e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

<> 49<>2003/03/26(Wed) 12:42<>“本当に痛い”のは中小企業の経営者<>        ***残暑お見舞い申し上げます***
     
  <<“本当に痛い”のは中小企業の経営者>>


お盆の真っ只中、殆どの皆様はお盆休み中で旅行や家庭サービスを通じて気分転換
をされている事と思います。

世の中は、参議院選挙が終わって約半月経過し、いよいよ本格的な財政・構造改革
が具体的に始動と言う事になります。
“改革は痛みを伴う”という事が話題となり、この痛みがハッキリしないとか、痛
みが自分に来るのはイヤダ、とか色々な声が飛んでいます。

丁度、今日は終戦記念日に当ります。
私はこの戦争の始まる直前に生まれて、中国の上海にて幼児期を過ごしました。
従って、戦争そのものは知りませんが、敗れた後すぐに中国軍が鉄砲を持って家の
中にドカドカと入って来たのを覚えていますし、その後引き揚げ船でDDTを頭か
ら真っ白にかけられたり、食べ物が無く栄養失調になった経験を今でも忘れません。

廃墟の中から、皆が精一杯頑張り本日の繁栄があり、平和(ボケ?)がある事は、
私が申し上げる必要も無いと思います。

日本は“バブル戦争”に敗れ、今はその戦後処理の時だと認識しています。
その事を考えると、殆どの人は小泉改革の“痛み”などは痛みの内に入らないので
はないのかなとも思います。

何故なら、殆どを占めるであろうサラリーマンは、例え最悪で会社が潰れても、次
の職につくまでは満足では無くても雇用保険があり、当然のことながら、自宅を会
社のための担保にもしていないでしょう。
財産も無くしませんし、信用も失いません。まして食えなくて飢え死にする事等
あり得ません。
政治家も役人も殆どの大企業の社長、役員も大した痛みは来ません。

本当の痛みが来るのは中小企業の経営者です。
会社が最悪の状態になっても、経営責任は問われても、当然の事ながら政府の対策
には“倒れた中小企業の社長を救う”策は決して盛り込まれる事は無いでしょう。

会社を失い、財産を失いそして信用を失うでしょう。
幾ら再起をしようと思って頑張っても、金融機関も取引先も、元社員もそして友達
と思っていた人達も逃げて行く事でしょう。
傷ついた心を支えてくれるのは家族の愛情と学生時代の友人くらいです。

アメリカでは、経営者が破綻しても“大きな経験をした”と言うように評価され、
再起のチャンスが幾らでもあり、失敗を糧にして再挑戦が出来ます。
日本では残念ながら、その道にはものすごく高いハードルが待ち受けています。

私はこの様に貴重な失敗体験をした人たちが、再度挑戦できる社会環境を作る事を
ライフワークにしたいと思っています。
それ以上に、この様な悲惨な体験を中小企業の経営者や家族がしないで済むように
全力で支援をしたいと思っております。

どうぞご遠慮なく経営改革のご相談を下さい。
最近は経営者の奥様からの相談も多く寄せられております。

例年に無い暑さが続いております。
どうぞお身体に充分お気をつけて、さわやかな秋を迎えて下さい。

                 経営プロデューサー  吉岡憲章

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