。
2.取引先の倒産による不良債権発生の噂がある。
3.急な幹部の退職や社員の退職が増えている。
4.融通手形の噂がある。商工ローンやマチ金業者が出入りしている。
5.給与遅延の噂がある。
6.急に支払延期の申し入れをしてきた。
7.経理責任者や社長の不在が多く、連絡もつきにくい。
上記は、債権管理の係数確認と重ねてみることで、わずかな兆候も確実
な異状情報として捕まえることができます。日々の係数による債権管理
をきちんと実施し、わずかな情報も決して見逃さず早急に債権回収の判
断ができるような体制を確立してください。
【解答者:未来事業・マネジメントコンサルタント 熊谷 好之】
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【発行者】 未来事業株式会社 経営プロデュースオフィス 代表 吉岡憲章
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