e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

<> 70<>2003/03/26(Wed) 14:23<>社長はケチですか?!<>       *** 社長はケチですか?! ***
 
経営者も会社がある程度まで成長してくると、創業した頃のことを忘れて段々
と精神的にもバブルになってくる。でも自分では決して自分はバブルではない
とかたく思っているはずである。

これに慣れてくると、今までの右肩上がりの売上げが平行になりやがて下降ラ
インを描いても支出は相変わらず右肩上がりのままのバブルそのものでも平気
になってくるのである。

それどころか経営者として地域や業界での名前も少しは通じるような名前にも
なり、プライドは高く一度築いたステイタスをそのまま維持しようとするので
ある。周囲、特に社員達はそのチグハグを見抜いているが決して進言しようと
は思わない。自分の首にかかわるからである。

売上げの停滞や下降が始まればすぐにそれを再び上昇させる努力をしなければ
ならない。さらに売上げの下降に倍するスピードで経費の削減を進めないと会
社は決して生き残ってはいけない。

私は多くの経営者にお会いするがゆとりのある経営者はこの経費削減をものす
ごい勢いで実行している。見栄も外見もなくケチに徹し始めている。車は高級
車からすでに中古車のライトバンに乗り換えている。昼は安いハンバーガーか
牛丼、さらに進んである社長は愛妻の作ったおにぎり弁当である。

一方、本当に厳しい会社の社長はかなり悠然としている。立派な事務所、溢れ
る資材在庫、小田原評定のようなむだな会議・・・。
時間の使い方からお金の使い方まで景気の良い時と同じレベル。これで本当に
経営改革ができるのかなと疑問に思ってしまう。

ムダをして喜ぶ人は誰もいない。物にしても、人にしても、時間にしても全て
にお金がかかることである。これまでの成り行きやいきさつはもちろん、良か
った時の見栄も全て捨て去って、ケチに徹してみてほしい。
ケチに徹するということはその覚悟さえできていれば、少しも恥ずかしいこと
ではなく逆に誇らしい快感をすら感じるようになるのである。

                   経営プロデューサー 吉岡 憲章

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