e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

<> 105<>2003/03/26(Wed) 14:55<>借り換え発振の法則に陥らぬように<> ***借り換え発振の法則に陥らぬように***

 私の唱える経営改革は、“売上げに頼らない・借入れに頼らない”経営体質にする
ことが基本的な考え方となっている。この二つは経営者にとっては今まで取ってきた
経営方針の進め方と180度異なる感じがするために、私は“常識破りの再建請負人”
とのニックネームをいただいているのである。

 以前の当メルマガでも、“金融支出は6%が限度”ということを具体的に申し上げた。
すなわち年商10億円で10%程度の営業利益を上げているいわゆる優良企業といえ
ども、借入れの限度はほぼ3億円以内であろう。
 
 金融支出は支払利息+返済であるから、この場合6%を超えるはずである。
すなわち借入れが売上げの3割を超えたら危険であるということにつながる。

 このときに経営者はある程度返済したら融資枠が空くから、また借りたいと思うよう
になる。これが健全な経営を目指す上で大きな落とし穴になる。融資枠が空いただけ
また借りるとなると借入残高は結局少しも減らない。この繰り返しである。

 そのうちに、“マルホ”のような無担保・無保証の制度融資ができるとそれもまた
借りることになる。このようにして段々と借入れは減るどころか増えていくことになる。

 その上さらに金融支出が増えてゆくと、返済するために借入れを起こすようになる。
それも他行からということになりやがて資金繰りが破綻する。会社が最悪の状態になる
ということである。

 この様な現象を私は“借り換え発振の法則”と名づけた。

 この法則に陥らないようにする方法はただひとつ。今すぐに経営改革を断行して
借入れをしないでもすむような経営体質にすることである。

 “借金をするときよりも、返すときのほうが何倍もつらい”思いを経営者なら何度も
味わっていることであろう。借り換え発振の状態になったら口に表すことも
できないくらい辛いことになる。

 ぜひ、そのためにも経営改革を進めてほしい。具体的な経営改革の進め方はご遠慮な
く私に問い合わせてほしい。

                経営プロデューサー  吉岡 憲章

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