e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃儲┃か┃る┃会┃社┃に┃   やろうぜ再建!破産夜逃げにならぬ為に!
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┳━┓   経営プロデューサーレポート
┃し┃よ┃う┃じ┃ゃ┃な┃い┃か┃!┃     2004.9.29wed vol.208
┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆目次◆----------------------------------------------------------------
 01:【経営発展のヒント】〜日野製作所〜 下請けからメーカーへ脱皮中
 02:【銀行を貸す気にさせるテクニック】決算調整でいかにして利益を出すか
 03:【コンサルの視点】        物流は物留であってはならない!
 04:【経営相談 Q&A】       銀行返済ができないのですが 
 05:【アンケート】          当メルマガのお役立ち度は?
------------------------------------------------------------------------

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃01┃経営発展のヒント 『下請けからメーカーへ脱皮中』
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットの近くに日野製作所がある。従業員40名ほど
の板金プレス工場だ。若干30余歳の石井社長はほんの少し前までは、土地柄か
バイクに夢中だった。

 石井社長が先代から社長を引き継いだのは2年前。会社の経営は大変厳しい
状況に追い込まれていた。社長自身も経営者の経験も薄く途方に暮れながらも、
わが社の立て直しに夢中になって挑戦していた。

 こんな石井社長の真剣な姿勢をみて、最大の取引先である鋼板商社が救いの手
を差し伸べた。支払の繰り延べ、鋼板の単価引き上げの延期、受注先の紹介・・

 このようなバックアップを得て、石井社長の経営改革はさらに熱が入った。

 まず、社長は上記の取引先と一緒に経営改革戦略計画を徹底的に練り上げる
ことからスタートした。「これからの1年間で黒字に転換する」ことが最大の
ポイントである。社長を始めとした役員報酬を1/3に削減する、原価管理を
徹底してコストダウンをする、品質を向上させ歩留りを改善する・・・。

 それから1年経過し、会社は見事に立ち直り計画以上の実績を手中に収める
ことができた。

この成功の要因は次のような点だろう。
  1.石井社長の改革に対する熱意と従業員の一致団結
  2.主要取引先の協力
  3.明確な経営改革計画の策定
  4.月次での改革進捗状況のフォロー

 今、日野製作所は次のステップに入っている。経営改革計画→経営発展計画だ。
この筋肉質になった経営体質をベースにして、いよいよ石井社長が夢見てきた
メーカーへの脱皮に挑戦を始めた。

 当社の発展戦略の骨子は、下請け→現保有技術をもとにOEM生産の展開→設計
技術・企画力の向上を図りオリジナル商品の開発ということだ。やがて何年か先
にはできれば株式公開をすることまで視野に入れている。

 経営改革の実効をあげさらに大きく発展させていくためには「成長ステップ」
を頭に置きながら順を踏まえて、実行していくことが大事。日野製作所の経営
改革の推進に「成長ステップ」の模範的展開を見ることができる。ぜひ挑戦中
の経営者各位は参考にしていただきたい。

                 【経営プロデューサー  吉岡 憲章】

◆------◆ 『トロール船式会社発展法 小冊子』 無料進呈! ◆------◆

  吉岡憲章の『経営者』として、また『コンサルタント』としての、
   生きた経験が詰まった『トロール船式会社発展法』小冊子。
メルマガ読者の方にプレゼントいたします。申込方法は文末をご覧ください。

◆◆--------------------------◆--◆--◆--------------------------◆◆

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃02┃銀行員を貸す気にさせるテクニック
┃ ┃        『決算調整でいかにして利益を出すか』
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

銀行員との会話の中に出てくる言葉で、キャツシュフローという言葉がある。

 私 :「○○さん、9月決算の会社が多く11月頃からは大変でしょう。
     おたくの銀行の審査で最近変化したところはないの?」
銀行員:「奥山先生、10月から12月までは本当に大変なんですよ。
     業績が落ち込んできているので、赤字の会社が多くて。
     最近うちの銀行は特にキャツシュフローを重視していますよ。」

90年度後半、バブル崩壊による売上減少、デフレや価格破壊で赤字転落。業績
悪化で資金繰りに苦しむ企業が続出した。こうなると頼みの綱は銀行からの融資
だが、バブル崩壊により銀行経営までもがおかしくなり自分を守るために貸し剥
がし、貸し渋りなど起き、もろにその影響を受けたのが中小企業であった。

こうした背景の中、銀行から融資を受けやすくするため「決算書をいかによく見
せるか」が必要となってきた。銀行の融資担当者が言っていた言葉「キャツシュ
フローを重視していますよ。」この言葉の裏には、中小企業の作成する決算書は
簡単には信用しませんよという思いが潜んでいる。今まで行なってきた経理処理
はいかに経費で落とすかであった。しかし現在は

       いかに利益を出すよう、処理するかが重要だ。

こうなると税務署は怖くない。利益が出るよう経理処理を行なうのだから、税務
署は大歓迎だが問題は銀行。景気の悪化スピードが速く、逆に回復スピードが
遅い。そのためどんなに合法的に利益が出るような経理処理を心がけても、追いつかないことになる。

決算書はウソ(粉飾や節税)をつくが、キャツシュ(資金繰り)はウソをつかな
い。どんなに赤字でも、お金が出て行かない赤字なら大丈夫。しかし黒字でも
お金が残らない黒字なら倒産。経済状況の影響をもろに受けるのは中小企業であ
ることを銀行は理解をしている。そのため、ある程度の決算調整も理解している
はず。しかし限度はある。許される範囲でのキャツシュフローを重視した決算
調整を行ないたい。

         【未来事業・マネジメントコンサルタント 奥山 孝司】

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃03┃コンサルの視点   『物流は物留であってはならない!』
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

物流は、「物が流れる」と書くが、実際は物の流れが澱んで「物留」になってい
ないだろうか。物の流れを止めると物が留まるのは当然だ。材料や製品をロット
で多く購入した方がコストダウンできるという理由で半年分も買い、倉庫に入れ
ておいても全く意味がない。「ウイスキーやワイン」なら別であろうが・・。

この設備は高額の投資をしたら稼働率をあげるという理由で、前後の能力に関係
なく稼働させ、周辺にストックの山をつくっていることが少なくない。「物留」
になってしまうと、いくら社長がジャスト・イン・タイムのモノづくりを叫んで
みても、まったく意味をなさない。

          物流は、ちょうど川の流れに似ている。

上流をどんどん登っていくと山にぶつかる。その山は工場で、材料や部品を作っ
ているところ。下流をたどっていけば海となる。この広い海はお客様がいるとこ
ろ。このように工場とお客様とをつないでいるのが物流といえる。

この山と海の均衡がとれている時は、川は整然とした流れをしているが、いった
んこのバランスが崩れると、川はその姿を一変してしまう。海からの声が大波と
一緒に「品物がないぞ!」「不良品の山だぞ!」と聞こえてきたら、企業そのも
のの信用はガタ落ちとなり、あげくの果てに濁流に呑まれてしまうことになる。

工場の中にも川の上下流と同様に前工程と後工程がある。後工程の「引く力」が
強いと欠品を招き、逆に前工程の「押す力」が大きいと在庫や物留が発生してし
まう。ここで大事なことは、「後工程はお客様」といわれるように、後工程から
のお客様からの清流にそった「引く力」を優先させれば、ダンゴ生産や在庫過多
などはまず発生しない。

物流の徹底した簡素化を進めていくためには、物流そのものを削減していく必要
がある。例えば「コストのかかる重量品を2次加工先や使用現場へ輪配送する」
「自社品や仕入品をダイレクトに直販店や特約店、小売店へ送る」「ギフト品や
小物品を全国の多数の自宅へ配送する」など思いついただけでもいろいろ出てく
るものだ。

    物流は、最近では差別化戦略としてスポットライトを浴びつつある。

市場の販売動向に合わせた生産体制の確立を図り、そのうえで、生産・物流・販
売の三位一体化を進めて、物流そのものを削減していくことが重要だ。

         【未来事業・マネジメントコンサルタント 石黒 和男】

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃04┃経営相談 Q&A 『銀行返済ができないのですが・・・』
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 Q 資金繰りがつかず、銀行への返済ができません。銀行に言いにくいのです
   が、どうしたら良いでしょうか。

 A ズバリ、「資金繰りが苦しくなってきて、とてもお金を返せそうにもなく
   なった」とはっきり銀行に言うことです。日頃からしっかりとした経営方
   針を持ち、誠実な人柄を示していれば必ず親身になって相談にのってくれ
   ます。正直にありのままの状態をさらけ出す必要があります。

┏━┓ ┏━┓ ┏━┓
┃ア┣━┫ケ┣━┫ト┣━┓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┗━┫ン┣━┫ー┣━┫!!┃ アンケートにご協力ください
 ┗━┛ ┗━┛ ┗━┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 メルマガをもっとみなさんに楽しんでいただける様より良くしていくために
 アンケートを実施いたします。回答は該当する答えのリンクをクリックする
 だけでOKです。是非ご協力くださいますようお願い致します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 前回のアンケートの結果 □
【質問】メルマガを何誌購読していますか?(自分で購読を希望したメルマガ)
【結果】http://clickenquete.com/a/r.php?Q0000653C5964
 1誌:0% 2〜5誌:14% 6〜10誌:18% 11誌以上:69%
なんと約7割の方が11誌以上もメルマガを購読していました。
 みなさんお忙しい中、情報収集に熱心ですね。
 ご協力ありがとうございました!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 今回のアンケート □
【質問】当メルマガはどのようにお役に立っていますか?
    又はどのような内容を期待しますか?

◆メルマガの内容をヒントに実行に移してみた
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000081Q0000807A10ac6
◆実行はしていないが勉強になる
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000081Q0000807A23140
◆やる気が出る
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000081Q0000807A35b57
◆もっと実例を掲載してほしい
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000081Q0000807A42e57
◆もっと経営のノウハウを詳しく掲載してほしい
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000081Q0000807A5f7f9
◆景気動向など経営に活用する情報を掲載してほしい
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000081Q0000807A66783
○結果を見る
┗ http://clickenquete.com/a/r.php?Q0000807C4269
○コメントボード
┗ http://clickenquete.com/a/cb.php?Q0000807P00C29cb

締切:2004年10月04日00時00分
協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/


◆お問い合わせ・お申し込み◆↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

 小冊子 をご希望の方は必要事項をご記入の上、下記へお申し込みください。

 1.会社名 2.役職・部署 3.お名前 4.ご住所 5.TEL 6.FAX
 ※件名に 「小冊子 希望」 と明記ください

 お申込はメールにて こちら → mailto:m-info@mirai-j.co.jp  

◆――――――――――――――――――――――――――――――――――◆
【発行者】 未来事業株式会社 経営プロデュースオフィス 代表 吉岡憲章
【本 社】 東京都新宿区西新宿7−8−2 福八ビル6F
【主要業務】経営プロデュース(経営改革・発展の指導支援) 講演 執筆
【MAIL】mailto:keiei@mirai-j.co.jp 【URL】http://www.mirai-j.co.jp
◆――――――――――――――――――――――――――――――――――◆

Copyright (c) 2003-2004  未来事業株式会社 All rights reserved.   Produced by i-pocket