e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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経営再建プロデューサーリポート

“やろうぜ再建!!” 破産・夜逃げにならぬために…

VOL 09

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        ***ハリのむしろの債権者説明会*
                       <その1>

倒産をしますと、その後弁護士を中心にして債権債務の整理をし
て、ほぼ見通しの付いたところで、債権者説明会を開きます。

破産の場合ですと、大体は裁判所内にある会議室で開かれると思い
ますが、法的再建型倒産の場合は少しちがって、あまり派手じゃな
い会館の貸し室等で行われる事が多いと思います。
私も両方を経験しました。

法的再建型の場合は、この会場の確保が大変で大仕事です。
先ず“債権者説明会”として申し込みますとこの時点で断られます。
何が発生するのか予測出来ませんので、会場側はとても嫌がります。

そこで、会場には申し訳ありませんが、背に腹は変えられません。
“会社説明会”として申し込むわけです。
しかし、債権者の方から問い合わせが会場の方に有ったりしますと
債権者説明会という事が分かってしまい、直前になりお断りが入っ
てしまいます。

まさに私もこの体験をいたしました。
そこで、何人かの社員が会場の管理責任者の所に伺い、お願いをす
るのですが、一向に首を縦に振ってくれません。
事故が起きたら責任が取れないの一点張りでした。

そのうち、お願いに伺った社員たちの中に外国籍の若い社員がおり
まして、“自分は国から遠く離れた日本に来て、残念ながらこの様な
事になってしまった.。何としてでも債権者の方々にお詫びする場所
を与えて欲しい。そうしないと国にも帰れない”と涙ながらに訴え
ました。

この言葉に、その管理責任者はいたく心打たれ“責任をもって説明
会を行う”旨の念書を提出する事を条件に許可をいただきました。
皆でバンザイをした覚えが有ります。
何せ債権者説明会すら開けない様ですと、再建は放棄せざるを得な
い訳で、それは会社の死を意味します。

やがて、説明会の当日、役員は控え室で待機します。
誰ひとり話をする役員もいません。
この様な説明会は皆経験が有りませんし、何が起こるかと怯えてい
る、と言う方が正しいでしょう。
トイレに行くにも警備付きという状態です。(実際には非常識なこと
はまず発生しないのですが、これは後になって分かることですから)

その間にも、一部の債権者から面会要求が来ますが、担当者が“今
はお会いしてはいけないと代理人から言われているから”とお断り
している声が聞こえてきます。

やがて、定刻5分前に全役員が並んで下を見ながら役員席の前に立
ちます。
深々と一礼し着席となります。

司会の代理人の弁護士が議事を進めて行きます。
1)申立て代理人の代表弁護士の挨拶
2)経過説明
3)法的再建についての説明
4)社長のお詫び
5)質疑応答
という順になります。

この間、役員席はいわば被告席ですから、大勢の債権者の方々の顔
を、直視する事は憚れます。
いかに親しい方でも目で挨拶すら出来ません。いつも斜め下を見て
いるしか有りません。

いよいよ、質疑応答の時間になります。
“この人がこんな事迄言うか”と言うような発言が出てきます。
                    (以下次号)

★★スペースの関係で以下次号に掲載させていただきます。★★

          経営プロデューサー  吉岡憲章

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