e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

<> 127<>2003/03/26(Wed) 15:25<>社長 甘い、甘いよ。他人の会社じゃないんだよ & 子供を座らせ自分が立つ馬鹿母親<><改革編>
***社長 甘い、甘いよ。他人の会社じゃないんだよ***

中小企業の9割は実質的に赤字である。従って殆どの会社は経営改革を徹底的に実
行しなければならない宿命にある。この様に経営が厳しい状況に追い込まれたのには
色々と事情があったろう。

 バブルがはじけてから受注が減少した。競争相手がでてきた。設備投資の読みが狂
った。新事業がうまく行かない…。理由は様々だが全てが社長の責任。ここまで厳し
くなったのは全て“社長のおかげ”。誰のせいでもない。

 しかし社長といえども人間である。未経験の中での決断、相談相手もいない、夢も
あるし色々なことに挑戦したい。失敗するのも当然である。別に恥じることもない。
この失敗を糧にしてこの先緊急にわが社を立て直しすれば良いのだ。

 大事なのはこれからである。この先立て直せる会社はそれほど多くない。多くはそ
のまま、なし崩しにあるいはなだらかに最終局面に向かってしまう。即ち破綻である。

 立ち直る会社とそのまま崩れていく会社の違いは何か。それは唯一つ。“社長”で
ある。盛り返す会社の社長はこれまでの失敗を素直に認めてわき目も振らず改革を進
めていく。一方崩れていく会社の社長はこれまでと同じように社長自身が甘い。

 そもそも経営が厳しくなるのは経営者自身の甘さが原因。おのれに甘く、部下に甘
く取引先にも甘い。追い詰められて“何とかしなくて会社が危ない”と思っても厳し
いのはその時だけ。やがてまた元の甘さに戻る。

 私は社長は社員と全く違った“生き物”と思っている。自分の財産や一生を懸けて
いるのだから使われるものとはまるで違うのだ。しかし最近はやっていること、言っ
ていることが“他人事”のような社長にしばしばお目にかかる。ロスが出ていても出
しっぱなし、計画未達でもフォローなし。これだからなかなか立ち直らないのが当た
り前。
 この先、会社を活かすも殺すも社長次第。銀行が潰すのではない。
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<徒然編>
***子供を座らせ自分が立つ馬鹿母親***

 電車に乗っていると色んな風景に出会う。満員電車の中で化粧をしているOL。お
にぎりを食べている若者(女子学生風が多い)。老人が前に立っていても席を譲る気
配も見せない高校生。

 “何でこんなんかなー”と思っていて、はたとその原因らしきものを見ることがで
きた。中学生の子供を連れた母親が一つ空いている席に子供を座らせ自分は立ってい
るのである。母親も子供も当たり前のような顔をしている。

私の教育観からいえば“これはおかしい”ことだ。これでは子供のうちから“親を
立たせて平気、いや普通”の感覚を教えているわけだ。子供のうちから親より楽をす
る教育を母親からされているのだ。前にお年寄りが立っても、席を譲ろうなんて気持
ちすら起きないのが当たり前だ。

こんなことが自分中心で周囲に心配りのできない若者達を育ててしまう。化粧もお
にぎりも、電車の床に座るのも“自分の勝手だろう”となる。

私はこの母親に何と注意したらよいか残念ながら言葉が見つからなかった。“てめ
え、自分で座って子供を立たせろ。それが教育だぞ!”かなー。こんなことが山ほど
ある。
教育改革って経営改革より難しいなーと思う。

                経営プロデューサー  吉岡 憲章

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