e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

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                                     2001年9月20日(水)
経営再建プロデューサーリポート

“やろうぜ再建!!” 破産・夜逃げにならぬために…

VOL1 創刊号

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創刊にあたって

***後悔を「先のマツリ」するために***

私は今からおおよそ2年前に、会社の倒産を我が事として体験しました。
会社は店頭公開をしており、ベンチャーの雄としてその道では注目されており、
地元でもエース的の存在でありました。
私は役員として経営の中枢に位置しておりました。
又私が創業した会社も連鎖倒産、関連子会社取引先も含めて一瞬のうちに、4
社の断末魔を浴びるという衝撃にぶつかりました。

直接ピストルを撃ったのは、主力取引銀行でいわゆる強制回収というヤツです。
手形決済前日のオンラインの切れる夕方に、銀行の支店長が突然やって来て「明
日の手形決済のための当座の預金を返済にあてる」という事で、社長は恥ずか
しながら頭の中が真っ白になり、ただオロオロし支店長に会う事すら出来ませ
んでした。

翌日私は銀行の本店で担当幹部に「当座に入れた金を支払手形の決済に使わ
せて欲しい」と何度もなんども机に頭をこすり付け懇願をしました。
銀行は「あなたの会社のせいで回収するのではない、機関決定であり変更出来
ない」と繰り返すのみで、ついに悪魔の午後3時が通り過ぎ、手形不渡り事故
が私の目の前で発生、この瞬間から私達はいまわしい“倒産会社”の汚名と罵
声を受けるスタートラインに着いてしまったのです。

夜のテレビニュースでは、“銀行が何兆円の回収をした”と伝え、この時から社
会的にもいわゆる強制回収と言うことが問題となってきました。

一方視点を変えれば、強制回収をされるだけの下地が会社には有ったことは
否めない事実であり、「あの時こうしておけば…」とか「あれが傷口を大きくし
てしまった」と言うような思いが次々と頭をよぎって行きます。
しかしこれも今となっては全て「後の祭り」でしか有りません。

その後、この会社は再建に向かって現在も頑張っております。
この法的再建を進めていくにあたって、「修羅場で人はどう動くのか」、「何と
してでも生き抜くには」等々大変な他では出来ない体験をしました。
これに加え私自身が会社を起こし、下請けの屈辱もメーカーのリスクも、資金
繰りの奔走もそして倒産もこの肌で感じ学んできたことを、中小企業の社長や
経営幹部の方々にお伝えし、「後の祭りでなく、先のマツリ」していただけたら
と思います。

倒産してからでは遅いのです。その前に徹底した経営改革が不可欠です。
中小企業の90%は経営改革、経営再建のレベルにいます。一緒にがんばりま
しょう!

              経営再建プロデューサー  吉岡憲章

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