e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

<> 103<>2003/03/26(Wed) 14:53<>なぜ経営改革の断行をしないのか<> ***なぜ経営改革の断行をしないのか***
      

 厳しい経営環境が続いている。いかに政府が景気の底入れ宣言をしてもこの
7月の倒産は前年比15%以上も増加している。これが中小企業を取り巻く
景気の実態と思ってよい。

 一方、国税の発表では資本金1億円以下の中小企業の70%は赤字決算である。
さらには残りの30%のうち2/3は決算調整をしていると考えられるために、
本当の黒字の会社は全体の10%に過ぎない。

 したがって、殆どの中小企業は厳しい経営を強いられていることになるし、
“うちは大丈夫!”と胸を張れる企業は例外と考えても良いのである。

 明日の資金繰りに汲々としている。支払いの遅延が出そうだ。銀行が貸して
くれない。売上げがさっぱり読めない。計画がずるずるとずれてきている。
単価を下げられた……。限りがない。

 ところがどうだろうか。本当に経営改革の実行を断行している社長は
どのくらいいるだろうか。

「俺はやってるよ!」との声に、少し質問をするとこれが「やってるつもり」
に変わる。経営改革で“やってるつもり”や“少々やっている”レベルなら、
やらない方がまだ良い。効果が出ないし、自己流のロスが出るだけ。ゴルフ
をうまくなりたくてたまに練習場に行って球を打っても、自己流の癖が出て
上達しないのと同じである。

 それではなぜ経営者は本気に経営改革をしないのだろうか。それは下記のよ
うに経営者自身の心の中にある“抵抗勢力”が邪魔をするからである

    <経営者自身の心の中にある13の抵抗>
  
   1.自社の現実の姿を見る、知るのが恐ろしい
   2.かなり悪いと思うのであえて考えないようにしている
   3.それほど悪いとは思っていない
   4.周囲への見栄やしがらみが邪魔をする
   5.妥協の継続 このまま続けるか
   6.売上げを上げて乗り切るのだ
   7.どうすれば良いのか分からない
   8.とにかく目先の資金繰りだけで忙しい。これを乗り越えたらやる
   9. 改革には金がかかるのではないか
   10.どうなっても成り行きに任せる
   11.経営改革よりももっと大事なことがありそうだ
   12.自分は精一杯やっている。だからこれでよい
   13.銀行から強く言われないし、銀行が何とかしてくれるだろう

 賢明な読者諸氏の心の中にはこの様な抵抗勢力は存在しないと思うが、この
機会に念のため“わがこころ”を客観的にかつ謙虚に見つめてみてほしい。

 なかに該当する項目があったら、ぜひあなたの心の中からその“抵抗勢力”
を追い出してほしい。もしどうやったら具体的な経営改革の方法が分からなか
ったら、今すぐ下記のアドレスまでその旨のメールを送ってほしい。
それが改革の第一歩になるかもしれない。

    keiei@mirai-j.co.jp   経営プロデューサー 吉岡 憲章

Copyright (c) 2003-2004  未来事業株式会社 All rights reserved.   Produced by i-pocket