e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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◆  一年で儲かる会社にしようじゃないか
◆    やろうぜ再建!! 破産・夜逃げにならぬ為に…
◆      経営プロデューサーレポート VOL 191  2004.6.2.wed

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━━━【 改革編 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

*** できない理由を並べるな! ***

 お付き合いをしている銀行から「取引先の経営指導をしてほしい」との要請が
あり支店長と一緒に企業を訪問した。会社の玄関に入って最初に目に付いたのが
宅急便で着いたばかりのゴルフバック。社長室までの壁や戸に長年にわたって積
み上げられたほこり。広いスペースを狭く使ったムダな不在机、散らかった資
材。

 “おやおや”と思っていると、やおら社長が銀行支店長に“わが社が苦しいの
は銀行返済が多すぎるからだ。銀行が貸してくれないからだ。上げられた金利だ
けでも莫大だ”と攻撃を始めた。つづいて“客先から価格を下げられるから粗利
が取れないんだ”、“仕入れ価格が下がらないから・・・”と延々と続いた。

 私はこれ以上聞く気持ちがなくなってしまった。“社長ね、経営が厳しい理由
を全部他人のせいにして、できない理由だけ言うのはやめなよ。社長がこれだけ
できない理由を言うのだから、社員たちはもっと言うでしょうな!”

社長:“でもこんな厳しい環境の中で、経営を立て直すのは難しい。
    銀行に助けてもらわなければ・・・”
 私:“でもお宅は正常取引先じゃないでしょ。これ以上借りるなんていう
    発想が間違ってるんじゃない”
社長:“でも返済や利払いにこれほど苦しめられると・・・”
 私:“借りたのは社長でしょ。あなたの経営姿勢に対して危険を感じて
    利上げされたのでしょ”
社長:“だからこの先再建指導をお願いしたいが・・・”
 私:“今の社長の考えなら私は指導を引き受けたくない。
    私の再建の根本にあるものは、社長を変える(社長のこころを変える)
    ということだから。経営が厳しくなったのは本当に自分の責任だと
    思ったときに連絡を下さい。”

 他人に責を転嫁したり、できない理由を並べ続けているうちは、経営改革の
スタートラインに立つ資格さえない。できない理由を言っている間に、できる
ことを並べ実行することが経営者の義務であろう。

                   経営プロデューサー  吉岡 憲章

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━━━【 金融編 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  *** 銀行員に貸す気にさせるテクニック ***

先日顧問先を訪問した際、社長が「銀行員の言葉は理解しがたい、何かごまか
されているような気がしてならない」と言った。これは私にも理解できる。
なぜなら銀行員自身が意識的にわかりづらい言葉を使っているからだ。取引先の
社長に理解できるように説明すると言った言わないで後になって銀行の立場が
悪くなりかねない。そのために判りづらい言葉でごまかす術が身についてしまっ
たのだ。

銀行員の言葉で注意しなくてはいけない言葉を挙げておく。

◆「形だけ」「形式だけで」
『形だけで良いですから担保を入れてください。形式だけで迷惑をかけません
から、保証人を追加して下さい。』融資契約は民法に基づいた契約であり、
形だけということはあり得ない。これは銀行員が、苦し紛れに使っている言葉。
融資を申し込まれたとき、本部から融資条件として担保や保証人の追加となっ
た。
担当者は本部には必ず交渉できると報告したがお客さんは納得しない。本部指示
通りまとめないと本部に顔向けできない。だから『形だけ』という言葉になって
しまう。

◆「予定です」
『次回の手形書換えは今月の25日を予定しています』こういう言葉が返って
きたら貸し剥しにあう可能性が強いと思ったほうが良い。手形の期日は毎回同じ
はず。今回だけ、予定など言うこと自体がおかしい。予定は未定であると思った
ほうが良い。

◆「当面は」「将来必ず見直します」
金利の引き上げ交渉のときに使われる。『今回の格付け見直しで、御社の金利を
見直すことになりました。当面金利を0.5%上げていただき、当然将来見直しを
します』
一般的に考えるならば、少し我慢して銀行の言うことを聞いておけば、業績が
良くなったら金利は戻してくれるだろうということになる。しかし銀行は違う。
一旦金利を上げてしまえばこっちのもの、業績が良くなったとしても決して
金利は下げない。当面は「ずっと」であり、将来見直しますは「ずっと見直しま
せん」ということだ。

◆「検討します」
融資の依頼を受けた時に難しい融資だな、と担当者が感じたときに言う言葉。
即座に断るには社長の立場を考えると申し訳ない。一旦その場から逃げるために
使う。検討しますは「検討しません」となる。

           未来事業・マネジメントコンサルタント 奥山 孝司

━━━【 コンサルの視点 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

*** 顧客に接する現場は会社の顔 ***

今日は残念なことがあった。会社の近くにあるメガバンクのひとつであるM銀行
に新規の口座を作ろうとトコトコ歩いて行った。書類に住所と名前を書いて免許
証と印鑑を提出したら女性行員に言下に“口座を作ることは出来ません”と
言われてしまった。何で・・・・?という気持。

この何で・・?には三つ意味がある。
ひとつは素朴に何で口座開設が出来ないのかということ
二番目に銀行員と思えない発言対応ぶりに唖然としたこと
そして私の『何故ですか』という問いに満足に答えられず、男性行員に代わり
その彼も同様に作ることが出来ないの一点張りであったことである。

現住所と免許証の登録に違いはない。
身分を証明するものに間違いはない。

それにしても銀行員の物の言い方がつっけんどんで尋問調である。とても客商売
とは思えない。何か犯罪者になったような気持にさせられた。更に聞いていくと
私の住所がその銀行の場所からあまりにも遠いと言うのである。勤務地が近けれ
ばということで会社に電話を入れて所在と、何をしている会社かを確認し30分
以上も待たされてやっとの思いで通帳を手にすることができた。

確かに今は架空口座や“俺俺詐欺事件”等口座開設に関して銀行はうるさく指導
されているのだろうがそれにしても隔世の感がある。以前銀行は新規の顧客獲得
に対して必死であったが今は邪魔者扱いだ。多分、住居と取扱店とが遠い場合の
接客トークマニュアルがあるのだろうが、まさか犯罪者扱いをしなさいと指導
しているはずはない。

本来ならばこのような金融機関はもう二度と行きたくないと思うのだが振込みの
関係でその銀行に口座を開設することを指定されたのでやめたというわけにも
いかない。
入り口で連打を浴びながらも何とか通帳をゲットして外に出たがなぜか猛烈に
疲れを感じ不快感を覚えながら会社に戻ってきた。

何故こんなに不快な思いをしたのだろう。私自身にお客だという驕りがなかった
か反省しながらも、あの時笑顔で『最近銀行口座を悪用する事件が頻発してます
のでお住居の近くの支店名で口座開設の手続きをこちらでさせていただきますが
よろしいでしょうか?カードをお作りしますのでどこの支店からでも自由に引き
出しが出来ます』
と最初から言われれば納得なのである。

たかだか口座開設にこんないやな思いをするくらいだから日ごろ経営者が
資金問題での金融機関とのやり取りは更に苦渋に満ちていることであろう。
大銀行や大会社等の組織をバックに語る人間にだけはなりたくないものだ。
会社のファンを増やすのも減らすのも個々の社員の思いや言動に帰するところが
多いと思う。
大銀行の方へ!顧客は金融庁ではありませんぞ。

未来事業・マネジメントコンサルタント  廣澤耕一

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【発行者】 未来事業株式会社 経営プロデュースオフィス 代表 吉岡憲章
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