e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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◆      一年で儲かる会社にしようじゃないか
◆        やろうぜ再建!! 破産・夜逃げにならぬ為に…
◆          経営プロデューサーレポート VOL 179

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━━━【 改革編 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

       *** 幹部が燃えれば会社が伸びる ***

◆つい先日の2月20日〜22日の3日間にわたり、私のクライアントの中から1
2社を選抜して合宿タイプの経営研修会「未来経営塾(前期)」を行った。参加者は
それぞれの企業の主としてNO2を対象とした。

◆研修内容は経営、財務、営業、原価が中心だが、知識を得るための単なる講義で
はなく、具体的に自社の経営・営業改革戦略計画を策定することが主体である。当
然のことながら参加者はそれぞれNO1かNO2なのだから、ここで立案した改革計
画を帰社後、実際に実行に移していく責任をもつことになる。

◆課題との格闘はすでに開講前の宿題との取り組みからはじまった。本番の塾では
3日間朝から晩まで自社の改革戦略の勉強と計画策定に取り組まなければならなか
った。グループ毎のテーマ検討会、計画書の策定、発表準備・・・結局彼らはほと
んど寝る時間も取れなかったのだ。

◆最終の戦略発表会では積極的で意欲あふれる発表が続いた。そして参加者全員が
見事に前期修了書を手にすることができた。修了書を抱えながら彼らは「いままで
これほどの実践的な勉強をしたことがなかった」、「この戦略計画を絶対に実行して
素晴らしい会社にする」・・・など口をそろえて感想を述べた。

◆これまでは社長に限られていた自社の経営の一端を幹部として担うことのやり
がいを感じ取ってもらえたのだろう。この経営塾の経験を通じて、誰もが「よし!
おれに任せろ」との意欲にあふれた顔つきに変わっていった。

◆その後参加者の企業を訪問し、フォローアップを行ったがどの経営者も自社の参
加者に対して「ものすごく頼もしくなった」と評価をしている。
社長の立場が分かる分身ができることで経営改革・発展パワーはこれまでの2乗に
も増えることになる。これが成功のための原動力になる。

◆社長は資金繰りや連帯保証が頭から離れない。だから本能的に経営改革の必要性
は骨の髄まで叩き込んでいるだろう。この社長の心が理解でき、燃えてくれる幹部
を作ること。
これが今社長に与えられた課題といえるだろう。

                     経営プロデューサー  吉岡 憲章

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━━━【 金融編 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

     ***銀行員を貸す気にさせるテクニック***

先日GDPが、前年比7%の成長率であったとの発表があった。するとすかさず政府
は首相談話で構造改革が順調に進んでいる結果であり喜ばしいことであると、発表
している。本当にそうであろうか。

日本経済の最前線で働いている中小企業の経営者のほとんどは、現状を把握してい
ない指数であると思うことであろう。中小企業経営者は毎日が資金繰りとの戦いな
のだから。

銀行にお願いして金利を下げた。リスケもした。しかし売上は計画通りにはいかな
い。このままでは、不渡りを出し倒産してしまう。倒産したら、自宅も工場も銀行
にとられてしまう。どうしたらいいだろうか。自宅、工場の売却も考えたが購入し
たのがバブル時なので現在の時価が相当下がってしまっている。

売りたくても売れないし,銀行に担保に入っており簡単に売却できない。銀行の担
保がついていても法律的には売却が可能であるが購入する人はなかなかいないのが
現実。それならば銀行の承諾を得て売却をすればよい。

返済できない,金利も払えない,返済負担が大きくて返済の目処がなかなか立たな
い。こういう状態なら直ぐに売却して再建策をもう一度練り直すべきだ。不動産を
売却した後の再建計画を立案して銀行に持ち込むことが不可欠。

銀行との話し合いにより担保不動産を売却したあとは、 売却した不動産に関わる借
入金,金利は銀行にあきらめてもらうことになる。これが一般に「債権放棄」,「債務
免除」と言われている。当然ながら売却金は銀行の返済に充当されるが,この「債権
放棄」が認められれば資金繰りは相当楽になる。

しかし「債権放棄」は法律的に行うこともできるが私は勧めない。それよりも銀行か
ら逃げないで銀行と誠意を持って話合いをすることを勧めたい。

「債権放棄」は簡単には認められない行為。しかし経営者が本当に事業を再建したい
という熱意が銀行に伝われば協力してくれるはず。その熱意を客観的に表すものが
「経営戦略計画書」なのだ。3月決算期を迎えて頭を悩ますことが多くなる。しかし
現状から逃げても何も解決しない。銀行と正面から向き合う姿勢が必要だ。

             未来事業・マネジメントコンサルタント 奥山 孝司

━━━【 コンサルの視点 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

          ***お客の喜びを自分の喜びに***

今年は全国的には暖冬ということである。本来5月の梅雨前に咲くシャガ(射干)
というアヤメ科の植物が勘違いをして、この2月に花を咲かせているそうだ。陽気
がポカポカしてくれば、固まっていた身体が自然とほぐれてくるのは人間ばかり
ではなさそうだ。

近所の畑に目を転じれば大根と白菜の残党がかろうじて生き残り、エンドウやソラ
マメ、玉ネギが冬越しに耐え、これから一気に丈を伸ばさんとしている。

植物には連作障害という厄介な病気がある。同じ土地に同じ野菜を続けて作ると土
の中の特定養分が多く消耗され病気になったり、自分の根からでる成分で自家中毒
を起こしたり、土からウイルスや菌に感染してしまい育たなかったりするのだ。
スイカや豆類、里芋、ゴボウ、なす、トマト、ピーマン等は、同じ土地に植える間
隔が3年から5年必要とされる。

野菜を作るにはこの連作障害を避けて作付けプランを練らないと収穫は満足のいく
ものにはならない。年間スケジュールと5年間位のプランが必要だ。

農業というと低生産性の代表選手という感覚がある。天候に左右され蒔いた種の数
以上の収穫は絶対にない。フロックというものがない。
『成果<努力・汗』という構図が常につきまとう。雑草を取ったり、中耕したり、
追肥したり、はたまた害虫と戦ったりと収穫までに結構な労働が費やされる。

近所の畑の労働年令は60〜80歳のおばあちゃんが中心だがどうも『低生産性=
頭を使わなくてもいい仕事』ではなさそうだ。話をすると年はとってもしっかりし
てボケてはいない。天候に敏感で、よい天気が続きそうだと種は蒔かず、降る直前
にしっかり蒔いている。勘どころを押さえている。そして畑のそばの道端で100
円ショップよろしくオープンショップを開業しその日に収穫し売るだけの量を並べ
ている。お客は、獲りたて新鮮だし安い!と喜んで買っていく。おばあちゃんも
ニッコリである。

お客の喜びを素直に自分の喜びにしているおばあちゃんの笑顔。そこにたどり
つくまでには、緻密な年間スケジュールと中期計画が立てられ、時には勘も
働かせている。農業にも経営に通じる点があるように思う。
常にお客様の心を理解しようとし、そのための経営努力をしたいものである。

            未来事業・マネジメントコンサルタント  廣澤 耕一

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  【発行者】  未来事業株式会社 経営プロデュースオフィス 代表 吉岡憲章
  【本 社】   東京都新宿区西新宿7−8−2 福八ビル6F
  【事業内容】  経営プロデュース(経営改革・発展の指導支援) 講演 著作
  【FAX】  03-3367-8731
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   コンサルタント(相談役)にとどまらず
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