e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

<> 135<>2003/06/16(Mon) 15:36<>借金は何年で返せる? & 何とタレント識者は底が浅いのだろうか!<><改革編>
*** 借金は何年で返せる? ***

◆金融機関の貸し渋りや貸し剥がしの恐怖は益々中小企業を攻め立てている。そんな一方で、経営者たちはまだ借入れができるものとわずかな望みをつないでいる。

◆金融機関は企業の債務者区分を決めるに当って、これまでのPL、BS評価だけでなく“債務償還年数”を重視するようになってきた。これは一口で言えば“現在の利益だと何年で借入金が返せるか”ということである。

◆数式で言えば
 債務償還年数=収益弁済すべき債務/本業収益 である。
 ちなみに 収益弁済すべき債務=有利子負債−所要運転資金−打入可能な資産
      本業収益=経常利益+減価償却実施額

◆この数式に基づいてわが社の数字をあてはめ、償還年数を出してみてほしい。
この年数が10年以下ならば先ずはOK、10年を超していたら“要注意先”、30年を超えていたら“要管理先”である。

◆“要注意先”なら貸し渋りに合う。“要管理先”ならば貸し剥がしをされることになる。これほど債務償還年数は重要な指標である。できればもっと借りたいなどという思いは一刻も早く捨ててほしい。

         経営プロデューサー  吉岡 憲章
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<徒然編>
***何と“タレント識者”は底が浅いのだろうか!***

 またまたイラク戦争がらみの話題。戦争開始から3週間経過しバクダッドも陥落、おおよそこの戦争も一段落。いよいよ復興をどうするかが現実的な話になってきた。

 仏・露・独の反対にあって国連常任理事国でとどめの決議がなされぬまま米・英が戦闘を開始した。テレビや新聞でいわゆる本物の識者でない“えせジャーナリスト”
をはじめとする“タレント識者”たちがアメリカの横暴を口から泡を吹きながら攻撃していた。

 あたかも、仏・露・独が善玉で米・英が悪玉、イラクのフセイン大統領までも善玉で被害者のような雰囲気。わが国の政府が米・英を指示すると表明するとそれ見たこ
とかと又攻撃の連続。

 米軍の先頭がバクダッド付近まで行く隊列が伸びすぎ輸送路が絶たれるため戦略のミスであるとか、早く終わると言っていたのに遅れている…だの攻撃の種は尽きない。

 そして復興に当ってまたまた国連中心でなければと、仏・露・独の代弁者みたいなことを平気な顔をしてテレビでのたまっている。それを見るたびに“お前はフランス
人か!”と腹が立つ。

 今イラクは企業で言えば不渡り事故を発生して“血をだらだら流している”のと同じ。これを再建するには一刻も早い処置が第一。すなわち時間との勝負である。
イラクはまさに“身体と心と経済的な血”が流れている。それも大出血。このまま時間をかければ出血死・頓死することは間違いない。

 馬鹿の一つ覚えのように“役に立つはずがない国連”中心主義を標榜していないで、今はまず米・英に日本が加わり一刻も早く復興に向けて全力をあげることだろう。
それが一番イラク国民のためにも、わが国の国益のためにも最良のことである。

今回のイラク戦争で改めて確認できたこと
1)独裁者は長く続かないこと
2)国際連合は役に立たないこと。誰もがそれを知っていても国連は正義の味方だと
思い込んでいること
3)どの国も国益が第一で、それを“建前”でオブラートしていること
4)戦争賛成か、反対かを問えば誰でも“反対”ということ
5)タレント識者は批判するがどうすれば良いかを知らない不見識者であること
6)国益を無視して“人道という建前”を作ることが識者の発言の基盤であること
7)“人間の盾”のような独り善がりの連中が平和の使者であるかのような報道をされること
8)日本の政府はやはり国民への説明が下手なこと

Copyright (c) 2003-2004  未来事業株式会社 All rights reserved.   Produced by i-pocket