e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。 |
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140<>2003/06/16(Mon) 16:12<>資金調達は破綻への道 & 金融対策編(2)<><改革編> *** 資金調達は破綻への道!? *** ◆厳しい経営に追い込まれると経営者は資金繰りに必死になる。もちろん支払手形を 決済させるにはたとえ1円たりとも資金ショートは許されない。したがって懸命の資 金調達はわが社を倒産させないためには不可欠である。 ◆社長は調達先をあちこち駆け回る。金融機関はもとより、自分自身が持っているな けなしの預金も投入する。さらに親戚から友人、ついには社員からまで借入れをして しまう。果してこうやってやりくりした資金は本当に会社存続の役に立つのだろうか。 ◆中小企業白書2003年版に“倒産と再起の実態”という興味深い資料が発表され た。“直前期経常黒字かつ資産超過”企業で翌期倒産した会社と生存した会社各150 0社を調べた結果である。 それぞれの企業の経営者が何に重点をおいて対策を進めたかということである。 ・・・・・対策内容・・・・・・・・・・・・・倒産企業・・・・・・・生存企業・・ ◎一時的な資金難解決のための対策 @金融機関・取引先への出資・融資要請 60% 8% A経営者個人保有資産の投入 43% 9% B経営者個人名義の借入金を会社に投入 40% 9% C親類知人への出資・融資要請 21% 1% D支払・受取条件の見直し・要請 14% 10% ◎事業の収益体質改善を意図した対策 @営業・販売活動の強化 40% 68% A役員・従業員の報酬・賃金カット 48% 57% B仕入・外注費の値下げ 21% 42% Cその他のコストダウン 20% 31% D役員・従業員の削減 36% 27% E流通・販路の見直し 19% 21% ◆これ以上多くを書かなくても明白であろう。資金繰りを解決するために一時的な対 策を打つだけでは会社は生き残れない。会社の収益を改革する対策の裏づけがあって こそ生存ができる。この裏づけの行動がなければ会社を少しの間持たせるため多くの 債権を増やし、結局傷口を広げるだけなのである。 経営プロデューサー 吉岡 憲章 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ <金融対策編> *** 銀行員に貸す気にさせるテクニック 2 *** 前号で経営者は月に一度は銀行に行き現況を報告する様にと書いた。しかし、経営者のあなたは取引銀行の支店長や担当者の名前や顔を知っているのだろうか?あなたが知らなければ、当然銀行の支店長をはじめ行員誰一人として、あなたも会社のことも知らないことになる。 当然ながら、銀行から見れば融資取引があるということぐらいはわかるが、どんな経緯で取引を始めたのか、業種は何なのか全くわからない。そんな状況下、融資の申し込みや条件変更などを申し込んでみても、その行為自体、印象が悪くなり申し込みなどは話をする前から結果がわかってしまっている。 銀行というものは、不思議なところで融資や条件変更をするとかしないとか検討する場合、企業に対して銀行の評価が多少のマイナスであっても銀行が会社の企業内容を知っている、あるいは社長や会社の人はよく銀行に来てくれていてたまに差し入れをしてくれる、これだけのことでマイナスからプラスに転じてしまう、こういうことが間々ある。 次に経営者が悩むことは、支店長とはウマが合うが担当者とは合わない。或いは、逆に支店長とはウマが合わないが,担当者とは合うといった場合である。銀行という所は,一応組織で動いている。融資の申し込みがあった場合は、担当者が書類を上司に上げ最終は支店長が決裁するという流れである。また、担当者がお客さんと逢った場合は必ずどんなことを話したかを記録し、上司に報告することになっている。 しかし、この方法がおおいに問題なのである。詳細は、次号に譲るとして、銀行員も人の子、特に悪い意味での人を見てしまい自分とウマが合わないお客さんの申し出などは上司に報告をしない。たとえ報告したとしても、全然違う内容で報告したりする、こういうことが日常茶飯事で行われているのである。 こんな状況でも銀行に頭を下げてでも融資を受けなければならない。銀行員を貸す気にさせなければならないということである。 マネジメントコンサルタント 奥山孝司 |
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