e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。

<> 56<>2003/03/26(Wed) 12:49<>経営改革を相談する人 いますか?<> ***経営改革を相談する人 いますか?***

経営者は誠にプライドの高い人種である。これは企業の規模の大小を問わない。
逆に言えば、プライドを持っていなければ社長のような割りの合わない商売なんか
とてもとてもやっていられるものではない。

私も長いこと経営者をやっているから、実感としてよくわかる。
ほとんどの経営者が、我こそはすごい先見力やカリスマ性や広い人脈を持っている。
ある瞬間、自分は松下幸之助やビル・ゲイツにそっくりだと思う事があるくらいの時も
あるのだ。それが又“やる気”の栄養素ともなるのである。

さて、それがひとたび、経営が厳しくなってくると、途端にオタオタとしだすのである。
何故なら、具体的にどうすればよいのか、相談する相手がいないのである。
順調な時は、“先行き厳しくなる”何てことは、コレッポチも考えない。
伸びる事、上手くいく事ばかりをイメージしますし、社長の姿勢も背中につっかい棒を
しないと後にひっくり返るくらいになっているであろう。

すなわち、良いカッコの人を中心とした人脈であり、成功例を聞く事が経営のヒントに
なるとばかり信じて、サクセス・ストーリーを聞いては自分に置き換えていた
わけである。

だから、“自分の会社が厳しいけどどうしたら良いか?”なんてことは、かっこ悪くて
とてもとても聞けないし、応えてくれる人が見つからないのである。
そのうちに、益々経営は悪化してくるし、リストラをすると周りから何と言われるか分
らない。
あの団体の会長職を降りたいけど、世間から疑われないような理由付けが見つからない
…と言うような按配である。

まだ、きちんと利益を確保できている時にこそ、危機管理をどうするかを考える事、さ
らには、危機を迎えないですむような、経営改革を展開しておく事が、私の主張する“先
行危機管理”につながるのである。
くれぐれも、“経営をしたことが無い経営コンサルタント”や“〇〇士の肩書きの先生”
に、救いの道を求めない事。  説法を聞くにはいいですがね。

先行危機管理=危機になってからああする、こうするではなく、危機にならないための
システム作りや人脈作りをする事。          
これが、経営の真髄である。

                   経営プロデューサー  吉岡 憲章

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