e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

<> 61<>2003/03/26(Wed) 12:54<>まだまだバブル経営<>        ***まだまだバブル経営***

数々の会社を指導していて、今強く感じる事は、どの会社も“バブル経営真っ只中”と
いう事である。
“冗談言うな!”と思うかもしれないが、この現象は、厳しい経営を強いられている所
ほど、まだまだバブルから抜けきれていないのも事実である。

いま、世の中は大変な不況になっており、例外的なものは別にして、受注はどの業種も
減っているのである。
ほんの少し前には、1ヶ月単位で減少しているな、と感じたものが、今は日を追って減
ってきているのを痛感しているのではないだろうか。

しかしこの市況の低迷に、ただ気持ちの上だけでオロオロしている経営者が殆どなので
ある。
日を追って、受注が下がる気配なのであるから、日を追ってドンドンと対策をしなけれ
ば追いつかない事はこれまた明白。

先ず、受注減を食い止める為に、今まで以上に客先を回る、新しい客を開拓する手を打
つ。
新しい商品を開発するピッチを上げる…。等々
しかし、これらは相手有ってのことで、こちらの思うとおりには行かない。

そこで、もう一つ至急やらねばならない事は、経営体質の合理化である。
人員の合理化、仕入価格の低減、拠点の統廃合、旅費規程の見直しから電灯の付け忘れ
対策に至るまで、やらねばならない事は山ほどある。

あなたの周囲で3年前とおなじやり方や、環境で継続している事はないだろうか。
中には5年前と同じやりかた、何てことはホントにないだろうか。

バブルは崩壊しても、経営者の心のバブルはそのまま残っているのである。
ぬくぬくとしたオフィスで、ここを出て行くほどの切実感もなく、このまま居座る理由
を考えている。
あまり役に立ちそうもない、給料の高い社員を、便利に雑用に使っている。
コストの追及もせずに、見積り通りに支払っている。
殆どの経営者は、“俺は徹底してリストラをしている”とか“ムダを徹底排除している”
と思っているはずだ。
しかし、私の目から見れば、それはバブルの名残を引きずっている、“お遊び”にしか
過ぎないレベルである。

経営の合理化で、私が合格点をつけた経営者は今までに誰一人いない。
その位、ムダがダブダブであり、金を平気でばら撒いているのである。
しかも、その事を気がついていないのである。

こんな事を放置しておくと、放漫経営か背任行為という事になりますぞ。
その前に、会社が無くなりますがね。

                   経営プロデューサー  吉岡 憲章

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