e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。 |
<>
144<>2003/06/26(Thu) 15:56<>やろうよ ぴっかぴか作戦 & 金融対策編(6)<>◆お寄せいただいた読者の皆様からの声をほんの一部ですが紹介します◆ ◎長い間一生懸命会社を経営しておりますが、ここの所うまくまわらなくなってきて、損失ばかり増え続け日夜悩んでおりました。ふと本屋で目にしたこのタイトル 「一年で儲かる会社にしようじゃないか」に魅せられ、手にしたところ一気に読んでしまいました。吉岡先生は実にわかりやすく、実経営に沿った進め方に感服しました。 早速実行してみますがうまくいくか心配ですので、その際にはよろしくお願い致します。(岡山市) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ <改革編>***やろうよ ぴっかぴか作戦*** ◆経営が厳しくなった会社に行くと、そこにはいくつかの共通点がある。過去に行った投資が重荷になっている、原価管理ができてない・・・。中でも“職場が汚い”と いうことが特記できる。 ◆社長の周辺は書類が散乱、満杯になった灰皿、読んでない本や伝票の山。建物の周辺は雑草や廃棄物の山。現場では泥だらけの床、埃だらけの棚、仕掛品の山。こんな役にも立たない山の上で社長は“お山の大将”になっている。 ◆経営改革計画をもとに立て直しを進めていくが、なかなか改革が進んで行かない。 こんな時私は社長を現場に連れて行く。職場の環境を社長に再認識してもらう。床や窓の汚れを再認識する。設備の汚れを再確認する。仕掛品置き場をあらためる。 ◆“きれいにする”こと自体は簡単なこと。汚れを見つけることは誰でもできること。 こんな当たり前のことができなかったり、後回しにされているようでは、経営改革なんてできるわけはない。 ◆こんな指摘を社長にすると、すぐに社員を呼んで“きれいにせよ”という。とんでもない。私が言っているのはそんなことではない。“ぴっかぴか”にせよということ。 床も壁も机も棚も設備も顔が映るくらいにぴっかぴかにするということである。 ◆1日のうち30分でよい。社長を筆頭に社員全員で磨き上げる。範囲は1日に広げた新聞紙一枚分だけ。これ以上広くても狭くてもだめ。この範囲の広さを30分かけて磨き上げる。どれほどきれいになることか。 ◆新聞紙を広げた大きさは0.44平米。10日間続けると4.4平米、1ヶ月で4坪になる。10人の社員がいたら40坪、3ヶ月たてば120坪になる。たった1枚の新聞紙でも続けることで3ヶ月も経てば会社中が磨きあがってしまう。裸足で歩ける床、顔が映る設備、無駄がない書類箱・・・。 ◆社長を中心として全員が同じことに挑戦する。それを徹底して続ける。皆の心が通じ合う。これこそが経営改革の真髄である。改革の一つ一つは決して難しいことでは ない。しかしそれらを全員が心を合わせて続けていくことが成果を勝ち取る唯一の道。いわゆる5S運動なんかでは現実には経営改革に通用しない。 ◆繰り返すがぴっかぴか作戦は職場を単にきれいにすることではない。磨き上げることでこれによって会社のモラルを作り上げることである。職場を磨き上げることができなければ、他に何をやっても成功はしない。 経営プロデューサー 吉岡 憲章 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ <金融編> *** 銀行員に貸す気にさせるテクニック 6*** 6月4日付け日経新聞に興味深い記事が載っていた。大手銀行が融資実行を早めるために融資の支店長権限の拡大に動き出した。うたい文句は本店審査を省き中小企業の資金需要に機動的に対応、取引拡大につなげる、スピード融資を目的としているとのこと。本当に中小企業の資金需要に対応できるのだろうか。 私は?である。無理だと思っている。 私がこれまでに書いた「銀行員の出世の秘訣」を思い出して欲しい。融資の支店長権限が拡大されたということは責任が増したということ。 今までは本部に融資の申請をすれば、可否の判断は本部がしてくれた。お客さんから融資に関しての問い合わせ、または融資の可否に関してのクレームがあった時も本部を盾にして「支店では何とかしようと思ったのですが、あいにく本部がー」と言っていればよかった。しかし、これからはそうはいかない。全て、支店サイドでの判断が重要視されまた責任も問われることになるのである。 そこで、読者の方に今後の銀行員との間での交渉上の注意点、特に銀行員との会話について述べてみたい。 融資の申し込みをしたときなど、なかなか回答をくれないことがある。痺れを切らせて担当者に連絡すると、「大丈夫だと思います」とか「支店長が大丈夫だといってい ます」とかの回答が返ってくる。しかし実行されない。こんなことは日常茶飯事に起きることになる。よく覚えておいて頂きたい。これからは、今まで以上に注意して欲しい。決済権限を持っているのは、支店長でもなく融資担当者でもないということである。 「前と言ったことが違うじゃないの」と責めてみても印象が悪くなるだけ、銀行にとって中小企業は、その他大勢の1社程度の認識しかない。「御社のことはよく考えています」と言ってもらったところで融資の確約でも何でもない。 取り敢えずは、余裕の持った資金繰りを立て「何日に実行します」と言うまでフォローすること。銀行の言葉を自分の都合の良いように解釈しないことである。 マネジメント コンサルタント 奥山 孝司 |
|
Copyright (c) 2003-2004 未来事業株式会社 All rights reserved. Produced by i-pocket |