e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

<> 66<>2003/03/26(Wed) 12:58<>社員は誰の顔を見て仕事をしているか<>     ***社員は誰の顔を見て仕事をしているか***

サラリーマンにとって最も気になるのは社長であり、上司だろう。
「いやウチは違う!」と言っても、その発言は素直には認めにくい。
なぜなら、社長が部下の給与や所属を最終的に決め、やりがいのある仕事のテ
ーマまでくれるのだし、社員にとっては将来まで握られているようなものであ
るから。

したがって、その答えは“社長や上司が気になる”で良いのである。
しかし、“社長や上司だけ”を見ているのではだめである。
もうひとつの目でそれにも負けないくらい誰を見ているか、ということである。

それは、お客様か、取引先か、仲間のライバルか、それとも会社の規定集か。
どんなことがあっても、企業はお客様あっての会社である。
こんな当たり前のことがいつの間にか忘れられていることが多い。

今日顧客から入ったクレームには既に手を打ってあるか。
社長や上司には内容を報告したか。
会社の全ての仕組みがお客様を見ているか、を確認してほしい。
社員達はこの考え方にそって仕事をしているだろうか。

経営者から見ると、いつも自分を重視し、何かあれば相談に来る社員はかわい
いものである。
これで「愛いやつ」と目を細め満足してしまってはだめである。

経営者自身が、お客様大事の心を持ち、いつもそれに沿った行動をとっていれ
ば、自ずと社員達も肌で理解してくるものである。
お客様有っての会社であり、社長有っての会社ではない。
ぜひとも、社員達のサラリーマンとしての本能を理解した上でこのことを、会
社の仕組みとして取り入れてほしい。

最も早く確立したいのは、お客様からのクレームに対応する仕組みである。
顧客クレームは直ちに社長に報告されているだろうか。
お客様への回答や処置は“会社のこころ”が反映されるような内容になってい
るか。
クレーム内容についての再発防止は盛り込まれたか・・・。
これらがきちんとすることが出来れば、お客様はもっと当社を気に入ってくれ
るはずである。
お客様を第一に考えるということはこのように会社の発展に繋がることである。

“お客様は神様だ、なんて馬鹿みたいなことを言うな!”とジコチュウ主
義を振り回して、沈没していった社長を私は知っている。
ぜひお客様を見た経営をしようではないか。

                   経営プロデューサー  吉岡 憲章

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