e-経営コンサルタント通信ではリストラ・資金繰り・経費削減などの問題を経営者の視点で吉岡憲章が経営コンサルティングいたします。 |
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58<>2003/03/26(Wed) 12:51<>フラット組織?!<> ***フラット組織?!*** 私の知り合いの経営者に、人使いの非常に上手い(?)社長がいる。 彼は、組織はピラミッド型よりもフラットな方が指示がきちんと徹底して、実行も早く 出来て良い、と言うことを一生懸命主張している。 キットどこかの誰かの講演か何かで聞きかじったのだろう。 そこで、彼の会社だが、従業員は約300名で海外にも多くの拠点を持っている。 組織的には社長の下に役員、本部長、部長、次長、課長、主任そして担当、といったよ うに典型的で見事なピラミッドスタイルである。 この中で、彼はフラット組織的な行動を実行しているわけである。 どうするのかって? それは簡単な事さ! 役員も管理職もぜーんぶ通り越して、直接担当者に指示を出すわけ。 担当者も自分の上司に報告すると、社長に怒られるから先ずは社長に報告するわけ。 社長はその報告を該当管理職に“お前はこんな事も知ってない!”といって怒るわけ。 この結果どうなったのかって? それは明白な事さ! 役員も部長も課長も、頭越しの指示のお陰で“つんぼ”になっちまった。 部下が相談に来ても、分らないから指導のしようも無い。“社長に聞いてくれ” つまり役員も管理職もみんなスタッフになってしまって、誰も本気でフォローをしよう ともしないわけ。だからみんな無責任になっちゃった。 社長はいらいらして怒りまくるけど、全員が冷めちゃって何にも実行しないわけ。 それで結局どうなっちゃったって? それは当ったり前な事さ! その会社はまもなくのた打ち回りながら、潰れちゃったってわけ。 社長の聞きかじりの“フラット組織論”の餌食になったのさ。 フラット組織のお陰で、会社が“ふらっと”してしまったのかなー。 これ、ウソのようなホントの話!! フラット組織が効果をものすごく発揮できるのは 社長の目が行き届く規模までである。 経営プロデューサー 吉岡 憲章 |
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