e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

<> 98<>2003/03/26(Wed) 14:49<>遮二無二 実行することができるか<>*** 遮二無二 実行することができるか ***

 よく例に出されるので恐縮ではあるが、懐かしい劇画“巨人の星”の主人公 星
飛雄馬は、父 星 一徹により野球を仕込まれた。
星 一徹は名前の通り、例え飛雄馬の体の具合が悪くたって一切頓着せずに、徹底
したスパルタ教育の典型のようなしごきをする。

 物語であるために、それは誇張されたり興味本位で表現されたりしていることが
多いが、現実の世界においてもこの劇画の底に流れる“徹底する”とか“遮二無二やる”
思想が成功か否かを決めるカギとなっていることが多いことも事実である。

 もちろん今の世の中、“色々な都合”が複雑に絡み合い単なる突撃意識だけでは解決
できない問題が山積している。ただむやみに突進していくだけでは、逆効果になる
こともあるだろう。

 ただし、私の経験では“経営改革”については、改革目標に向かって“徹底的に
ひたすら突き進む”経営者が結局は成果を勝ち取ることになる。
分かったような顔をして“色々な都合”を詮索している社長は何ヶ月かかっても一歩も
踏み出すことができず、さらに事態を悪化させていく。

 とにかく、計画を立てたら、幹部や社員の協力を求め、金融機関に理解を求め、
客先に受注確保を要請し、さらに取引先にもコスト協力を依頼する…このような行動の
第一歩を踏み出すことである。

 経営者のこの“遮二無二やる熱意”が相手を動かすことになる。口先だけの理屈を
いくつ並べてみたところで、空気(雰囲気)すらも動かない。都合は走りながら
考えればよい。
社長がわき目も振らずに経営改革のスタートをすると、皆がこぞって後についてくる。
その勢いはそのうちに“この流れに負けまい”と争うくらいに大きくなる。

 それは、まるで織田信長が桶狭間に向かって進撃するような勢いではないか。
こうなれば強敵今川義元(赤字体質)を打ち負かすことは間違いない。

このような勢いのある経営改革戦略発表会を、私の経営指導先でつい先日実際に
体験をすることができた。
遮二無二、なりふりかまわず改革を始めた会社の将来は明るい。

               経営プロデューサー  吉岡 憲章

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