e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。 |
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138<>2003/06/16(Mon) 15:57<>大企業の下請けいじめに対応する<><改革編> ***大企業の下請けいじめに対応する*** ◆この厳しい経済状況の中で多くの下請け・請負企業が苦しみのどん底にあえいでいる。特に受注が“秋の日のつるべ落し”のように激減している業界もある。たまにある仕事も従来に比べると相当納入コストを低減することが前提となる。 ◆先日、中小企業庁から平成14年12月から15年3月にかけて大企業210社を対象に“下請けいじめ”に関する立ち入り検査を実施した。その結果何と22%にあたる46社で下請けいじめの行為が確認された。 ◆“いじめ”の内容は“代金の支払い遅延”と“代金の減額”が最も多く、“製品などの受領拒否”がそれに続く。これが“いじめの三悪”だが下請けの経営者ならばこれ までにも何度も経験したことがあるはずだ。私も下請けをしていたころ親会社から“官庁から調査があっても決してまずいことを言ってくれるな”と圧力をかけられたこと が何度もある。実態はこの調査結果の20%強程度でははるかに納まらないということは明白である。 ◆やっと受注できて納品という段階になって今度は前述のように“更に値段を下げろ”、支払いを1ヶ月延ばせ“、“検収をあげられない”、“製品に不具合がある”…となる。ひどい会社になると担当者が納入伝票を机の引出しの中にしまっておいて“締めが過ぎても伝票が入ってないから検収できない”と言っている現場に私は直面したことが ある。 ◆こんな“下請けいじめ”が吹きすさぶ中で、どうやって零細企業は対応すれば良いのだろうか。対応の方向は次の二つしかない。どちらを選ぶかである。 @相手が大企業で発注側だから我慢する A相手が大企業でもクレームをつける ◆多くの下請け経営者は相当迷うだろう。しかし私なら迷わずA相手が大企業でもクレームをつける、である。私は下請け時代にはこの面では“可愛くない”下請けであ った。理に合わぬことは遠慮せずにどんどん申し入れをした。その代わり徹底して品質や納期管理を追求して優良協力工場の評価を得た。だから顧客は私の言うことに耳を傾けてくれた。 ◆顧客にとって、わが社がなくてはならぬような存在にすること。これが“下請けいじめ”されない最大の対応策である。弱い子供が“いじめ”られるように世の中は弱者には徹底したいじめが待っている。自分に理があれば胸を張って意見を主張したらよい。それで発注をストップするような大企業ならこの先付き合っていても何の利益も得られないのだから。 経営プロデューサー 吉岡 憲章 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ <徒然編> ***“一年で儲かる会社にしようじゃないか”の読者から*** ご案内のように4月20日に“一年で儲かる会社にしようじゃないか”を発刊してからわずかの間に大変な反響をいただいている。岩手県盛岡市の経営者の方から次のようなご丁寧な葉書をいただいたのでご紹介したい。 拝啓 昨今、桜の満開時期を聞くにつけ悲しいかなわが心がいまだ春遠からじです。 先生の“一年で儲かる会社にしようじゃないか”を読ませていただき目からウロコが落ちたように少し先が見えてきたように感じ感激しております。 もし講習会等がありましたらお知らせをいただければ幸甚と存じます。 敬具 この方のように、一人でも多くの中小企業の経営者各位に読んでいただき経営の健全化のための参考に供することができれば幸いである。 なお私の講演会、セミナーの予定は下記のホームページに掲載しているのでぜひご参加いただきたい。 http://www.mirai-j.co.jp |
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