e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

<> 85<>2003/03/26(Wed) 14:36<>経営改革を断行した社長の思うこと<>***経営改革を断行した社長の思うこと***

 私は仕事柄多くの経営者と会う。経営状態が厳しく明日をも知れないような
状況になっている社長。そこまでは行かなくてもこころの中に“何とかしなき
ゃ”と思っている社長。そしてこれから先の会社の成長に真剣に挑戦をしてい
る経営者。

 大体、比率は 3対4対3 くらいである。ちょうど今の世の中小企業が置
かれている状態と同じような比率である。

 しかしこれは社長と私でサシで会う場合の比率である。誰もが良ければ良い
なりに、悪ければまたそれ以上に会社を今後どうするかを必死で考えているの
である。多分この他に“どうやったらいいのか分からない”とか“ウチはそれ
ほど悪くない”と思っている社長が多くいる筈であるが、私の前にはなかなか
現れない。潜在的倒産予備軍というようなものだろうか。

 それから1年も経過すると、“もうダメか”と頭を抱えていた社長は、人が違
ったように生き生きした顔に変わっているのである。そして言うことは“今回
の経験を肝に銘じて、一歩一歩会社を発展させる。もうあの思いはしたくない”
と言うのである。それも自信に満ち溢れて!

 つい1年前、半年前には“もう会社をたたむしかない”とか、“今までの甘え
がこうなって反省している、でもどうすりゃいいんだ”と 悩んでいたのがま
るで嘘のようである。

 つまり、きちんと経営改革を断行すると社長の気持ちも顔もこれだけちがう
のである。そして必ず思うのは“あの時経営改革をやっていなければ今ごろど
うなっていたのかと思うとぞっとする”ということである。

 ここで私が申し上げたいのは、このように何かの縁があり経営改革に取組ん
だ社長は良いのだが、いくら経営の厳しい中小企業の経営者と私はお会いする
ことが物理的に難しい。従って積極的にご連絡をいただいた順に取組むことに
なってしまうのである。

 私の著書やメルマガを読んだり、講演を聴いていただいた経営者の方々はお
分かりいただけると思うが、今中小企業の7割が経営困難に陥っているのであ
る。しかもこれらに該当する多くの中小企業は自己流で改革ができない状態に
ある。

 なぜなら、ほとんどの中小企業の経営者は自分の会社の営業や技術や経理は
誰よりも分かっているだろうが、どのように経営改革をすれば銀行や得意先か
らの協力を取り付けながら、確実に成果を手にできるかということについては
素人だからである。

ぜひ、一刻も早く経営改革に取り組み、前述の改革経験社長のような思いをし
てもらいたいと切実に思う。

               経営プロデューサー  吉岡 憲章

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