e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

<> 34<>2003/03/26(Wed) 12:29<>国の金融政策を斯く考える…読者からのレポート<> ***国の金融政策を斯く考える…読者からのレポート***


先々週、先週と2回にわたって、“国の金融再建に思う事、”と言うテーマで
・銀行の不良債権の直接償却についておよび・金融機関に対する過保護政策に
ついて 思うところを掲載させていただきました。

その間に自民党の総裁選挙そして小泉内閣の発足と言うような、私の今回の主
張に大きく関連するような政治の変革がおこりました。
小泉首相の発想や改革に対する情熱は、会社の経営を改革する事と全く通じ合
うものと感じております。
会社の改革も、いかにそのポイントを過去の軋轢を気にせずに、いかに早く断
行するかにかかっております。

さて、この度の国の金融政策に対する私の主張に対しまして、20名を超える
読者の皆様から、色々なご感想やご意見を頂きました。
それぞれの皆様にお礼も含めてお返事をさしあげました。有り難うございまし
た。

吉田 勇作様とおっしゃる中小企業診断士であり、また企業を経営されておら
れる読者の方から、大変すばらしいご感想を賜わりました。
是非とも、皆様にもお読み頂きたいと存じ、吉田様にご承認をいただき、以下
に原文のまま掲載いたします。


★★本文★★

メールマガジンを拝見しました。
私は中小企業経営者であり、また中小企業診断士として(無料で)
経営に苦しんでいる小企業にアドバイスをしております。

この2回の連載は全くその通りという気持ちです。国は相変わらず
銀行の保護ばかりしており中小企業のことなどぜんぜん考えていま
せん。
あの不良債権査定を厳しくして、不良債権処理を強行するのはぎり
ぎりで経営している中小企業を退場させることになると現場で感じ
ています。

この3月期で不況のため相当な赤字計上になった企業で銀行から
”赤字は困る。それでは大問題となり灰色分類に変更になる”と
(きちんと約束どおりに金利、返済をしているにもかかわらず)
やんわりと言われ粉飾決算に切り替えて黒字に見せかけることに
しました。

税務署は黒字で税金が払われれば粉飾決算など見ない振りです。
日本を支えている製造業の平均賃金よりも5割も高い給与をもら
い役員は中小企業経営者の報酬よりも何倍も取ってさらに役員退
職金は億円ももらう構造で政府から保護してもらうのは感情的に
もゆるせません。

他方N金融会社など高金利の貸し金業者はますますうるおい株価
高値をつけています。
連日のように高金利の金融業者から電話、DMが舞い込んできます。
あの政府の中小企業向け信用供与もこの3月で終わりました。

私も駆け込みで資金借入れをしましたが信用協会の厳しい審査で
一時はだめかと思いました。
この復活が予定されていると聞きましたが果たして実現するので
しょうか?

このような高金利に手を出さざるを得ない中小企業の苦しみを政府は
分かっていないのです。
これで新規事業を呼び込み景気対策を叫んでも現実は逆のことをして
いるのです。
多分小泉首相も6ヶ月くらいで経済の不況入りで人気が下落し政局は
再び混乱するでしょう。

吉田 勇作 


◆如何でございましょうか◆
ご自分の生々しい体験からのご感想と推察いたします。
全ての中小企業の経営者の方々に少なからず、関連する事と思いご紹介させて
いただきました。

経営に携わる方には、お一人おひとりの“思い”や“悩み”があります。
ぜひご遠慮なく、ご相談やご意見をお寄せください。


               経営プロデューサー  吉岡憲章

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