e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

<> 150<>2003/08/11(Mon) 15:04<>できない理由よりやる事だけを考えよ & 金融対策編(12)
★★吉岡憲章著「潰れない会社にするための12講座」(中公新書ラクレ)に対して続々と絶賛の読後感が寄せられております★★

〜この本は「どんな経済本より面白かった」と言われる読者より次のような声が届きました。〜
私はある会社のサラリーマンです。しかしこの本のおかげでいかに経営者が大変な思いで会社を設立し、生死をかけて経営しているのだな、と今までひとごとみたいに見ていたうちの社長を見直しました。と同時にこの不況を生き抜くために、社長だけでなく我々も共に頑張ろうという気持ちになりました。面白かった、というのは不謹慎ですが、やっぱり本はまず面白くなければ誰も読みませんから。(35歳)

<改革編>
***できない理由よりやることだけを考えよ***

ご隠居「熊さんや、何やらテレビで騒いでいるが何やってんだい?」
熊さん「イラクに自衛隊を出すとか出さないとかやってますよ。危険な所には自衛隊を出しちゃいけねえって言ってるんですがどうしてですかね」
隠「そりゃおかしいやね。危険だから自衛隊が行くんだよね。安全なら民間人が行けばいいんだよ。それとも危険なところに民間人を 行かせろとでも言って
  るのかね!」
熊「ご隠居さん、そんなに怒らないでくださいよ。おや、憲法の戦争放棄に違反するから戦争に行ってはいけないとも言ってますよ」
隠「イラクに戦争しに行くのかね。わしは戦争を止めさせて平和にさせるために行くんだと思うけどね」
熊「あれ、今度は国連の決議が出てないからダメなんて言ってますよ」
隠「馬鹿だねえ。その国連が日本の敵国条項をいまだに外してないのに。国連の敵は日本なんだよ。これから国連本部に戦争をしに行くぞ、熊さん」
熊「ぎゃー!ご隠居さんのせっかちがまた始まった」
隠「だってよ。みんなできない理由ばかり言ってるんだろ。ちったあ、どうやってやるんだということを考えろって言いたいんだよ!!」

◆こんな基本的で本質的なことが通じないのがわが国の政治家達。世界の常識すら横においてそれぞれが勝手な解釈をして我が身大事な利己主義的意見がまかり通る。できない理由、やらない理由の羅列である。

◆ここで肝心なことはイラクを一刻も早く平和な国にすること。そのためにわが国でできることをすぐやる。まだ戦闘の危険性があるならば平和の使者としては自衛隊が
適任だ。危険なところに行くのがいやな自衛官は退官すればよい(徴兵制ではないのだから)。すでに治まっているならそれぞれの立て直しの民間専門家が適任だ。
戦争をしに行くのではない。平和にするために行くのだから憲法は問題ない。それとも周りで同情する振りしていざとなったら逃げていくのか。これだけはしたくない。

◆経営の立て直しも同じようなことが起きる。経営者も幹部も金融機関も会社をどうやって立て直すのかよりも、できない理由ばかりを言い合っていることが多い。
そんなことを何時までも繰り返してしまう。そしてやがて破綻が待っている。経営者は“世の中が悪い、銀行が悪い、社員が悪い”と思いたがる。場合によると自虐的に“社長である自分が悪い”とのたまう。しかし「本当に悪いと思うならすぐ直せよ!」と私は机をたたく。

◆世の中は中小企業にとってますます厳しくなっている。一刻も早く自分の会社をどうやって良くするのかを真剣に考え改革を断行することである。わが社は国会とは違うのだ。遊んでいられない。

        経営プロデューサー  吉岡 憲章
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<金融編>
***銀行員に貸す気にさせるテクニック 12***

3月と9月は銀行の決算期である。その時期になると,普段は来ない銀行員が急に来たりする。不思議な現象だ。これは以前メルマガでも書いたのだが,銀行にも目標がある。本店から支店に与えられその目標達成のために支店はなりふりかまわず走り回る。勤めている銀行のためにといえば聞こえがいいが全て自分のためである。6ヶ月毎の決算を良い成績で終わらないと,昇給に影響したりボーナスに影響したりするから。

銀行の人事考課はいたって簡単。自分に与えられた目標,いわゆる数字だがこれをきちんと達成できたか否かで90%は決まってしまう。数字目標を達成するためにい
けにえになるのが銀行取引をしている経営者だ。中でも銀行にとって最も都合良いのが中小企業の経営者だ。銀行の言うとおりにしないと自分たちがいじめられる。貸し剥がしや貸し渋りに会うのではないかと不安になる。残念ながら、この危惧はあたっている。

銀行に都合の良い顧客とは決して業績が良い企業ではない。業績の良い企業は、経理・財務がきちんとしており資金繰りがしっかりしている企業である。そんな企業に対しては,銀行もむやみにいろいろなお願いできないのが現状だ。経営が苦しい,借入をしたい,そんな企業に対して銀行はなりふりかまわず要求をしてくる。企業側は銀行の要求を聞かないと何をされるかわからない,という不安から言いなりになってしまう。

こんなとき企業はどうしたらよいのか。一つは、銀行が要求してくるのは,決算に関係する2,3,8,9月であるからこの時期に合わせて交換条件を用意しておくことだ。二つ目は過去に銀行に協力した事項を記録しておくこと。それを担当者に見せること。企業も考えているんだぞという姿勢を示す必要がある。

万一経営が苦しくなり銀行と戦いが始まる時にこういう記録が役にたつことになる。銀行は責任を取ってくれない。「企業の自己責任」との一言で終わりにされてしまう
のが現実。会社側で自己防衛の準備だけはしておいて欲しいものだ。次号は具体的に銀行からの要望事項についてどう対処したらよいのかを考えてみたい。

     マネジメントコンサルタント  奥山 孝司
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★★お気軽に参加下さい(未来経営懇話会のお知らせ)
 
経営発展や改革などについて、食事を取りながらざっくばらんに勉強をしたり異業種交流の場とするための“未来経営懇話会”(8月度)は下記のように、会場が変更にな
りましたので宜しくお願い申し上げます。

*8月度未来経営懇話会
日時……平成15年8月26日(火)(17:00〜19:00)
場所……ホテルサンライト新宿本館2階(新宿区新宿5−15−8)
TEL:03−3356−0391
(JR新宿駅東口より徒歩10分、丸の内        線新宿3丁目駅より徒歩4分
        大江戸線東新宿駅より徒歩8分、 
        花園神社先明治通り右手)
テーマ…“1年で儲かる会社にしようじゃないか”
講師    吉岡 憲章(経営プロデューサー)
    “QC的なものの見方、考え方”  
講師    望月 清吾(品質コンサルタント)
費用……無料 (但し食事代3000円は必要です)
申し込み方法…未来事業株式会社 懇話会事務局宛(下記アドレス)ご連絡ください。
yy@mirai-j.co.jp
以後、9月25日(木)、10月22日(水)17時〜の予定です。

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