e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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『『『『   一年で儲かる会社にしようじゃないか  』』』

“やろうぜ再建!! 破産・夜逃げにならぬ為に…” 

          経営プロデューサーレポート VOL 177

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★★★ビジスタ(ソフトバンク社)に特集掲載されました★★★
2月8日発刊の月刊誌“ビジスタ3月号”の吉岡 憲章の執筆と弊社紹介の企業が特
集として掲載されております。ぜひ書店にてお求めいただきご高覧されますことをお
願いします。

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2月16日,吉岡憲章著「社長が仕掛ける攻めのコストダウン利益創出マニュアル」
がアーバンプロデュース社より出版されました。
詳細につきましては下記アーバン社のURLよりご覧になってお求め下さい。
(当書は通信販売専門で書店では販売しておりません)
http://www.urbanproduce.com/hotnews.htm

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<改革編>

***原価はどこまで下がるか***

◆“コストが下がらない”と頭を抱えている経営者がほとんどである。日頃の材料
や外注への仕入れの状況を見ていると,担当者が取引先と一生懸命に交渉をしても殆
ど納入価格は下がらない。それほどまでに原価低減は難しくて実らない。

◆しかし,よくその状況を見ていると“今までより3%,5%下げてほしい”という
ようにこれまでの納入原価にこだわっている。これではお互いに根本的な低減策を考
えるのではなく,“これまで取っていた利益をその分だけ削らなければならない”との
発想になる。単に身を削るのでは納入先だって抵抗するだろう。

◆そこで大事なことは価格設定の仕組みを理解するということ。見方を変えて考えて
みよう。価格はムダ+付随作業+正味作業で構成される。しかもこのうちムダは全体
のおおよそ1/2を占めている。本当の価格は正味作業だがこれは全体の1/4に過
ぎない。すなわち納入価格はこの正味価格の4倍ということである。

◆コストを決めるには時間の要素が大きい。そこで見積り時の作業時間や工事時間
について考えてみよう。この作業時間や工事日程は実際にかかる時間の3倍の時間を
見ているのがほぼ実態である。これは原材料の納入遅れや気候状態まで含んださまざ
まなリスクをヘッジするためである。したがってどんなに少なく見ても1/2はムダ
な時間である。

◆いかがだろうか。今納入されている価格の半分はムダであり,このムダに支払って
いることになる。そこでこのムダをなくすためにどうするかを納入者と一緒に考え,
対策をすることが大胆なコスト低減になるのである。

◆これまでのコストダウン要請の発想を変え,原点にさかのぼることによって,半分
の価格にする可能性が現れてくる。これが真の原価低減である。

                     経営プロデューサー  吉岡 憲章
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<金融編>

***銀行員に貸す気にさせるテクニック***

中小企業を襲っている貸し渋りや貸し剥しは、格付けのダウンを根拠に行なわれるこ
とが多い。すなわち格付けを上げれば解決する。都市銀行から都市銀行への乗り換え
では、格付け基準が同じでなので貸し渋りや貸し剥しの心配は解消されない。それな
らば取引する銀行の種類を変えればいいのである。

都市銀行では本部から支店に融資権限が移されたと報道されているが、実質は本部に
権限が集中している。信用金庫、信用組合の支店長はまだまだ昔ながらの融資の決定
権を持っている。それならば無理して都市銀行などと付き合う必要はない。

こんな時代であっても、中小企業融資に積極的に取り組んでいる銀行もある。貸した
くてうずうずしている銀行がある。そういう銀行に乗り換えればいい。乗り換えるに
あたって、はじめから融資の申し込みをしてはいけない。銀行に警戒感を持たれてし
まう。自分から銀行に足を運ばず,自分の土俵で勝負をすることだ。つまり担当者を
自分の会社に来てもらい当座開設等の話から始めることだ。

取引を開始するにあたって自分から銀行に行けば、簡単に銀行員に腹のうちを見透か
されてしまう。「早く借入をしたい」「資金が足りない」ということが、簡単に判って
しまう。銀行員を侮ってはいけない。

当座開設が終わったあとに、振込み指定の変更を行い新しい銀行口座に流動性預金を
集め実績を積むことが必要である。この実績が流動保全、という見方になってくれれ
ばしめたもの。次に割引や保証協会付きの融資を申し込み実績を積んでいく。急いで
はいけない。当座開設から2ヶ月をめどに割引や保証協会付きの融資を申し込むことである。

未来事業・マネジメントコンサルタント 奥山 孝司
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<コンサルの視点>

***顧客満足度を得る近道***

CSという言葉がある。カスタマー・サティスファクションであり、「顧客満足度」
のことを言う。そこで企業は顧客満足度を向上させようと努力するが、100%満足
を得るのにはなんなか難しい。たとえば、製品であれば「これくらいの性能はあるだ
ろう、機能は備えているだろう」と期待し、サービスであれば「これくらいのことは
してくれるだろう」といった「事前期待」を抱くものである。

その製品を使ったりサービスを利用したりした結果、「思った以上によかった」と満足
したり、逆に「予想外にダメだった。期待を裏切られた」と不満を持つ。つまり、満
足度は製品やサービスを購入するときの、顧客の事前期待と実績評価の差のことであ
り、使った結果が使う前に期待していたことを大幅に上回るように製品・サービスの
向上をして「聞きしにまさる」と評価してもらうことが重要なのである。

顧客の満足度を得なければ2度と使ってもらえない。「1日にいくつしか造らない」と
か「納めるまでに1ヶ月かかる」などといって商売ができているのは、ごくごくわず
かな企業だけ。大抵の顧客は「欲しいものを、欲しいときに、欲しいだけ今すぐ欲し
い」と要求してくる。しかし「物を造るのに時間がかかる」。ここに顧客と企業のギャ
ップが生じる。このギャップを埋めるために在庫は生まれた。

在庫を持てば、顧客に対する納期対応はいくらでもできる。しかし経営体質を損ねる
ほどの在庫に持たないためには「納期短縮」を図れば良い。仮に製品在庫を50%減
らすとするならリードタイムを半分にしなければならない。この対応としては、出荷
ロットを1/2にして、出荷回数を倍にすることである。
これによって顧客の“すぐ欲しい”という欲求に対応できることになる。

このような具体的な改革の断行こそが「顧客満足度」を得る近道なのである。

              未来事業・マネジメントコンサルタント 石黒和男
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<発行者>未来事業株式会社 経営プロデュースオフィス 代表 吉岡 憲章
<本社>  東京都新宿区西新宿7−8−2 福八ビル6F
<事業内容>経営プロデュース 経営改革・経営発展 指導支援
      経営経済関係の講演、著作
<FAX>  03-3367-8731 <MAIL>  keiei@mirai-j.co.jp
<URL>  http://www.mirai-j.co.jp
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