e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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◆  一年で儲かる会社にしようじゃないか
◆    やろうぜ再建!! 破産・夜逃げにならぬ為に…
◆      経営プロデューサーレポート VOL 197  2004.7.14.wed

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■■■今週のニュース■■■

            ◇◇ ぜいたく税 ◇◇
米大リーグが球団間の格差是正のため、2002年の労使交渉で導入を決めた
課徴金制度で年俸総額が一定額を超えた球団に課せられ年俸額の低い球団に
分配される。

━━━【 改革編 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

       *** 誰がプロ野球を破綻に導くか? ***

 ここのところ大新聞の一面までもが、近鉄とオリックスの合併(オリックスへ
の吸収)問題を取り上げ大騒ぎしている。わが国がいかに平和ボケをしているか
をあらわす象徴のような現象でもある。

私は川上、長嶋、王の時代が終わるとともに野球への興味を半減させてしまっ
たから、今回の騒ぎはどうでも良いことだ。しかし「経営」という観点から考え
ると、参考になる面があると思うので注目している。それぞれの関係者がどの
ように攻略、妥協をしながら終着点を迎えようとしているのかということだ。

 まず、当事者を含めた野球チームの経営者(オーナー)たち。これまでのプロ
野球の長い歴史の過程のなかで、巨人中心に作られてきた諸システムとそれに
対抗できない野球に情熱のない他球団経営者。儲かる会社がさらに利益を享受
できるFAやドラフト逆指名制度などはまさしくランチェスター戦略そのものを
地で行ったようなもの
(全体の40%も巨人ファンでジャイアンツにとっては安定占有率といえる)。

 こんな中でいまや他球団の経営者は自社が繁栄する為の戦略は思い浮かばず、
何とか巨人軍にすがろうとさえしている。これでは現場でいくら戦っていても
選手たちは燃えるはずはない。業界における自社の地位を上げることはおろか、
黒字にする戦略さえ持ち合わせない無責任経営がファン離れを誘発し市場を
小さくしている。プロ野球を潰してきたのはこれらの経営者たちだ。

 選手たちはどうか。一見被害者のような感じで「場合によってはストライキも
辞さず」とのたまっている。球団の多くが赤字経営に追い込まれているにも
かかわらず、何億円もの年俸が当たり前のように思っている。プロゴルファー、
テニスプレヤー、ジョッキーそしてスポーツではないがプロ棋士に至るまで
比べてみても年間1億、2億はおろか5億円もの年俸を稼げる世界はない。

 しかもプロ野球の年俸はほとんど年功序列だと言ってもおかしくない制度。
上がるときは制限なしだが、下がるときは制限がある保障つき制度。大相撲
だって1年間働きがなければ幕内力士でも十両はおろか幕下にまで陥落する。
なぜ野球選手がこれほどまでに厚遇されるのか。

 球団の労働分配率(付加価値のうちどれだけを年俸に当てるかの比率)が
70〜80%という高率という。せめて半分にしなければ球団の健全経営など、
できるわけはない。まず選手自身がこの危機に年俸の半分を返上することだ。
これでかなり球団の経営は立ち直る。このまま球団の責任にしていたら選手も
加害者となる。話し合いをする時間が欲しいなどと言うが、この前提が理解でき
なければ話し合いも単に時間の浪費に終わる。プロ野球を潰しているのはこれら
の選手達だ。

 次にメディアだ。今の騒ぎの先頭にたっているのがマスコミ。まるでファンと
選手が被害者で、球団側が一方的に悪いとの世論を醸成している。これまでその
巨人軍に便乗して自社のテレビ、ラジオ、新聞を伸ばしてきた。巨人偏重を口汚
く主張しているが、そのお先棒を担いできたのがマスコミ。巨人戦以外のテレビ
中継はナイターでは殆ど見たことがない。NHKまでもがこれでは他球団の出る幕
はいつまで経っても出てこない。ましてやこれまでに野球に全くの接点もなかっ
た某ソフト会社の札付き社長がパブリシティ狙いで近鉄買収に名乗りを上げると
まるでヒーローのように持て囃す見識のなさ。これまでに一番得をしているのは
この社長だ。プロ野球をこんなにしたのはこれらのメディアだ。

 最後にファンだ。ここまで来てやっと買収反対の大声を上げる野球ファン達。
それならばこれまでにもっともっと仲間も連れて球場に出かけて球場で応援すれ
ばよかったではないか。外野席でメガホンを鳴らしていれば良いというものでは
ない。しかも球団のために1万円でも10万円でもカンパをするほどの熱はない
(ほんの一部を除いては)。見る側にとっては、野球は生活のストレスを発散
させるためのもの。そのために年間30億円もの赤字を出してそのままで要られ
ないのが経営者だ(如何に自業自得といえども)。プロ野球をこんなレベルに
したのはこれらのファン達だ。

 この機会に業態を大きく変えないとプロ野球の経営はこの先できないことは
明白。そのための1リーグ制なのだろうが、もっと大きな業態改革が不可欠だ。
1リーグにしても日本の野球市場はこれ以上あまり大きくはならない(目減り
しない程度)。多くのファンの目はもうメジャーに向いている。いっそのこと
日本のプロ野球も全体がメジャー入りをする。メジャーの日本リーグとして優勝
チームはワールドリーグで戦う。外人枠設定も廃止し、日本の選手も自由に
アメリカが本拠地のリーグに入団する。やがて韓国も台湾もその実力にともない
メジャー入りをする。

 所詮、野球人口は世界ではマイナーだ。こんな世界戦略を考えないとやがて
本当にわが国の野球は破綻することになるだろう。それぞれがお互いに責任を
なすりつけるのではなく、それぞれの立場で育てていくことが大事だと思う。

                  経営プロデューサー  吉岡 憲章

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━━━【 金融編 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

       ***銀行員に貸す気にさせるテクニック***

手形決済資金が急に足りなくなり、急いでメインバンクに融資の申込み。銀行に
はうるさいことを言われるだろうけど、銀行もうちを潰すことはできないだろう
という、やや安易な気持ちがあった。毎回手形決済資金を反復して借入をして
おり、今回の申込にも銀行担当者からは「大丈夫」との回答。しかし融資希望日
の2、3日前に「本日の認可がおりない」という理由で断りの電話。

今回の問題点の一つは、融資審査体制を知らないこと。融資の申込があると融資
担当者が申請書を書き、融資担当責任者・支店長などを経由して本部に上げる。
(支店で承認される申請もある)融資担当者が、融資決裁権を持つことはない。
このことを承知していれば、融資担当者の発言「融資は大丈夫」を鵜呑みする
こともなく、突然の断りに慌てることはないはず。

二つめは銀行員は決裁の下りない時点で、案件の諾否については明言することは
ない。今回の銀行担当者の回答は「大丈夫だと思います」であり、企業の社長は
期待度があり「この融資は大丈夫」だと勘違いをしてしまったのであろう。
また、「本部の認可が下りない」というのは常習犯的な銀行の断り文句であり、
融資の諾否はほとんどのケース支店で決められている。

融資申込みにあたっては、銀行に言訳のできない形での交渉が必要で、時間的
余裕をもつこと。支店から本部に融資申請をあげる場合融資の諾否には、一週間
見たほうが良い。本部への急ぎの申込は、支店の顧客管理不足が問われることに
なり、支店の段階で「本部の認可が下りない」との理由で断られることが多い。

最後に必ず実行していただきたいのは、融資の諾否について銀行に回答期限を
切っておくこと。そして銀行には依頼しっ放しではなく必ず途中の経過を聞く。
銀行担当者は何件もの融資の申込を受け持っているため、会社は十分な対応を
しているにも関わらず、銀行の対応には誠意を感じられないことが多い。

こうした事態を防ぐためには、融資を受けられない場合の企業リスクを明言し、
責任ある処理を求めることが必要となってくる。「いい加減な処理をすれば
トラブルになる」くらいの危機感を、銀行担当者に与えるが必要となる。

          未来事業・マネジメントコンサルタント 奥山 孝司

━━━【 コンサルの視点 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

          ***土俵を大きく広げよう***

先日大相撲の名古屋場所の番付が発表されたがここのところのモンゴル勢を含む
外国人の勢いはとどまることを知らない。先場所優勝した朝青龍は言うに及ばず
白鵬、時天空、安馬とモンゴルの新鋭が続々登場してくる。それに対抗するのが
東欧勢で黒海、露鵬、琴欧州といったところだ。彼らの活躍は日本人にとっても
特殊な世界と言わしめる相撲界にあってまさにアッパレという一言に尽きる。

ところで大相撲には単なるスポーツと違い(鬢付け油の匂いだけでなく)独特の
匂いがあり美的な世界がある。行司の装束や呼び出しの拍子木の音、力士の化粧
回しや締め込みは勿論だが力士の肌艶や仕切り、更には立ちあいなどの一連の
動作には飾りのない美しさがある。そのような形式美を備えた大相撲の世界で
彼ら外国人力士がちょん髷を結い日本人化して戦っている姿は他のスポーツで
外国選手がプレーしているのとは大きく違うひたむきさを感じる。

朝青龍が序二段で優勝した時はまだザンバラ頭であった。表彰の時に見た彼の
眼光の鋭さは半端ではなかったが千代の富士のビデオテープを擦り切れるほど
見ていたそうだ。彼は自分の体型や特性を正確に把握し、理想を千代の富士に
求めたのである。理想像を明確に持つことで出世スピードは初土俵以来12場所
で新入幕という猛スピードぶりだ。今場所新入幕の時天空も同じく12場所で
駆け上がってきた。彼の理想像は朝青龍かどうか不明だが郷土の先輩として当然
目標にしたであろう。加えて彼らの出世スピードが総じて早いのは簡単に故郷に
帰れない環境にあるということだ。日本には気持を甘えさせる場所がないから
逆に土俵に神経を集中できる。

事業でも自分がなりたい手本を持ち理想形を求めて苦闘すれば、ただ単に儲かり
そうだからということでやっているのより、1、2年経ったころは天と地の差が
できる。大相撲と実業の世界は土俵が違う。しかし実業の世界は土俵の大きさを
変えることが出来る。いや逆に大きさを変えて戦わなくてはならない。創業時の
土俵(事業領域・地域)の大きさは狭く小さくともそこで勝ちを重ね実力を蓄え
つつ土俵の大きさを少しずつ拡げていくことだ。

自己実現の目標(経営計画)を明確に持ち、稽古を重ね(顧客の声を聞き)、
精進すれば自己目標の達成スピードは歴然と違うことをこの外国人力士たちは
示している。
            未来事業・マネジメントコンサルタント 廣澤 耕一

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