e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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『『『『   一年で儲かる会社にしようじゃないか  』』』

“やろうぜ再建!! 破産・夜逃げにならぬ為に…” 

          経営プロデューサーレポート VOL 173

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<改革編>
***月次試算表を改革に生かす***

◆中小企業の経営立て直しが成功するかどうかは社長の改革断行の決心によって決ま
る。“この会社は誰の会社?”と首を傾げたくなるような社長にお目にかかることがあ
るが,このような場合まず改革は成果を上げない。

◆社長が本心から経営改革を進めることを決断するとその成否は“経営改革計画書”
に委ねられる。改善レベルではなく会社を新しく生まれ変わらせるほどの思いが計画
に盛り込まれているか,ということだ。

◆そしていよいよ実行の段階に入ると“フォローアップシステム”なしには成果をう
んぬんできなくなる。このフォローアップに欠かせないものが“月次試算表”である。

◆あなたの会社の月次試算表はいつできるのだろうか?共通していることは健全経営
をしている会社ほど試算表が早くまとまり,社長がこの試算表をもとにしてどんどん と
対策を進めているということ。

◆経営の厳しい会社ほど試算表が出てくるのが遅い。翌月末はおろか,翌々月にやっ
と出てくる。中には会計事務所で決算書がまとまるまで何もない。試算表なんてもの
にトンとお目にかかれない。こんな会社の経営はどんどん厳しくなる。

◆遅くなる理由は,税理士が早く出してくれない,経理が伝票がまとまらないから・・・。
こんな言い訳が社長の口から平然と出てくる。とんでもない!社長が指示,要求をし
ないからだ。“私は本当にわが社を立て直したい!”と言っているそばからこれではそ
の本心を疑わざるをえない。

◆経営の状況を示す試算表は時間が経つにしたがって古くなりやがて役に立たなくな
ってくる。一日も一刻も早くわが社の経営実態を数字で把握し,自分のこれまでの施
策の成果を確認する。問題を早く見つけて対策を打つこと。これが経営改革でしなけ
ればならない基本である。

◆遅くても翌月10日までに月次試算表の確認ができなければ立て直しなどはできな
いと思ってほしい。できない理由をいくら並べてみても何の役にも立たない。

                    経営プロデューサー  吉岡 憲章
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これまで未来経営懇話会を通じて経営者各位と経営のあり方などについての勉強会
を進めてまいりましたが、さらにこの主旨を発展させるため来月より「未来経営研
究会」を発足させます。詳細につきましては別途当メルマガやHP、著書、講演等
を通じてご案内をいたします。
ぜひ多くの皆様のご参加をお願いいたします。
なお、これに伴いましてこれまでの経営懇話会は発展的に解消をいたしますので
ご了解ください。

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<金融編>
***銀行員に貸す気にさせるテクニック***

中小企業の経営者にとって取引をしている銀行を見る目を養うことは必要なことであ
る。私はこのメルマガにおいて、貸し剥がし・貸し渋りをする銀行は中小企業のこと
を悪の対象のように述べてきた。

しかし、銀行は今もバブル時代の清算が済んでいない。中小企業が取引をしているよ
うな小さな銀行はもともと経営基盤が弱く資金繰りに苦しんでいる。考えてみれば自
分の経営が厳しいのに中小企業を本当に指導できるのか,と疑問が涌いてくる。

取引銀行に破綻されるようなことになると、自分の会社の資金調達も非常に厳しくな
ってしまう。取引銀行が破綻しても,受け皿銀行が今までの取引銀行の融資条件通り
引き受けてくれれば問題はない。しかし決算が悪かったりリスケや延滞が一度でもあ
ると、整理回収機構へ譲渡される可能性が強い。受け皿銀行が,健全な経営をしてい
るとは限らないのだ。

整理回収機構へ廻されると,企業にとっては相当厳しい状態になる。延滞、リスケなど
絶対に認められないと思っていたほうが良い。また整理回収機構には決済機能がなく
融資機能もない。自分で新たに融資銀行を探さなくてはならないのである。

しかし今まで述べてきたことは自社の経営努力の問題であるが、それだけでは済まな
いことがでてくる。それは、整理回収機構へ廻されたことが世間,取引先に知られた
場合の信用の問題である。対外的信用を失うことは間違いない。


未来事業・マネジメントコンサルタント  奥山 孝司
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<コンサルの視点>
*** 事業の伝承について ***

昨年の山形のさくらんぼ事件から畑の作物を荒らす野荒しやせっかく収穫した米を盗
まれるという何ともやりきれない事件が続いていたが、今日テレビを見ていると、保
管していたアワビが盗まれたとの報道があった。とうとう野からついに海かと。昔は
田舎に行けば鍵など掛かっている家なぞどこにもなかったが今やたんぼや畑はおろか
海にまで鍵が必要になるとは日本の過去2000年の中であっただろうか。

戦後の食うや食わずの時でも日本人は田畑で農家が丹精込めて作ったものを着物と交
換したりしても盗むということはほとんどなかったと思う。青春期私は田舎で育った
が,自然になっている柿とかイチジクは時折失敬しても農家が育てたものは盗んでは
ならないという不文律があった。

これは時代が変わったのではなく事の善悪のけじめを子供に教え込むことが欠落して
きたのではないかと思う。子供のころ嘘をついたら閻魔様に舌を抜かれるぞ,とか人
を困らせ悪いことをすると地獄に落ちるぞ,と親から言われるとそんなばかなと思い
ながらも親の真剣な表情を見ると聞かないわけにはいかなかった。


戦後暫くはまるっきりのサラリーマン家庭というものは少なかった。農家、職人、小
商人、公務員と昔からの家業を受け継いだ家庭が多く,そこには家々に屋号がありそ
れなりの家風が存在し、子供に対してもその家なりの躾が施されていたように思う。

それが昭和30年代半ばからサラリーマンの数が増え核家族化してから,家風が欠落
してき始めたように思う。それはサラリーマンが自分一代のもので子供に引き継ぎ守
ってもらうものや家業を守る精神などどこを探しても見当たらないからだ。それに加
えサラリーマン2世の子供達は父親の働く姿を見ることなく育ってしまった。


事業経営者にとって事業を自分一代で終わらせることなく継承する為には後継者の問
題が必ずでてくる。自分自身の生き方、考え方をキチンと理解させ、信念を伝承でき
る相手がいるならばそれは“経営者冥利”に尽きる。

子供にとっても単に事業を形だけ引き継ぐのではなく親の魂を引き継げることは人間
として厚みを増すのではなかろうか。社風とは躾を基礎とした経営者の魂,考え方,
人生訓の伝承である。

                         未来事業・マネジメントコンサルタント  廣澤耕一
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    FAX  : 048-865-3373  TEL : 048-862-3371
 
 セミナー参加のお申込は、お名前、住所、御社名、お役職、電話番号
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<発行者>未来事業株式会社 経営プロデュースオフィス 代表 吉岡 憲章
<本社>  東京都新宿区西新宿7−8−2 福八ビル6F
<事業内容>経営プロデュース 経営改革・経営発展 指導支援
      経営経済関係の講演、著作
<FAX>  03-3367-8731 <MAIL>  keiei@mirai-j.co.jp
<URL>  http://www.mirai-j.co.jp ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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